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バーンスタン指揮ウィーン・フィル『モーツァルト: 交響曲 第25番・第29番/クラリネット協奏曲』を聴く。29番、ひばりの羽の生えた天使が飛びかう。25番、太陽の消えた日に、黒い虹がかかる。 (JRF 4090)

JRF 2020年1月 7日 (火)

Leonard Bernstein (cond) & Wiener Philharmoniker & Peter Schmidl (cl) 『Mozart: Symphony No.25 K.183, No.29 K.201, Clarinet Concerto K.622』(録音: 1987年・1988年, 発売: Deutsche Grammophon 1990年・2015年 日本)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07CXK4Y68
https://www.hmv.co.jp/product/detail/8812870

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曲順は 29番・25番・クラリネット協奏曲となっている。

25番は、映画『アマデウス』で使われていたのが強く印象に残っている。CD としてはワルター&ウィーン・フィル 1956年の録音のものを持っていたが、いかにも古いため、新しい CD が欲しくなった。そこで、評判の良いバーンスタインのものを購入。一聴、25番は名盤と呼ぶにふさわしいと感じた。感動した。

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……。

29番ははじめて聴いた。ハイドンの影響が強いのかな…とは思うが、天上的明るさはモーツァルト独特のもののように思う。第1楽章はおもわず口笛を吹きたくなるテーマ。第4楽章は、ひばりの羽の生えた天使が飛びかう様が想い浮かんだ。

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25番は、第1楽章、日蝕か、太陽の消えた日に、黒い虹がかかり、天上から御使いが招いている。第2楽章、黒い舟の上に、黒い衣装の船頭が礼をして、これで黒い虹を昇って行こうというのだろうか。第3楽章、心臓から哀しみが恐う。幸せだった日々が走馬灯のように蘇える。第4楽章、幻想から目醒めると、自分の哀しみでなかったことに気づくが、それはごく近いところにあり、生きているという幸せのなかに、影がひそんでいる。…

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クラリネット協奏曲は、DELOS から出ていたシフリンの CD を聴いてきた。それに比べてオーケストラの小細工(?)…勇気あると思える工夫が感じられ、クラリネットの旋律も違うところがあるようだ。違うが、そんなに悪くはない。保守的な判断をしがちな自分にとって、どちらが良いと言えない時点で、この演奏も名演なのだろうと思う。なお、クラリネットの操作音なのか、カチャカチャ音がするのは、私のステレオとの相性の問題だろう(これまでも似たことがあった。)。

JRF2020/1/72227

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