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オペラをいろいろ観た。『ドニゼッティ: 愛の妙薬』『ワーグナー: トリスタンとイゾルデ』『ドビュッシー: ペレアスとメリザンド』『ビゼー: カルメン』『ヨハン・シュトラウス2世: こうもり』『ベートーヴェン: フィデリオ』。ドラマや映画を観ない私にはオペラは難しいな…という印象。 (JRF 6287)

JRF 2020年10月19日 (月)

『ワーグナー: 楽劇「ニーベルングの指環」』を観た([cocolog:92239059])流れで、いくつかオペラ(オペレッタ)を観た。

ユニヴァーサルミュージックの「クラシックDVD名盤セレクション2020」として安くなったもの、または、DeAGOSTINI JAPAN の「隔週間 DVD オペラ・コレクション」として 2009年から2012年ごろ売っていたものの中から聴いた。

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《クラシックDVD名盤セレクション2020 - UNIVERSAL MUSIC JAPAN》
https://www.universal-music.co.jp/classics/release2020/cat/dvd-selection/

《DVDオペラ・コレクション| DeAGOSTINI デアゴスティーニ・ジャパン》
https://deagostini.jp/item/partwork_detail.php?code=doc

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今回、こうやっていろいろオペラをよく観たのは、たまたま安くなってるから、ってのはある。けど一番は、オーディオの設定が固まってきたのに、いまいち、CD を聴いてもイメージが湧かない病が治ってないから。オペラなどを観てイメージを固めれば、CD を聴いたときイメージしやすくなるかな?…と思って。

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オペラをいろいろ観てみて、ドラマや映画をあまり観ず、アニメばかりの私にはオペラは難しいな…という印象になった。その長さはもちろん、字幕と画面と音楽を同時に味わうことに少し負担感があった。こんど再視聴するときは字幕とか見ずにボーッと音楽だけ聴くような楽しみ方とか、時間があればしてみたい。

なお、このところ観たオペラ DVD の中では、ブーレーズ指聴『ドビュッシー: 歌劇「ペレアスとメリザンド」』が一番好きになった。

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この後は、「グローバル共有メモ」に書いたものを少しいじって書き移す。

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レヴァイン指揮 コプレイ演出 メトロポリタン歌劇場『ドニゼッティ: 歌劇「愛の妙薬」』(制作: 1991年) の DVD を観た。

キャスリーン・バトルがお目当て。

バトルはもちろんすごかった。そしてそれと同じかそれ以上にパヴァロッティがすごかった。それ以外の歌手もすばらしいが。

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キャスリーン・バトルの CD はいろいろ持っているが、オペラの映像ははじめて。彼女の可憐な声が、高い技術によって支えられているのが良く分かった。

ルチアーノ・パヴァロッティは、声の表現が多彩で、また、ユーモラスな演技は役にとてもあっていた。

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バレンボイム指揮 ポネル演出 バイロイト祝祭劇場『ワーグナー: 楽劇「トリスタンとイゾルデ」』(制作: 1983年) の DVD を観た。

「トリスタン和音」なるものが気になって…。

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長調に不協和音がひそむというのはわかることもあるように思うが、短調にひそむ不協和音は「さいですか」…ってなもんで見過ごしがち…現代の調性のない音楽に慣れてるせいもあってか、「トリスタン和音」からほとんど衝撃を受けることはなかった。不安と官能が寄せては返すワーグナーの音楽は、現代的な無調に近い音楽としてただすばらしい…と思うけど。

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物語については、第1幕のおわり、イゾルデが死に致る毒と知ってあおったのは当然だが、トリスタンについては歌の内容からすると DVD の解説や Wikipedia のあらすじとどうも違っているように思う。今回の DVD の字幕を読む限り、トリスタンは、すべてを忘れる薬だと思って飲んだのではないか。その説を補強するものとして、そうじゃないと、イゾルデが半分寄こせといって飲みはじめるのを制止しないのが不自然になるように思う。確かに第3幕の「妄想」の中では、死の薬だと知っていたみたいにいうけど。

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この演出は特に第3幕が通常のものと少し違い、このオペラを観るのがはじめてな私は通常のものはどうなのかと想像しながら観た。この演出は同性愛的な友情に重きを置いた演出ということになるのだろうか? 結果的なイゾルデの不在・生死の不明(たぶん死んでる)が気になった。

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この DVD には音声が DTS 5.1cn と リニア PCM 2ch が入っている。基本、一般に音質が良いとされる リニア PCM 2ch で聴いたが、私の 2.1ch 環境で無理に DTS 5.1ch で少し聴くと、そっちのほうが低音がわかりやすく聴こえたのはなぜだろう? 私のとこのオーディオの問題なのか…。

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ちなみに、直近に観た『ドニゼッティ: 歌劇「愛の妙薬」』には「トリスタンとイゾルデ」の本が出てくるが、それは、このワーグナーの時代的に前のものでワーグナーがもとにしたもの。

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ブーレーズ指揮 シュタイン演出『ドビュッシー: 歌劇「ペレアスとメリザンド」』(制作: 1992年) の DVD を観た。

ドビュッシーの完成した唯一のオペラというのに興味を持った。

音楽は期待以上にすばらしかった。フォーレの歌曲が好きな私には、フランス語の歌の響きがとても美しく感じられた。(私の大学での第2外国語の選択はドイツ語で、フランス語はさっぱりだが。)

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上品でスタイリッシュな舞台・衣装。ゴローをはじめ人物造型がとても複雑。声を張り上げるようなところはあまりなく、歌手も美男・美女ぞろい。すべてが美しかった。

ただ、DVD の映像のフォーマットが、4:3 の画面に 16:9 をはめこむ形で画面が小さいのが玉にキズ。久々にテレビの画面モード設定を変えようかと試したが、ボケるのがいやで、結局、小さいまま観た。

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C. クライバー指揮 ゼフィレッリ演出 ウィーン国立歌劇場『ビゼー: 歌劇「カルメン」』(制作: 1978年) の DVD を観た。デアゴスティーニ社の『隔週刊 DVD オペラコレクション』の第1号。2009年に特別定価で安売りしていたのを買って観てなかったのを観た。

クライバーが目当て。

この DVD では、クライバーの指揮の映像が劇の合間にも表示されるのは驚いた。私は満足したが一般にはどうなのか。

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最初の児童合唱団が出てきたところでこれは合唱がすごいと思い、第2幕のはじめがかなり良かった。録音が「良い」というのとは違うと思うが、臨場感があって、うちのステレオと相性がよさそうだった。クライバーかオケの演奏が良いという面も大きいのかもしれない。

このオペラを観るのははじめてだが、歌や曲はいろいろな機会に聞きよく知っている。ドミンゴは CD では聴いていたが、映像はたぶんはじめて。もちろん、すべてのソリストが良かった。

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C. クライバー指揮 シェンク演出 バイエルン国立歌劇場『ヨハン・シュトラウス2世: 喜歌劇「こうもり」』(制作: 1986年) の DVD を観た。デアゴスティーニ社の『隔週刊 DVD オペラコレクション』の第10号。2010年に買って観てなかったのを観た。

『カルメン』と同じく、クライバーが目当て。これも劇の合間にクライバーがときどき映る編集だった。

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オペレッタはたぶんはじめてみたが、最後が陽気に終わるのはいいことだね。

浮気がなあなあにされる少し退廃的な社会。だけど、いい暮らしをしている者もちょっとしたことでちゃんと監獄に入れるような社会だったんだね。

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バーンスタイン指揮 シェンク演出 ウィーン国立歌劇場『ベートーヴェン: 歌劇「フィデリオ」』(制作: 1978年) の DVD を観た。

バーンスタインが目当て。今年がベートーヴェン生誕250周年というのも少し意識したかな。

主役のヤノヴィッツはもちろんすばらしいのだが、脇役のルチア・ポップがうまいのが私には目立った。

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男性のふりをする女性の役があって、悪代官がいるが最高権力者は慈悲があるという構図。『魔笛』や『ニーベルングの指環』ほど退廃的でないが、これもある種のファンタジーなのだろう。ただ、背景にベートーヴェンの音楽が鳴り続けるのは少し意外感があった。

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