« 前のひとこと | トップページ | 次のひとこと »

cocolog:92608175

東日本大震災から10年経った。グローバルなカーボンプライシング規制で火力が使えなくなり、台風と地震の国である日本が再び原発に力を入れなければいけないなら、それは新たな構造的な差別ではないかという気がする。 (JRF 2528)

JRF 2021年3月11日 (木)

東日本大震災について、2011年3月11日から2011年8月3日まで [aboutme:137553] で、2011年9月11日から2014年3月25日まで [cocolog:69768386] で「ひとこと」していた。

JRF2021/3/113625

それから毎年…2015年3月11日に [cocolog:81991882] で、2016年3月11日に [cocolog:84750241] で、2017年3月11日に [cocolog:87013147] で、2018年3月11日に [cocolog:89026731] で、2019年3月11日に [cocolog:90801392] で、2020年3月11日に [cocolog:91743489] で「ひとこと」していた。

この「ひとこと」はその続きにあたる。

JRF2021/3/119400

……。

2021年3月12日に福島県沖地震があり、宮城県と福島県で最大震度6強を観測した。気象庁は、東日本大震災の余震であるとの見方をしている。

当初死者がないとされていたが、23日になって死者一名が確認されたりした。

この地震の問題は、加藤勝信官房長官の地震直後の会見にあったと私は考えている。

JRF2021/3/115124

地震直後、東北の原発について「異常なし」との速報が出る中、福島第一原発だけなかなか、「異常なし」のニュースが流れなかった。そこに、官房長官は会見で少し間を開けて「異常なし」と言ったのを私は記憶している。

しかし…、

《5、6号機で燃料プールから水あふれる | 共同通信》
https://this.kiji.is/733419698200756224

JRF2021/3/110671

《1、3号機格納容器の水位低下 福島第1原発、地震の影響か:時事ドットコム》
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021021901167&g=soc

…ということで、「異常」はあったのである。そもそも「異常なし」がなかなか確認できないのも「異常」であり、しかも「監視」に関する部分以外にも「異常」があったのである。

そのことについて責任が官房長官にはあるのではないか。そこに私は疑問を持っている。

JRF2021/3/119797

ただ、気になるのは「空冷」を試したいというニュースがかつてあったこと。もしかすると、2021年3月の地震の「事故」をキッカケとして「空冷」に持ち込みたい勢力がいたのではないか…とも疑う。だとすれば、科学政治的に何かが起こっているとも言える。

《福島第1、原子炉への注水停止検討 「空冷」視野に規制委 東電には慎重論も | 毎日新聞》
https://mainichi.jp/articles/20200323/k00/00m/040/096000c

JRF2021/3/114742

……。

3月11日が近づくといろいろな情報が出てくる。いくつかあるが、特に↓だけ載せておこう。NHK ということでリンクがすぐに切れるかもしれないが…。

《WEB特集 「トモダチ作戦」 震災10年目の真実 | 東日本大震災 | NHKニュース》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210303/k10012893921000.html

JRF2021/3/114485

……。

東日本大震災からは少し離れるが、エネルギーと環境がらみで、8月に日本では大きなニュースがあった。

《モーリシャス沖で重油流出 写真特集:時事ドットコム》
https://www.jiji.com/jc/d4?p=mau008&d=d4_dan

JRF2021/3/112786

国際関係、日本はまず現代奴隷制度たる外国人技能実習制度とかをなんとかして「仲間」から咎められにくいようにしておくべきというのが思い浮かぶ。けど、その方向もある程度は対策しようとはしてるはずで…してないのか? コロナでその辺がどうなってるのか…。

モーリシャスの座礁事故は、もちろん、偶然が重なってヒドくなってるのだろうが、コロナ下で国際関係が手薄な中(外国人実習生そのものが消失して問題が消えたかに見える中)、環境後進国と思われている日本への逆風としては大きくなりそうな予感がしたものだった。

JRF2021/3/118594

……。

エネルギー関係では、特筆すべき「事件」が1月にあった。

《「電気代8万円、ぎゃー」利用者衝撃 新電力料金急騰、想定外 背景にLNG不足(中国新聞デジタル) - Yahoo!ニュース》
https://news.yahoo.co.jp/articles/113b4b33383aff072fa344750484440d73bf567d

>資源エネルギー庁によると、米国などLNG原産地のプラントでトラブルが頻発。中国や韓国も寒波に見舞われて発電用のLNGが奪い合いになり、日本に入りにくくなっていた。<

JRF2021/3/115672

運河で LNG を積んだ船が動けないなどいろいろな情報があった。それにより、電力価格が卸売価格が上がったのだが、それに新電力で甘い汁を吸っていた連中があわてふためいて、政府に泣きついている。イイキミ…みたいな論調が Twitter であった。

JRF2021/3/119218

発送電分離は、東日本大震災を機に導入されたが、私は、その必要性が今もってよくわからない。太陽光発電などはこれから競争でどんどん安くなるため、長期的な計画が立てられず自由化したほうがいいんだ…みたいなことがあるとしても、それは太陽光発電などの枠を作ればいい話で、発送電の自由化という話にはならないはず。

発送電の自由化は、アメリカでの問題を日本でも起こしたいような、やりたい人がいるという話かと私は受け取っていた。

JRF2021/3/118224

そして、この問題を受けて見直しがすすむのは、発送電の問題かと思っていたら、LNG の高騰をとらえて、原発推進をとなえる向きのほうが元気になったようである。(ちなみに、私は「ガスタービンシェル」の火力発電を推していた。)

《真剣にヤバい日本経済の行方|池田直渡|note》
https://note.com/naotoikeda/n/n927d6b94843b

JRF2021/3/118983

>ガソリン車廃止問題は相当深刻な状況だ。日本のメーカーの製品が100%EVだけになったとしても、その時代の環境負荷尺度がLCAだったとしたら、もう日本でモノ作りをやっていては絶対に勝てない。

(…)

その理由は、電源の化石燃料率にある。日本は現状非化石燃料は30%程度しかない。グローバルなカーボンプライシング規制が始まれば、製造時のCO2負荷で莫大な罰則税を受けるだろうから、非化石燃料比率を90%とかに上げない限り、競争に参加すらできない。そう言うルールになったら、全ての電気を使う、かつ国際的商品を作る製造業は日本を出て、電源のキレイな国へ移転するしか方法がない。

JRF2021/3/113824

(…)

ではその時までに電源改革が間に合うのか。そういう話になれば、政治的難しさを全部ねじ伏せて原発の新規建設を大々的にやる以外に選択肢がない。

JRF2021/3/111070

確かに、ガソリン車がダメになるという問題はあるが、なんとか、原発に不向きな地震国が共同して、「LCAルール」から車を除外する、または、地震国などに対する配慮をそこに入れることはできないだろうか。最近、日本を「寿司の国」と呼んだのがドイツで差別だとされたが、↑の記事のように地震国だから(原発が造れず)車を造る資格がないとされるほうが、よっぽどヒドイ差別ではないだろうか。(まぁ、カジュアルなポリコレに限らず差別がらみは離間策も疑うべきかもしれないが。)

JRF2021/3/113789

↓のように新しい原発の方式もあり、地震国でも安全な原発は造れる…ということなのかもしれないが…。

《原子力発電所のメルトダウンは過去のものに? 新型原子炉が拓くエネルギーの新時代 | WIRED.jp》
https://wired.jp/2020/08/24/nuclear-power-balls-triso-fuel/

JRF2021/3/112420

……。

散歩。震災前も震災後も続けている。昨年と変わらず一時間弱のコースを歩いている。散歩コースは、コロナの外出自粛にあまり関係ない公園のせいか、最近は、人が多いように感じる。

八段錦・太極拳は、2・3日に一度、家の小さなスペースで続けている。

JRF2021/3/117742

« 前のひとこと | トップページ | 次のひとこと »