cocolog:92768891
人工子宮に対して「出産」という自由を守るため男女の生殖を優遇する必要がある。「LGBT への差別は許されない」ではなく、「生物学上の男女の成婚を少し優遇する以上の差別をしてはならない」とすべきだ。体が違う男女に関して差別した子供への「許し」が必要で「許されない」もいけない。 (JRF 9842)
JRF 2021年5月24日 (月)
……。
キッカケとなったのは、自民党の「LGBT理解増進法案」に関する議論での↓の「差別発言」。野党は別に、「LGBT差別解消法案」をすでに衆議院に提出している。
《「種の保存にあらがう」 自民議員のLGBT差別相次ぐ:朝日新聞デジタル》
https://www.asahi.com/articles/ASP5P64JMP5PUTFK001.html
JRF2021/5/248990
>簗和生(やなかずお)・元国土交通政務官(42)=衆院栃木3区、当選3回=は「生物学的に自然に備わっている『種の保存』にあらがってやっている感じだ」と述べた。こうした主張を口にできなくなる社会はおかしい、との趣旨の発言もあったという。
JRF2021/5/249023
(…)
また、西田昌司・党政務調査会長代理(62)=参院京都選挙区、当選3回=は「(性的少数者の当事者も非当事者も)お互い我慢して社会を守る受忍義務がある」と主張。こうした「道徳的な価値観」を無視し、「差別があったら訴訟となれば社会が壊れる」との趣旨の発言をしたという。
<
JRF2021/5/245294
↑は一部では、「LGBTは種の保存に背く」または「道徳的にLGBTは認められない」と言ったとされている。ただ、記事を読むかぎりでは、そこまで強い言葉でなかったようにも読める。
それに対し、私は、↑の議員達を支持するわけではないのだが、次のように書いた。
JRF2021/5/249849
……。
○ 2021-05-21T11:47:39Z
男女のつがいが種の保存には必要。人工子宮で産めるようになれば、逆に出産ができるという「自由」を守るため生物的な男女の結婚を優遇するということは必要だと思う。(参: [cocolog:92422763])
JRF2021/5/241291
……。
上で参照してる [cocolog:92422763] は、同性婚に相当する相互養子契約と生物学上の男女の結婚の優遇を述べている。
>相互養子契約が可能なのは男子18歳・女子16歳。配偶者相続が有利になる「結婚」は、遺伝子診断を受けた実子が性交同意年齢に達したあとに限る。…としてはどうか。人類種の自然な交配による文化の相続を促すための優遇という位置付け。<
JRF2021/5/240717
……。
さらに続きとして次のように書いた。
JRF2021/5/245974
……。
○ 2021-05-22T20:07:47Z
「LGBT を差別してはならない」というのは基本的にはいいのだが、将来、人工子宮があらわれたときなど男女による生物的出産を優遇する必要を考えると、「生物学上の男女の成婚を少し優遇する以上の差別をしてはならない」とするほうがよいと思う。あと「許されない」というのは部落差別に関する法でもあるようだが、将来の許しもないと聴こえがちなので、個人的には良くないフレーズだと思う。
JRF2021/5/246991
……。
このように書いたところ、私の Twitter へのコピペに反応したはずはないのだが、次のような Tweet が目についた。「部落差別に関する法」も改めるべきことを示唆したため次のような反応が来たと思った。
《yuuki:Twitter:2021-05-23》
https://twitter.com/yuukim/status/1396250681166598144
JRF2021/5/243808
>何らかの差別問題、特に自分があまり意識してこなかったものに触れたとき、強いマジョリティ性で見えてなかっただけのことが多いのだから、興味本位で境界線をあれこれ弄くり回すのは必然的に差別への加担になってしまうよ。まず黙って静観、じっくり考えてみるべきだと思う。
これは、静観がいいという意味ではなく、差別するくらいならせめて黙ってろ、ということ。本来、差別問題で問われているのはマジョリティ側であり、何らかの行動を起こす責任があるのだが、次善策として黙ってろ。
<
JRF2021/5/246263
それに対する私の「こたえ」が次になる。
JRF2021/5/244028
……。
○ 2021-05-23T02:55:06Z
時代の変化によって反差別の法の基本理念を書き換えることがあるかと言えば無理だろう。恫喝がなされるがそれは「彼ら」の自由のための正当な戦闘行為だ。だから、法を作る前にちゃんと検討されなければならない。
JRF2021/5/243558
……。
部落差別の法を改める必要はない。しかし、LGBT 理解増進法は「許されない」の文言を使うべきではない。
JRF2021/5/242484
……。
○ 2021-05-23T03:03:55Z
男女は通常、体に違いがあり、子供は男女に違いがあるところから出発し、LGBT の存在そのものを知らずに過ごす。彼らが「差別」をしたことがあったとしても、成人となって物事がわかったとき差別をしないなら「許し」がなければならない。「許されない」とすべきではない。
JRF2021/5/242535
……。
ちなみに、当初の野党案は「許されない」などという文言は使っていない。
《●性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する法律案》
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g19705012.htm
JRF2021/5/247590
>(目的)第一条 この法律は、全ての国民が、その性的指向又は性自認にかかわらず、等しく基本的人権を享有するかけがえのない個人として尊重されるものであるとの理念にのっとり、性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等の推進に関する基本的な事項、行政機関等及び事業者における性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等のための措置等を定めることにより、性的指向又は性自認を理由とする差別の解消等を推進し、もって全ての国民が、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する豊かで活力ある社会の実現に資することを目的とする。<
JRF2021/5/240644
…しかし…
《LGBT法案、与野党が合意 「差別は許されない」明記:朝日新聞デジタル》
https://www.asahi.com/articles/ASP5G54L2P5GUTFK002.html
>法律の目的と基本理念に「性的指向及び性自認を理由とする差別は許されないものであるとの認識の下」などと加える。>
これには私は反対だ。
JRF2021/5/246799
……。
……。
追記。
人種差別についても「許されない」とすべきではない。見た目が違う集団間で、子供がある程度「差別」的に振る舞ってしまっても、それは成人したときは「許し」があるべきだから。
もちろん、差別がないように教育する必要がないなどというつもりはない。それでも、教育してもある「差別」があると言うのだ。もしかすると、これを読んでる人は、そういう「差別」的な心を持ったことがないのかもしれないが、愚かな私はある。
JRF2021/5/243276
「許し」なんて与えられないと言うかもしれないが、「許し」がないと、わだかまりができて、…理解し合うというのはなかなかできないものだが…、行動上の差別をしないということもできなくなる。言葉の上で差別しないでも、行動上の差別をするような関係をこの先作るべきではない。差別された側からの「許し」は必要なものだ。
JRF2021/5/240022
もしかすると、身体や文化に差がないのに差別があるとすれば、それは純社会的な差別なので、長年の教育だけで取り除けるかもしれない。そういうものならば、「許されない」としても害はないかもしれない。「部落」には文化の違いがあることもあるから、この条件にあてはまらないことも多いだろうが、しかし、「部落差別」が、このような条件にもっとも近い。だから「許されない」という文言を残すのだ…というなら、それもありうるだろう。
しかし、LGBT に関しては、「許されない」という文言を使ってはいけない。
JRF2021/5/248655
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今は、新型コロナでそれに関して差別が話題になっている。備忘のため、ここにコピペしておく。
《“外国人と食事しないように”感染予防啓発文書に保健所が記載 - NHKニュース》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210522/k10013044921000.html
JRF2021/5/242717
《koh:Twitter:2021-05-22》
https://twitter.com/koh1970/status/1396108461121826827
>これ、都会もんは差別だと言ってりゃそれで終わりだろうが、地域の特性ってものがあってだな。当県美濃加茂だと、外国人住民1割だが、ここ1ヶ月の新規患者7割が外国人。隣町じゃキリスト教の復活祭行事で100人規模のクラスターが発生したし、行政も外国人向けの啓発に頭を抱えているようで。
<
JRF2021/5/244169
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○ 2021-05-24T11:32:52Z
感染症対策…クラスターへの対策は、差別になってしまいがちだろうな…とは思う。リスクのある者に行動変容を促し、リスクある者に周りに申告させる…とか昔ユダヤ人にマーク付けさせたのとたいして違いがないからな…。前に民生委員の活用を述べたが、ここまで広まると差別にはならないだろう…という読みであったがあやしいところ。
JRF2021/5/244005
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追記。
じゃあ、「許し」がなければ行動上の差別をするのか? 行動上の差別をしていないように振る舞うには、私の場合、かなり理性的になる必要がある。「許し」がないなら、そのような理性を発揮して「平等に接する」よりは、単に、その人を避けるだろう。ある人を「理性的」に避けているなら、それは行動上の差別だ。
世の中には私から見ると聖人としか思えない人がいて、そういう人は問題ないのだろうが、私のような愚かで罪深い悪人は、「許し」への負い目でやっと理性的に行動上の差別をしていないかのごとく「平等に接する」ことができる。「許し」はとても大きなことだ。
JRF2021/5/257815
((アンチ)フェミニズム関連の前のひとことは、[cocolog:92685119]。)
JRF2021/5/247479