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オペラ『モーツァルト:偽の女庭師』、『プッチーニ:西部の娘』、『チャイコフスキー:マゼッパ』、バレエ『アダン:海賊』、『チャイコフスキー:白鳥の湖』を観た。『伊福部昭 作品集』と『佐村河内 守:交響曲 第1番』の CD を聴いた。放送に対するオーディオ設定の話もあわせて。 (JRF 1082)

JRF 2021年5月25日 (火)

(音楽鑑賞の感想の一つ前のものは、[cocolog:92734788])

5月に放送でオペラやバレエを観たり、BD のオペラを観たり、CD を何枚か聴いたりした。それに関して「グローバル共有メモ」に感想…というには短いメモを書いていたのを、この「ひとこと」にコピペしておく。

あと、放送の私のオーディオでの聴こえ方について、メモしたので、ついでにそれもコピペしておく。

JRF2021/5/258302

……。

○ 2021-05-12T09:02:07Z

ファリソス指揮 ウォーカー演出 ミラノ・スカラ座『モーツァルト: 歌劇「偽の女庭師」』(収録: 2018年, 放送: 2021年5月9日 NHK BS P) を観た。

JRF2021/5/253058

今回、解説を読むことなく観たので、なぜ、ベルフィオーレ伯爵はサンドリーナを刺したのか、ラミーロとは何者なのか、そこが結局よくわからないままオペラは終ってしまった。Wikipedia を今観て、やっとどういうことだったかわかった。伯爵が刺したのは嫉妬心からで、ラミーロはアルミンダに恋する男で、伯爵の殺人を知って密告する役どころなんだね。今回の演出の第3幕は、サンドリーナと伯爵が結ばれるだけに終った感じだが、Wikipedia によると他のカップルもできるのだという。

JRF2021/5/257475

伯爵は当初 Brava, brava, bravissima とか言って、ひょうきんな人物なのかと思ったら、そういう扱いでもないので、混乱した。途中、セルペッタが服を脱いで下着姿になるシーンの意図もよくわからなかった。夜になった…ということなのだろうか?

モーツァルト 18歳の作品とのことだが、モーツァルトらしさがあって曲はよかった。

モーツァルトには「魔笛」とかあるので、見てる際中に物語がよくわからなかった私は、なんか、そういうファンタジーになるのかとハラハラしながらみていた。

JRF2021/5/254014

……。

○ 2021-05-14T14:20:33Z

山田一雄(指揮) 他『伊福部昭 作品集』(CD 2枚組, 録音: 1977年-1986年, 発売: フォンテック 2011年) を聴く。

キッカケは、2021年3月7日NHK Eテレ放送の『クラシック音楽館』の N 響演奏会が 伊福部 昭 を特集したことで、特に井上道義(指揮) 松田華音(pf) の『伊福部 昭: ピアノと管弦楽のための「リトミカ・オスティナータ」』が良かったから。その曲に定評のある CD を買った。

JRF2021/5/254001

聴いた印象は、日本的・アイヌ的メロディーに西洋の響きを付ければおもしろくなる…という信念はあるのだと思うが、この偶然得られたものを突き詰めれば何かが得られる…それが悪魔的であろうと天使的であろうと神の意図に通ずる…といった確信のようなもの…ベートーヴェン的インプロヴィゼーションには欠けていると思った。似てはいるけれども。

JRF2021/5/258313

昔の私なら、ベートーヴェン的インプロヴィゼーションのなさをそのままダメなものと考えたかもしれないが、今はそうではない。人の人生はすべて決まったものではない。おもしろいと思うものを続ければ、その先には何かがあり、そういう人生そのものがインプロヴィゼーション的なのだと思う。だから、この作曲家を追えば、それなりに得るところがあるに違いないと思う。(まぁ、時間も限られているので、そんなには追わないわけだが。)

これが CD 1枚目の印象。

JRF2021/5/259102

ところが CD 2枚目では印象が変わる。まるで人が変わったように…メロディーの処理は同じ…というか「似ている」のだが、管弦楽の付け方が違う感じがする。ちゃんと「狂気」がある! 演奏の違いだけでは説明できない。作曲法の時代的進歩なのかもしれないが…。1枚目は、ベートーヴェンを共通の祖として、ストラヴィンスキーやヒンデミットからショスタコヴィーチに致る道だったのが、2枚目では、ブルックナーやドビュッシーから武満徹に致る道に路線変更があったのではとすら感じる。

弟子の影響なのか、時代が変わって「成熟」したということなのかはわからないが。

JRF2021/5/254359

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○ 2021-05-18T13:55:11Z

ルグリ振付 オブジャニコフ指揮 ウィーン国立バレエ団『アダン: バレエ「海賊」』(収録: 2016年3月31日 ウィーン国立歌劇場, 放送: 2021年5月16・17日 NHK BS P) をを録画して観た。

通常はプティパの演出・振付によることが多い本作だが、今回は、ルグリによる演出・振付で脚本もかなり違うらしい。今回の公演ではないが、ルグリ版と通常版と違いは↓で知った。当然 Wikipedia も参考にしている。

JRF2021/5/259854

《ルグリ版『海賊』/ ウィーン国立バレエ団 (Bunkamura オーチャードホール) | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -》
https://ameblo.jp/pmds90l80/entry-12376110815.html

JRF2021/5/252311

「海賊」のバレエを観たのははじめてだが、以前、バレエコンクールの男子の課題で「海賊」の一部が使われていたのは観たことがある。男子の課題となるにふさわしい、バレエにしては男性のダイナミックなダンスが目立つバレエだった。同時にワイルドな海賊はエキゾチックで、エキゾチックさでオペラに比せば、バレエ界の『カルメン』的作品なのかな…と思った。

JRF2021/5/257801

物語はシンプルだが、ルグリ版より通常版のほうが、つれさりより主人公と出会うのが前のため、女性の純潔が守られてる・守られていて欲しいというロマン的な期待をやりやすいという面はあるのかな。…と思った。また、コンラッドが眠らされているところからすぐに目覚めるよりも、今回出てこないアリが助けるほうが自然なのかな…とは思った。

JRF2021/5/253369

あと、通常版にもあるらしいエピローグは余計かな…と思った。最後、コンラッドがメドゥーラを持ち上げて退場するシーンで、船に乗っていくことは十分示せていて、しかしその後はわからない…という示唆のほうが、ロマンがあるかと思った。エピローグはどうもエヴァンゲリオンを想像してしまったというのも正直なところ。これはオタクの私が悪いのだが。

JRF2021/5/255804

ダンスの出来というのはよくわからない。音楽に乗れてるところばかりではなかった気もするが、そういうものなのかもしれない。パシャの夢として出てくる女性陣…バレエカンパニーの幼い女子達も出てくるシーンは、ひたすら甘く、まぁ、バレエはそういうものなのだが、パシャは夢見がよくていいなぁ…と思った。

JRF2021/5/251142

……。

○ 2021-05-20T08:44:28Z

モランディ指揮 ロイ演出 スウェーデン王率歌劇場『プッチーニ: 歌劇「西部の娘」』(海外盤 BD 日本語字幕付, 収録: 2012年2月, 発売: Euroarts 2014年) を買って観た。

JRF2021/5/250735

キッカケは、最近オペラをよく観ていて、プッチーニの『トゥーランドット』と『蝶々夫人』が良かったものだから、プッチーニのエキゾシズムあふれる作品のもう一作品として、この『西部の娘』が観たいと思った。安い DVD があるわけでもなく、また、私のオーディオは BD と DVD の差に敏感なため、できれば Blu-ray Disc で欲しく、日本語字幕があるもので、Amazon (海外)評があり、たまたま安かった BD ということでこれを選んだ。

JRF2021/5/254048

最初の印象として、失礼かもしれないが、ミニーがもっと若くないといけないのではないか…と思った。最初のほうは、ランスに言い寄られて、結婚を考えなければならないぐらいのトシなのかと思ったが、その後、キスもまだ、若い…と歌われてイメージにあわない…となった。無理な設定としても、キスもまだ…なのは、キスだけは許してない…という意味になってしまう感じ。酒場の皆から見てキレイであればよいというよりは、私はその幻想のミニーを劇では見して欲しかった。

JRF2021/5/258632

まぁ、オペラだから大切なのは歌で、歌に文句はないのだから、そういうのを気にしてはいけないのではあるが…。…Blu-ray だからシワが目立つというのはあったかもしれない。

JRF2021/5/257071

肝腎のプッチーニの曲はすばらしい。有名なアリアがないそうだが、最初の故郷を偲ぶ合唱は美しいし、ミニーの聖書を読むところも美しい。その後もすばらしい曲が続く。第2幕のキスのシーンの付近とかカッコ良過ぎる。私はプッチーニが好きだなぁ…と思う。音が良い Blu-ray を選んで良かった。

第3幕は、ハッピーエンドで、むちゃくちゃ泣かせにくる。ランスはよく引いたなぁ…いいヤツだったんだなぁ…と思う。

JRF2021/5/251187

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○ 2021-05-21T09:18:31Z

大竹 直人(指揮) 東京交響楽団『佐村河内 守: 交響曲 第1番 「HIROSHIMA」』(録音: 2011年, 発売: 日本コロムビア・DENON 2011年) の CD を聴く。

ゴーストライター問題で話題になった本作。最近、日本人作曲家の曲の CD を買っていくなかで、この「話題盤」も聴いておくべきかと思って買った。

JRF2021/5/252704

Wikipedia によると、この曲は、全聾と「偽って」いた>佐村河内が企画を提示し、作曲家の新垣隆がモチーフの作曲から構成、オーケストレーションまでを担当した曲とされている<…とある。このごろは AI の作曲も話題となり、モチーフの提示による作曲という概念は、昔とは違う新たな光を投げかる面もあったように思うが、そういう面での論争はほぼ起きず、この件は単なる醜聞で終ってしまったようなのが私には残念だった。

JRF2021/5/250546

聴く前の私のスタンスは「ペテン」の全貌を知る前の許光俊の『作品自体を評価すればそれでいいのだから』というスタンスに近い (その後に許光俊は「佐村河内に騙された。それも十年以上にわたって騙された」と述べるのだが。) (このあたりは Wikipedia の情報)。

JRF2021/5/250761

一聴して、まじめな曲だと思った。誰かをダマそうとして作られた曲のようには思えない。作曲は2003年だそうだが、90年代後半から00年代前半にかけて、社会がペテンが暴露されると同時にペテンに染まらなければ生きていけないような時代だった。その時代なりに「彼ら」は本物を目指したのではないか。

JRF2021/5/259316

作曲の際に佐村河内守は、様々な作曲家や曲を挙げたそうだが、この曲は決して「折衷的」という感じを受けなかった。現代「西洋」が交響曲を忘れているのをショスタコーヴィチからの流れを手がかりに後期ロマン派的文脈を思い出したかのように思える。(ところどころ佐村河内守の指示のようにメロディはバロック的になり、それがイイのであるが。)

JRF2021/5/259871

以前、日本の作曲家の曲を集めた CD を聴いたが、新古典から「現代曲」まであって、新古典が古典を思い出すものとして、ロマン派的なものが抜けがちなのかもしれないと思った。アニメなどの異世界物が西洋的なのは、西洋文化になった日本の過去が西洋的でないのの埋め合わせのためという側面もあると私は考えている。同じように、音楽にもロマン派的なものを日本人は求めてしまうのではないか。Wikipedia でいろいろな作曲家の項目を見ると、実際ロマン派に回帰している人はいるようだ。その割になかなか商業的な成功がないようなのではあるが…。

JRF2021/5/252433

しかし、求められながら、なかなか商業的に成功しなかったのが、この CD は、成功した。アニメ『けものフレンズ』でないが、一度壊れた関係を修復して、社会も寛容に許し、再びの成功が狙えないものか。…と思う。

JRF2021/5/253929

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○ 2021-05-24T10:53:08Z

ケッセルス指揮 英国ロイヤル・バレエ『チャイコフスキー: バレエ「白鳥の湖」』(収録: 2020年3月6・10日 ロイヤル・オペラ・ハウス, 放送: 2021年5月23日 NHK BS P) を録画して観た。

(アンプを PURE DIRECT OFF で低音を少し増強して聴いた。)

JRF2021/5/252640

セットが豪華だった。第2幕の最後のほうのリフトして、月に照らされるシーンは美しかった。が、白鳥の白く足がよく見える衣装より、第3幕のカラフルな衣装でのダンスのほうが、素人目には楽しく見えた。白鳥の群舞より、第3幕最後の一瞬の黒鳥の群舞のほうが魅力的だったようにも感じた。王子の心変わりもむべなるかな…といったところ。…クラシックバレエの良さは素人の私にはわからず、やはり、見る人が見ないとダメだということなのだろう。

JRF2021/5/253144

物語は最後、悲劇で終ったが、Wikipedia によると、ここは版による違いがいろいろあるようだ。なぜ、この終りにしたのか…。

とりあえず、このバレエのまともな鑑賞を難しくした、志村けんの罪は重い。(^^;

JRF2021/5/257373

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○ 2021-05-25T07:50:44Z

ゲルギエフ指揮 プラテフ演出 マリインスキー劇場『チャイコフスキー: 歌劇「マゼッパ」』(収録: 2019年6月2・9日 マリインスキー劇場 - サンクトペテルブルク, 放送: 2021年5月24日(23日) NHK BS P) を録画して観た。

(アンプの設定は PURE DIRECT。)

JRF2021/5/252235

ロシア民謡(?)風の歌がとてもイイ。やはりチャイコフスキーは天才だな…と思う。とくにマリアとアンドレイの歌声が良かった。

JRF2021/5/256418

話は、最初、老人萌えの若い娘の話かと思ったら、…壮絶な物語だった。第1幕第1場では、権力の横暴を描いていて、作曲された18世紀後半のロシアでよくこの話が書けるものだとビックリした。しかし、第1幕第2場で、ああ、これは要するに悪代官ものなのだ、それならロシアでも問題あるまい…と思ったが、話はそんな簡単なものではない。第2幕で、権力者にも愛があるというのが意外なのだが、歌でそれが示されると説得力がある。第3幕は、「悪」の終りがいかようにも描かれることはなく、狂気が描かれて終り、後味は最悪。

JRF2021/5/257557

すごい芸術だと思った。「おそロシア」。

JRF2021/5/259635

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次からは、私のオーディオのクセの話。下では NHK が悪いみたいに読める部分があるかもしれないが、基本、私のオーディオ設定の問題だと思う。

JRF2021/5/256749

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○ 2021-05-16T14:24:49Z

2021年5月16日NHK Eテレ放送『クラシック音楽館』。バーンスタインのマーラー5番の録音が良かった。うちのオーディオ機器との相性が良かったんだと思う。それに比べて、カラヤンの悲愴は、ティンパニの音が悲惨で、チェロの音も良くなかった。最初、重低音がかなり出ていると感じたのに。

JRF2021/5/256845

以前の NHK によるリマスターの、クライバーの『ブラームス:交響曲 第2番』もかなり悲惨な音で、カラヤンの『チャイコフスキー:交響曲 第4番』もよくなかった。演奏が悪いはずがないので録音から再生のどこかが悪い…リマスターは、かなり多くのチャンネル数にしてそれを放送時に 5.1ch にし、それを私の環境では PCM 2ch で出力してオーディオ機器は 2.1ch で聴いている。そのせいで、私のオーディオ機器では、新しい録音なら影響が少ないが、古い録音のリマスターだとダメになるのだろう。…そう解釈していた。

JRF2021/5/254962

しかし、マーラー5番は良かった。これは例外的にと言うことになるだろう。だとすると、私のオーディオ機器ばかりが悪いとは言えなくなった感じ。NHK のほうも何か対策がありえるのではないかと思った。

もしかすると人によっては、マーラー5番は、低音が強いとなるのかもしれないが、70年代は知らないが80年代は結構低音バンザイな時代だったので、こちらが正しいのでないか?…と思う。

Twitter を調べると、録音に文句を言ってる人はほとんどいない。…やはり私のオーディオ機器の問題なのか…。

JRF2021/5/253481

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○ 2021-05-17T13:23:31Z

うちのオーディオのクセ…。昨日の『プレミアムシアター』だと、下野&N響のはヴィオラの高音がダマになって聴こえ、ティーレマン&ウィーン・フィルはそうでなかった。たぶん、スピーカーの出せない超高音を出そうとするときの処理の問題だと思うのだけど…。

JRF2021/5/259117

そう思うのは、スピーカー(台)に仰角を付けるのを試したとき、高音がよくなるはずなのに、中音がよくなったと感じたから。ヴァイオリンから出る超高音はわからないが、ヴィオラぐらいだと、高音部分が問題になるのだと解釈する。

ちなみに、NHK の録音では、むしろ下野竜也さんや井上道義さんの指揮のときの(低音の)録音がよいと感じることが多い。今回もそうだった。オーケストラの編成の問題なんだろうか? (まぁ、リマスターものとの差に比べればほとんど誤差ぐらいの話だけど。)

JRF2021/5/258590

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○ 2021-05-18T08:56:55Z

2021年5月16日NHK Eテレ放送『クラシック音楽館』。録画を少し観なおしてみた。カラヤンの悲愴のティンパニは、かわいた音の感じはするが、「悲惨」という言葉を使うほど悪くはないか…。

重低音が出るが、普通の低音はあまり出てない気がするスピーカーケーブルが前あったんだよね。まるで、それを使っているかのような印象。まぁ、今回の録音やスピーカーケーブルが悪いんではなく、うちのオーディオ機器との相性なんだろうけど。

JRF2021/5/255630

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○ 2021-05-18T10:28:31Z

指揮者によって録音の主に低音の良さが違う話。オーケストラの編成の問題じゃないか…と書いた。私は1台のサブウーファーを右に配置しているので、バスの配置が右のほうが自然に聴こえるというのはある。バスが左の配置だと良いと思いにくいというのは確かにある。ただ、右の配置でもそんなによくないことがあってそれが不思議。

JRF2021/5/258547

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