cocolog:92960749
仏教の最適化プログラムのメモ その7 プロトタイプ 3 号 編。「シミュレーション仏教」の模索のその1・2から、実装に移ってその3からその6、その7では僧と犯罪の理論を足した。ここでこのプロジェクトは一段落。「グローバル共有メモ」のバックアップ。 (JRF 1974)
JRF 2021年8月24日 (火)
[cocolog:92288127]
>仏教の最適化プログラムのメモ その1。仏教は「来世がないのが良い」「生きなければならない」「自己の探求が良い」の三つの命令的前提による最適化プログラムではないか。…みたいな考えを「グローバル共有メモ」で詰めていっている。メモはやがて消えてしまうので、「ひとこと」に書き移しておく。<
JRF2021/8/242821
[cocolog:92431465]
>その2 生産シミュレーションのアイデア編。「シミュレーション仏教」の模索をするその1に続きながら、少し仏教から離れ、社会の生産を中心にしてそのシミュレーションをどうするかを考えた。<
JRF2021/8/244582
[cocolog:92541965]
>その3 経済と不倫のシミュレーションの部分実装 編。「シミュレーション仏教」の模索をするその1・その2に続きながら、少し仏教から離れ、経済・不倫を中心にどうするかを考え、部分実装してみた。<
JRF2021/8/246716
[cocolog:92616760]
>その4 結婚・不倫・扶養・相続などのマッチングのシミュレーション 編。<
[cocolog:92700520]
>その5 プロトタイプ 1 号 編。< その3とその4の総合。
[cocolog:92930043]
>その6 プロトタイプ 2 号 編。(…)その5に続き、その6では支配と災害の理論を足した。<
JRF2021/8/249027
プログラムの GitHub レポジトリは↓にある。今回は、simbdp3.py の話が大部分を占める。
《JRF-2018/simbd: シミュレーション仏教 - Buddhistic Philosophical Computer-Simulation of Society》
https://github.com/JRF-2018/simbd
JRF2021/8/249335
では、「グローバル共有メモ」に書いたことをコピペしていく、少し誤字修正等もあるかもしれない。
JRF2021/8/247995
……。
……。
○ 2021-08-10T06:57:03Z
昨日、「ひとこと」にまとめる中で気付いた simbdp2.py でまだやってないことを検討、一部、実装した。
JRF2021/8/248287
……。
まず、支配層の hating を宥める soothing_by_king, soothing_by_governor について、そのパラメータがどうやれば増えるかというのが決まっていない。
JRF2021/8/243690
hating は主に昇進がらみで出てくるから、別の昇進で帳消しになる…というのはありそうなことだが、支配層の数が少な過ぎて、宥めるのに使えるような昇進機会というのはない感じ。…となると、経済的に宥めるという形になるのか。システムには現れないところで、昇進などで宥めているのか。…と迷い、ここは方針が立っていない。
ここは、もうちょっと先の課題としたい。詰めずに残しておく。
JRF2021/8/245376
……。
ケガ・病気(injure)に permanent なものと temporal なものを作ったが、これまでは、temporal なケガをしたものは必ず permanent なケガになることになっていた。
それを変え、temporal なケガをした者のうち 1/2 のみが、permanent なケガになるようにした。そして、災害でケガをする人数については temporal なケガの人数として 2倍に(permanent は 1 倍(そのまま)に)した。
JRF2021/8/249350
……。
支配層の tmp_labor や injured との関係。tmp_labor については考えないことにするが、injured に関しては考慮するものとする。
王は injured が 0.75 を超えれば引退する。それ以外の支配層は、injured が 0.5 を超えれば引退する。
JRF2021/8/242122
Dominator.adder という +1 ごとに各能力値について 0 から 0.1 の範囲の一様乱数の値をプラスされるオブジェクト変数があるが、injured が 0.1 なら adder は -1、injured が 0.3 なら -2、injured が 0.6 なら -3 されることにする。
JRF2021/8/241371
……。
災害対応しないことによる支配層の成長機会・学習機会を従来の 1/10 にした。これでもまだ多いのではないかと思う。
水害と地震の頻度をさらに 1/2 にした。
戦争(蛮族の侵入)の頻度はそのままに被害を 2 倍にした。
JRF2021/8/249901
……。
戦時強姦を実装した。強姦は不倫のサブクラス。強姦で妊娠する確率は、行きずりの不倫による妊娠の確率と同じとした。行きずりの不倫は、1ヶ月を超えないものの何度か会ってる可能性があるという点では、妊娠の確率は強姦より大きいが、強姦には避妊がないという点で、行きずりの不倫のほうが、妊娠の確率が小さいという面もある。両者が相殺して、だいたい同じということにしておいた。
JRF2021/8/241652
……。
以上の変更をした simbdp2.py を公開しておく。(バージョン 0.0.6)
《simbd/simbdp2.py at master - JRF-2018/simbd》
https://github.com/JRF-2018/simbd/blob/master/simbdp2.py
JRF2021/8/243270
……。
……。
○ 2021-08-11T04:51:54Z
Tips。
デバッガの中で for ループなどが使いたい場合は、interact コマンドを使いインタラクティブモードに入れば良い。
JRF2021/8/243285
ただ、問題はインタラクティブモードから抜けるとき。私は Ctrl-D で抜けているが、Ctrl-Z (+ Return) も使える。が、それらが使えない処理系があったりわかりにくかったりする。ちなみに、exit や quit だと、インタラクティブモードだけでなくデバッガからも抜けてしまう現状がある。
問題にはなってるようで、Python の Issue にもなっている。
JRF2021/8/241110
《In the Python debugger pdb, how do you exit interactive mode without terminating the debugging session - Stack Overflow》
https://stackoverflow.com/questions/36945059/in-the-python-debugger-pdb-how-do-you-exit-interactive-mode-without-terminating
JRF2021/8/243407
《課題 41096: Need command to exit PDB interactive shell - Python tracker》
https://bugs.python.org/issue41096
JRF2021/8/246141
……。
……。
○ 2021-08-11T05:47:07Z
hating が 0 の相手に対しては、hating を除去する。データをスッキリさせ見やすくするため。
JRF2021/8/246511
……。
……。
○ 2021-08-11T06:28:43Z
僧と犯罪を入れるにあたり、まず、やらねばならないと確定しているのは、僧と囚人に関する特別な処理のため、かなり細部をいじらないといけない…ということである。
例えば、結婚には囚人は参加できないとして良いだろうが、離婚は逆にありえるだろう。僧は結婚に参加しないと同時に、現に結婚しているしている者は僧になれない。…といった処理が必要になるだろう。
JRF2021/8/241581
……。
支配層の憎しみが、死者のものを受け継いだように、犯罪も死者の憎しみからも起こるとしたい。
ただ、死者も含めて家族の憎しみをいちいちチェックすると時間がかかることもあり、犯罪を起こす・起こされるに関連する憎しみは本人のものだけとする。死者の憎しみ・他者の憎しみは、犯罪発生率に寄与する形になると思う。また、憎しみのある者が加害者になりやすく、憎しみを向けられている者が被害者になりやすいが、そこにはランダム性をかなり入れるものとする。憎しみを持つ者はストレスがあり、憎しみを向けられている者はしばしば防御していたりするから。
JRF2021/8/244747
交換殺人的なある種のマッチングをする。加害者全体をまず選び、次に被害者全体を選び、加害と被害がもっとももっともらしくなる(もっとも hating が「解消」される)ようマッチングする。
JRF2021/8/240992
……。
バーチャルな真実の役割として tombs の役割を考えたい。
tombs が多く、死者の憎しみが残るほど、憎しみが社会を覆っている…というのは実感に合わない。tombs が大きければ、全体の恨みが抑えられる。…とすべきだろう。そのためには、つまり Tomb がないと人の恨みを大きく見積りがちということになる…ということだと思う。これは回向がなければ、輪廻による恨みが強いということに相当するのではないか。
JRF2021/8/240400
また、僧が多いほうが社会に憎しみが少なくなるというのは、僧が多いほど tombs が大きいというので表現できるのではないか。これは tombs というものを、管理されてる tombs と管理されてない tombs に分け、僧が多いと管理されてる tombs が多い…とすればよいのかもしれない。
このあたりは、輪廻なしでも説明できるはず…できなければならない。
ザッと考える。
JRF2021/8/248246
tombs が少ない→恨みがたまる←記憶が多いから←思考を深めるたほうがよいから。記憶を多くする。←記憶を重視しないと災害が多くなる。(tombs を多くするのは「来世がないのが良い」の価値観から?)…
記憶を増やす。→災害が減る。→ (人口が増えるから… or 恨みがたまるから)犯罪が増える。
もう少しユックリ説明する。
JRF2021/8/245601
tombs が大きければ、全体の恨みが抑えられる…ということは、逆に言えば、tombs が少ないと、恨みがたまる…ということである。なぜ、そうかというと、背景には「記憶する社会」があるからではないか。古代では記憶は輪廻にいろどられていると考えられるが、ここで輪廻を考える必要はない。なぜ「記憶する社会」が選好されたかというと、本目的三条件のうち「思考と思念を深めるのが良い」から「記憶するのが良い」が導かれたから。しかし、それがそもそも選好されるにも理由があり、それは災害を減らすためには、記憶・記録があったほうが有利だからという面があるだろう。
JRF2021/8/241359
だから、逆に、tombs が小さくても、(恨みがたまって)犯罪が起きにくくするには、記憶をなくすことが必要で、それは結果的に災害をヒドくする…予言の精度や予言の効力が減じる…とモデル化すればいいのではないか。
逆に管理された tombs が増えるようなモデルを選択しないと、記憶のみ増えることになり、それは災害を減らすという良い面があるのではあるが、一つには、単純に人口が増えることの効果で、または、人口増でむしろますます増える憎しみを減らす方法がない効果で、犯罪が増えるとモデル化すればよいということではないか。
ここらが simbdp3.py の基本軸(の一つ)となりそう。
JRF2021/8/247365
……。
大事な想定として、僧は Tomb に入った者の hating を宥めることができる。…というのがある。
地場では、死んだ者は(転生して)恨むことになっているが、その恨みを減ずることができるのが「来世がないのが良い」につながる感じか。
JRF2021/8/248802
……。
……。
○ 2021-08-12T06:04:06Z
「犯罪を起こす・起こされるに関連する憎しみは本人のものだけ」と書いたが、加害者・被害者が選ばれたあとなら、一期あたりの数が少ないので、死者の恨みを参照しても計算量的に問題ないかも。親・兄弟・子供・孫のうちの死んだ者について、恨むほうも恨まれるほうも参照する…。
JRF2021/8/247749
犯罪には軽犯罪と重犯罪があるとし、処理はまったく別物にする。軽犯罪は、窃盗とか詐欺とかで、1期に100件ぐらいあり、そのうち 10件ぐらいが捕まるものとする。重犯罪は、強盗や殺人とかで、1期に5件あれば多いほうで、2件に1件ぐらい捕まるものとする。
軽犯罪は、犯す方は資産(prop)がやや増えるが、被害者は、通常の営業損のうちに数えることになるだろう。軽犯罪は、誰が犯すかは計算するが、誰に犯すかは計算しない。よって、誰に恨みがあるか自体を参照せず、貧乏か、恨みのストレスがどれぐらいか…から罪の犯しやすさが計算される。
JRF2021/8/240119
重犯罪は、重犯罪の中にも重い軽いがあり、重いと一家皆殺しされ、軽いとケガと財産が失われるだけで済む。加害者が決まったあと、死者の恨みなどを計算して被害者の候補のうち、誰が被害に合うかが決定され、その後、害の大きさが決定される。加害者は、死者の恨みがある者を狙いやすいが、宥められた死者の恨みがあるほうが害は少なくなる感じにしたい。
JRF2021/8/245937
罪を犯すと「カルマ(業、karma)」がたまることとする。ただし、このシステムにおける「カルマ」は、それがあると牢に入れられる可能性があるもので、牢に入れば消えるものとし、仏教的なカルマとは概念が異なるものとなるだろう。軽犯罪は karma 0.1 から 0.3、重犯罪は karma 0.7 から 1.0。すでにカルマ k1 を持っているものが カルマ k2 の罪を犯した場合、カルマは k3 = max(k1,k2) + 0.1 * min(k1,k2) に更新される…としよう。カルマをすでに持つ者は、それより低いカルマの犯罪を犯しやすくなるとしてよいだろう。
JRF2021/8/243634
……。
これまで考えて来て「来世がないのが良い」に悪い効果はなかった。「来世がないのが良い」にデメリットはないのだろうか? …ないはずがない。
「生きなければならない」より「来世がないのが良い」を重視することで、例えば戦争時に勇猛な戦いができなくなる…ということはないだろうか? これはつまり、狂信に陥いると戦争に弱くなる…ということだが、それはすでに組み込まれている。しかも、以前の説明では、狂信に陥らせないように、「来世がないのが良い」が出てくるという話で、話が逆だった。だから、このセンは少し違うのだと思う。
JRF2021/8/247467
「来世がないのが良い」だと、戦争を起こして人が死ぬよりは、子供が産まれにくくして人口調節するほうが選ばれやすいという話だった。「生きなければならない」より「来世がないのが良い」を重視するデメリットは、子供が少なくなり社会の変革などへの圧力が小さくなる…ということを挙げてもよいだろうと思われる。
JRF2021/8/243293
「思考と思念を深めるのが良い」よりも「来世がないのが良い」を重視するデメリットは、直近で論じた tombs の関係から何か言えるかもしれない。「思考と思念を深めるのが良い」を重視すれば、記録が重視される。管理されない tombs も含めれば、記録を重視したほうが tombs が大きくなる。しかし、「来世がないのが良い」を重視すると、管理された tombs の割合自体は大きくなるが、tombs の数自体は少なくなるのだと考えて良いのではないか。
JRF2021/8/243621
それにより、Tomb が残りやすい金持ちの周りは、「来世がないのが良い」を重視する社会のほうが穏やかだが、貧乏人まで含めると、「来世がないのが良い」を重視しないほうが結果が良い…とか起きうるのではないか。
いや、「来世がないのが良い」を重視する社会は、軽犯罪は防止されるが、重犯罪はむしろ起きやすくなる…といったほうが、それっぽいが、そのためにはどういうシステムにすれば良いのか…。「思考と思念を深めるのが良い」を重視するほうが、深い反省があるため、どこかで宥められた者がおるのを思い出すことができ、重犯罪が防止される…という感じなのだと思うが…。
JRF2021/8/247864
……。
……。
○ 2021-08-12T06:29:54Z
カルマは、自然に消える分もあるとしたい。ただ、低いカルマは簡単に消えるが高いカルマは消えにくいとしたい。例えばカルマが 0.1 であれば、1年で 0 になるが、カルマが、0.8 の者は、10年でやっと 0.7 になる感じ。
牢が空いているほど捕まる可能性が上がるとする。罪を犯したときがもっとも捕まりやすいが、逃げたあとも、一定のチャンスで捕まるものとする。
JRF2021/8/243249
捕まれば、カルマ 0.9 以上は死刑とするが、牢に入るときは、最長 15 年、最短 3ヶ月とする。カルマによって長さが決まるが、カルマが k1 として (15年 - 3ヶ月) * (k1 / 0.9) ** 2 + 3ヶ月…ぐらいの決定式が妥当か。
JRF2021/8/241179
……。
……。
○ 2021-08-12T07:52:41Z
カルマの自然減少。
計算してみると、カルマ k の1ヶ月に減る量を Δk とすると…、
Δk = 1 - k ** b
…として b = 0.002949194091765296 とすればよさそう。このときカルマ 0.3 の者は 4.5年でカルマがゼロになる。
JRF2021/8/244565
……。
……。
○ 2021-08-12T08:53:41Z
カルマの自然減少。
b が 1 よりかなり小さい値というのはちょっと不自然かと思い、別のモデルを試す。
カルマ k の1ヶ月に減る量を Δk とすると…、
Δk = a * (1 - k) ** b
JRF2021/8/247245
として、a = 0.01、b = 1.7663565488143296 とするとちょうど良い感じになる。カルマ 0.3 の者は 3.42 年でカルマゼロになる。この場合、もっと数値を単純に b = 1.8 でもだいたいいい数字になる。
Δk = 0.01 * (1 - k) ** 1.8
…で決定しようと思う。
JRF2021/8/242560
……。
……。
○ 2021-08-12T11:42:34Z
私は明らかに世俗的すぎ、僧ではない。にもかかわらず、仏道のために働いてるとすれば、寺の用務員さん…寺男に近いのだろうか?
JRF2021/8/241756
……。
……。
○ 2021-08-13T08:51:44Z
カルマがあるとそれ以下のカルマの犯罪を起こしやすくなる…ということだったが、カルマ 0.5 以上の者は、カルマ 0.5 未満の犯罪は逆に起こしにくい…とするか。罪を犯したときに捕まることが多く、微罪で捕まったときの刑が重くなり、それが馬鹿らしいから。
JRF2021/8/247151
……。
僧は 200人に一人ぐらいにするか。それが 100人に一人から 300人に一人くらいになることもある。…と。
人が死んで相続が起こるときに、財産の 1/10 が僧団に払われる。その収入額の1年平均が3年平均よりも大きいと僧が増えていき、小さいと僧が減っていく。…という感じにしようかと。
JRF2021/8/242241
誰が僧になるのか。(離婚後)独身で扶養者のいない者。僧になってからなら養子を扶養はできる。あとはランダムか。いや、教育(education)の高い者のほうが、僧になりやすいとするか。
僧をやめる…還俗は、教育でなく上商指向(ambition)を見るか。ambition は商売では、リスクをどれぐらい取るかに関係するが、僧になってからは、僧の地位向上を目指すパラメータと見て、それほど自身の地位向上に関心のない者が、還俗していく。…という感じ。
JRF2021/8/240793
……。
女性が僧になるのは、少なくとも妊娠してないことが条件。…だが、それ以外が難しい。古代では、戦争で男が減って、女性ばかりが僧になるというのはリアルでなく、おそらく、僧になるよりは、不倫してでも子供を作るほうが女性には求められる…ということになると思う。ならば、男性と女性の比を固定するか…。
いや、男性も女性も僧は結婚できないが不倫はする…とするか。そして妊娠させても僧をやめないで済むが、妊娠したら還俗しなければならない…と。
JRF2021/8/248479
いや、仮にそういう不倫理論を受け容れるとしても、女性の成り手が多いなら、解決しない。僧になれる18歳以上の男女比から見て、女性のほうが多くなるなら、受け容れない…という形にするか…。僧の数が減少傾向にあるときは、女性が妊娠で抜けることで、男性比率が高まりがちになる。…と。
むしろ、女性の僧は多くの修道女のように結婚までの存在とするか。そして男女とも、不倫はしない。…と。でも、それならなぜ男性は結婚で還俗することがないのか? やはり、ここには上の不倫理論が背景にあるということではないか。
JRF2021/8/249225
結局、リクルートに関しては、僧になれる18歳以上の男女全員から平等に…だが、女性の僧のみは「結婚」が認められ、(「結婚」すれば還俗し、) 僧から抜けていく。それで男女比は男のほうが多くなっていく。…という感じにしようかと。
JRF2021/8/246596
……。
……。
○ 2021-08-13T08:52:07Z
JRF2021/8/246124
教育(education)はどうやって変化するか。僧が多いと高くなりやすいが、上限がある感じか。僧以外の education の平均は、僧が 200人に1人 だと 0.5 を目指して高まる。education は上下にランダムに変化するが、平均が 0.4 とかだとランダムな変化が上方向に 0.01 ぐらい上振れする感じ。僧が 100 人に1人だと 0.65 を目指して高まる。僧が 300 人に 1人だと 0.35 を目指して高まる。下方向への変化も起きるが、上振れよりゆるやかで、0.5 を目指しているときに、平均が 0.6 とかだと 0.005 ぐらい下振れする感じ。…か。
JRF2021/8/241560
赤ん坊の education は、両親の中間の値を持って産まれてくる(父親が不明な場合は父親分はランダム値)。年少者が高い education を持つことがありうるわけだが、これは、それだけ教育されてるというよりも、年相応に比べて利発であることを示す。…といった感じか。
僧の education は、僧平均が 0.8 になるよう高まる感じか。
JRF2021/8/246075
……。
僧の財産は、あたかも僧になったとき死亡して相続が起こるようにするか…。いや、それだと還俗のとき財産がなさ過ぎるのが問題となろう。
僧の財産は、財産運用がすべて「死蔵」になる。…ということでいいのではないか。土地は、売って死蔵財産に合算しておく。…と。
JRF2021/8/241624
囚人のついても、財産に関しては僧と同じでいいのではないか。財産は家族(family)で見るが、僧も養子を扶養することがあり、その財産を計算しなければならないので、そういう感じでいいと思う。
囚人も、家の中にはいないが労働する。僧も僧職の「労働」はしている。その報酬は、普通の労働報酬とさして変わらないという感じでもそれほど外してないとしたい。
JRF2021/8/245580
なお、囚人は本来引っ越さない。しかし、リアルでないかもしれないが、家族が引っ越す場合は、引っ越した地に転籍される…ということにしよう。または、囚人がいる家族は基本引っ越さないとするか…。それもちょっとリアルでないが…。まぁ、行商人はいちいち旅行先に引っ越すのではなく、拠点を住む地域としている…ということだと思うから、囚人も、拠点は家族のいる地域として、リアルには収監が別の地域でも問題ない。だから、引っ越し OK な方向で。
JRF2021/8/245440
……。
……。
○ 2021-08-14T06:45:17Z
支配層の女性は妊娠して、パラメータは少し下がるものの、まだ働けるという判断をしているのは、支配層は従者などを持っていて、その総合体が一人の支配層を構成しているとだいたい考えているから。
JRF2021/8/244408
……。
僧はかなり若いのもいるか。成り手は、18歳以上ではなく15歳以上の扶養されてない男女にするか。そのほうが結婚前の者をリクルートできて良いかな?
JRF2021/8/243511
……。
すでにカルマ k1 を持っているものが カルマ k2 の罪を犯した場合、カルマは k3 = max(k1,k2) + 0.1 * min(k1,k2) に更新される…というところ。
どうしてそういう式になるか…だが、簡単に説明すると、カルマをすでに持っている者が、罪を犯しても、同じ罪ならほとんどカルマは変わらない。軽い罪でもほとんど変わらない。ただ、少しはカルマが上がったほうがいいか…というのを 0.1 で表す。
JRF2021/8/248990
今のカルマより重い罪を犯すと、基本その重い罪のカルマのほうを背負うことになるのだが、なんのカルマもなくその罪を犯した人間よりは、ほんの少しカルマが大きいほうが良いだろう。元のカルマが大きいほうが大きいほうが良いから、元のカルマに 0.1 をかけたもので「ほんの少し」を表せばいいか…。
これを一つの式で表現すると、k3 = max(k1,k2) + 0.1 * min(k1,k2) になる。
JRF2021/8/243811
……。
Person.death に似た感じで、Person.jail (囚人で収監されてることを表す) と Person.priesthood (僧職にあることを表す) を作ろうかと思う。それでプログラム中の p.death is not None は p.is_dead() とかにカプセル化して行き、そのついでに、jail や priesthood に関する条件を足して行こうかと思う。
JRF2021/8/244294
……。
……。
○ 2021-08-14T06:52:41Z
このシミュレーションは「自分で勝手に決めている」部分がとても多い。研究者の多くは、自分で勝手に決めることの空疎さに耐えられず、こういう「研究」を一段低く見、やろうとしたがらない面もあるのではないか。
JRF2021/8/243579
私がそういうのに平気なのは、まず「研究者」から脱落していて、「研究」の質が上質かそうでないかについてこだわりがないことが第一にあるが、それともう一つ、大事な点として、私が、大学(院)時代に、数学基礎論…というか Logical Framework 論を志していたことがあると思う。
JRF2021/8/244024
Logical Framework 論では、論理の完全性がほぼ成り立たない中で、論理の健全性…作った論理体系が consistent (無矛盾)であることが大事になる。consistency を示すのは、ある論理体系をそれを解釈できる無矛盾な別の体系での一つのモデルに帰着することでなすことができる。
JRF2021/8/240634
ある論理体系をいいたいときに、一つのモデルがあればいいという重要なところである。私のシミュレーションは、そういう一つのモデルとして意味があればいい。それが、正しく意味をとらえているかは、脇においておいて、正しい可能性がある…consistent であるということは言える。それだけに意味を見出せる。consistency さえあればいいと信じている。…それが私の強みになろう。
JRF2021/8/242134
たとえば、カルマの自然減少の式が Δk = 0.01 * (1 - k) ** 1.8 だということについて、それに普通の研究者はあまりに根拠がなくて、躊躇してしまう。しかし、私はできあがったモデルの中でそれなりにもっともらしいなら、一つの可能性として成り立ちうるので意味があると考える。そういう違いがある。
JRF2021/8/246030
繰り返しになる部分があるが、この「研究」のベースにあるのは、シミュレーションを通じた確率論に興味があったこと、ゲームが好きなこと、宗教に関心があることもそうだが、もっとも大きいのは、Logical Framework 論が難し過ぎ、研究者として挫折したことが影響している。もし、Logical Framework の研究者として成功していれば、このようなアヤしげなことには手を付けようとしなかった…その暇がなかったであろう。
JRF2021/8/240493
もし千に一つ、この「研究」を引き継ぎたい…理解したいという者が現れるとしたら、その「リアルさ」に意味があるとは考えず、正しい可能性があることだけに意味を見出して欲しい。
JRF2021/8/248458
別の人がこれを「研究」するとき、あまりに根拠レスなので根拠が欲しくなったとき、もっとも安易な方法としてできる方法が一つある。それは、作った私の信頼性を高く設定することである。「私が言ったこと」だから根拠がある…というのだ。
JRF2021/8/246822
しかし、そのように私をまつり上げるのはやめていただきたい。勘弁していただきたい。万に一つももしそういう考えでいるということは、ひょっとしたらその人は「この文」の部分の修正されたものを読んでいるから誤解しているのではないか。しかし、本来の私はミスの多く偏りがある人間で到底そういう評価にあたいしない。このシステムにはあくまで正しい可能性があるということに意味を見出す方向でいて欲しい。
JRF2021/8/240788
権威は私からは得られない。他の誰か(「あなた」かもしれないが)からのちゃんとした研究に基づいたものを権威とすべきだ。他の誰かが私の替わり権威を保証してくれる・保証できるのであれば、私はそれについて「正しい可能性」だけでガマンすべきだとは言わない。
JRF2021/8/247579
……。
……。
○ 2021-08-14T06:54:05Z
カルマ…業というものは、本来は、因果応報で、良いことでも悪いことでも何かやれば、それに対してふさわしい報いが、死後かもしれないが、やってくるという考え方である。…と思う。
JRF2021/8/248285
罪を犯し、それにふさわしい報いを例えば兎の姿となってある程度受けたとしても、まったく同じ量の報いというわけではなく、別の生となったときの他の場面でも、報いがあったはずの業が、やはり報いとなって現れることもあるのだと思う。それは、「ある程度」の受け方から新たに生じた業も含まれているのかもしれないし、そもそもの業が生まれるにも業があって、それが効いてるのかもしれないが。
JRF2021/8/244530
このシステムにおけるカルマはそういうのと違うが、少し似ている。カルマの自然減少がああいう式なのは、軽い罪の場合は、それを犯したのが時間がある程度たてば偶然であったことと見分けがつかないとなるからで、重い罪の場合は、長い時間スパンにおいてもなかなか偶然となし得ないことを表しているのではないか。
業は偶然と見分けがつかなくなって消えうる…。このカルマと偶然の関係をどう考えるか。
JRF2021/8/249410
仏教的業がどこまでも付いてまわるというのは、「偶然」を認めず、すべて「必然」とある意味考えるからそうなるのではないか。業が善にも悪にも報いうるのは、「必然」の高度な対称性があるからで、その対称性がときに「偶然」があるように装っている。…と? 光と闇が必然的な対称としてあるとしても、右に行く光と左に行く光も対称性がある。そういったものが複雑に絡み合うと「偶然」ができるということなのか。複雑に絡み合いうるというところに「偶然」があるのか。それとも複雑に絡み合うのを観測したものにある「偶然」は真実であるのか。それどころか「偶然」がそもそも本質を持つのか?
JRF2021/8/240340
偶然が本質なら、因果応報の「必然」をそれほど追わず、カルマを「偶然」のついえる今生で終わらせても問題ないのではないか?
私の中でもうまくまとまってないが。
JRF2021/8/241541
……。
……。
○ 2021-08-15T21:19:31Z
この「研究」が研究だとしても、良くて大学学部4年の卒論レベルぐらいだろう。微分・積分を使ってないことからすると高校部活レベルであるかもしれない。まぁ、log や exp 関数を使っているから、中学レベルということはないと信じたいが…。
JRF2021/8/249542
世の中には若いころから私など足元にもおよばないとても優秀な人がいる。老若男女、私以上という人物はいくらでもいる。このシステムとまったく同じものはなくても、似たようなもの、このシステムを包摂するような体系などはすでに存在していておかしくない。というか、あると考えるべきだ。
JRF2021/8/247858
実際、ゲームの世界では、有名どころでは『シヴィライゼーション』シリーズとか、ちょっと変わったところでは『ワールドネバーランド』シリーズとかがあり、コンシューマーゲームにそういうのがあるぐらいだから、きっともっとすごいシミュレーションシステムがどこかにはあるのだろうと思う。そういう本格的なものに比べて、私のシステムは、シンプルでフリーで(似非)哲学的なのが「売り」になるかといったところだが、それを良いと評価する者が私の他にいるかどうか…。
JRF2021/8/246741
……。
……。
○ 2021-08-16T11:44:40Z
「バーチャルな真実の役割として tombs の役割」または「「来世がないのが良い」を重視する社会は、軽犯罪は防止されるが、重犯罪はむしろ起きやすくなる」ということについてもう少し詰めたい。
JRF2021/8/241521
僧が死者の憎しみを減じると見せることができるとして、Tomb にある者の hating を直接下げてしまっていいのか、それとも hating は下げるが、元の hating はどこかに記録しておくか、それとも hating は下げず、どれくらい宥められたかの soothing というパラメータを新たに設定すべきなのか。
重犯罪者が罪を犯したときは、親・兄弟・子・孫だけでなく親の親、親の親の親…についても見ることにしたほうが、tombs の数が大きいとき、つまり、「来世がないのが良い」より「記録を重視する」社会のときの、重犯罪を軽くする判断に使えるだろう。
JRF2021/8/242597
このとき、親の親の世代で恩があれば考えなおす…みたなことをしたいのだが、恩についてのパラメータはない。パラメータを作るか…いや、恩は忘れるもの、hating があるにもかかわらずそれが少ないことが、十分に soothe されていることと解釈してはどうだろう。
tombs が少なくデータがないほうが、重犯罪の被害者に対する hating は大きくなるほうが良い。…そのような場合の hating は 0.5 とみなされる…とする。
JRF2021/8/241404
tombs が減らされがちになる 30 年が立つと、死者の hating に 0.5 がかけられる…または、0.5 以上のものは 0.5 に減らされる…とする。そして、その後は 10 年ごとに hating に 0.9 がかけられていくことになる。…と。こうすると、親の親の世代は hating が 0.5 より必ず小さくなる。
JRF2021/8/243973
重犯罪者の死んだ親族について、被害者の親族に対する hating の個人ごとの最大値を取る。そして、その最大値が 0 でないものについて、平均を取ったのが、重犯罪者の被害者に対する hating になる。記録に残っている親族の最大値がすべて 0 の場合、被害者に対する hating は 0.5 になる。…と。
平均を取る意味は何か? 宥められた憎しみがあると知っていることで、自らの憎しみも宥められうることを知る…ということではないか? そんな殊勝なことがありうるか?
殊勝なことは少しあると考えるか。
JRF2021/8/246763
被害者に対する hating の計算方法を変えよう。親族の soothe されてない元の hating 値を参照し、それでとにかく親族最大の hating を求めこれを h1 とする。その h1 が soothe されていた値を h2 とする。次に soothe された hating について親族最大の hating を求め、これを h3 とする。h3 の soothe されてない値を h4 とする。
JRF2021/8/248278
ただし、重犯罪の恨みに軽い恨みは関係ないとしてよいだろうから、hating の最大値を求めるとき soothe されてない元の hating が 0.5 未満のデータは捨て、その結果誰も hating を持っていない場合は、その値は 0.5 とされることとする。
JRF2021/8/248835
宥められた憎しみを知っていた場合、その宥められた度合の半分は自分も含め親族のどの憎しみも宥められうると重犯罪者は考えることになる。…とする。
h5 = min(h3, h4 * (1 - 0.5 * (1 - h2/h1)) が被害者に対する hating になる。
JRF2021/8/247613
ただし、被害者を選ぶときは、h1 が最大の被害者が選ばれ、被害の大きさを決めるときに、h5 が参照される。
…といった感じか。
JRF2021/8/243208
tombs が大きいほど、h1 が過去のものが選ばれる確率が上がり、そうすると h2/h1 は小さくなる。すると h5 は小さくなりがちになる。「来世がないのが良い」よりも「思考と思念を深めるのが良い」を重視する tombs が大きい社会ほど、重犯罪の害は小さくなる。…と言える。h5 を小さくする効果はそれほどではないかもしれないが。
元の hating を保存しておく必要はある。…ということ。hating は直接いじって小さくしていくが、元の hating を保存しておく…という方針で。
JRF2021/8/244012
……。
……。
○ 2021-08-16T11:45:19Z
今度は軽犯罪について。tombs の数が多く、僧の数が少ないと軽犯罪が増える…という話を詰める。
僧の数は 100人に1人から300人に1人まで変化するが、あまりその変化には関係なく、ここでは、tombs が大きいか小さいかが問題としたい。
JRF2021/8/246437
tombs 全体の比と僧の数の固定値の比を取って、その大きさに関して軽犯罪率を設定すればいいのだろうか? しかし、それでは僧の数に意味がなくなってしまう。それに、hating が問題で軽犯罪が起こるとしたいのに、hating に意味がなくなってしまう。
僧が墓を管理しているとして管理している墓のみ、hating が減るようにする…というのはどうだろう? しかし、重犯罪を考えるときに、hating が減ってない者がたくさん出てくるようになり、それは重犯罪で考えてたことに意味がなくなるからやめたい。
JRF2021/8/242779
hating は管理してようがしてまいが減る。しかし、僧は墓を管理するとする。墓ができるときに担当僧をランダムに決める。そして担当僧が死んだ墓は、hating が 0.5 として計算するようにする。担当僧が生きてる墓は(soothe したあとの) hating の最大値をその値とするが、それが 0.5 以上であれば 0.5 に切り詰める。担当僧が僧でなくなったときも生きてさえいれば語り継ぐことはやっているとして、問題としない。
JRF2021/8/241151
そうしたものを Tomb すべてについて平均し、それが 0.5 に近いほど軽犯罪率が増えるとする。「来世がないのが良い」よりも「思考と思念を深めるのが良い」を重視する tombs が大きい社会ほど軽犯罪が多くなるはず。
JRF2021/8/246771
なぜ tombs が少ないほうが「来世がないのが良い」を重視することになるかというと、そのほうが、軽犯罪によるカルマの増加が少ないからではないか。このシステムのカルマと来世は直接には関係ないが、バーチャルな真実を意識する「来世がないのが良い」にはこのシステムのカルマの減少も射程に入っていると考えたい。
JRF2021/8/241493
……。
tombs に 30 年あると hating が 0.5 以下になるようにする件。
30年未満でも、死んですぐと 10年ごとに 0.9 をかけていくことにし、30年目で 0.5 以上であれば、0.5 に切り詰める処理をする。…という感じにしようかと思う。
JRF2021/8/246097
……。
重犯罪については被害者親族に加害者への hating が発生するものとする。
JRF2021/8/248272
……。
……。
○ 2021-08-16T11:46:58Z
一定程度(一期に100個ぐらい?)、ランダムに hating は発生するものとする。merchant_hated がある者は、ランダムな hating の相手に少しなりやすいとする。hating の大きさも 0.0 から 1.0 までランダムとする。
JRF2021/8/240076
そして僧達の力などにより、hating の最大値の平均が 0.5 を超えると全体的な soothing が起こり、soothing 一回ですべての hating のうち 5 個に 1 個が 1/2 にされるものとする。これが最大値の平均が 0.5 を下回るまで繰り返される。僧の数によって 0.5 が 0.4 から 0.6 に変化しても良いかもしれない。
JRF2021/8/247093
……。
……。
○ 2021-08-16T23:01:38Z
重犯罪について考えを改める。
まず、死者の hating が減るのは僧によって宥められたからというよりも忘却があったからとする。僧はときに語り継ぐことによって思い出させることがあるのみ。まぁ、思い出させるときに、憎しみを強調するようなことはないだろうが。
JRF2021/8/247281
そして重犯罪について親族の hating を見るとき、前は加害者側だけを見ていたが、被害者側の親族の hating も見ることにする。被害者側の hating の soothe する前の最大のものを h1 とし、それを soothe したものを h2 とする。また、加害者側の hating で soothe した最大のものを h3、その h3 を soothe する前を h4 とする。hating を 0.5 にしたりするのは前といっしょ。
JRF2021/8/243218
h5 = min(h3, h4 * (1 - 0.5 * (1 - h2/h1)) が被害者に対する hating になる。
被害者を選ぶときは、h3 が最大の被害者が選ばれ、被害の大きさを決めるときに、h5 が参照される。
JRF2021/8/240793
つまり、被害者親族が憎しみを忘却してくれたことを知ってるがゆえに、加害者はある程度、忘却できるものと見なす…ということ。被害者側が憎しみを抱いていたのに何も起こっていないことが、加害者側から被害者側への憎しみが新たに生じないことになる。もし、憎しみが新たに生じていれば、それは被害者が選ばれる理由になるが、それが過去の深い因縁に起因しているなら、それは許すべきだと教えられている。因縁が前の出来事であるほど、近時の自分側の憎しみは割引いて感じるべきだと教えられている。…といったところか。
JRF2021/8/245956
すると、h5 の式に現れる 0.5 は、education が大きいと 0.7 になり、小さいと 0.5 になるとかあっても良さそうか。
そもそも education が大きいと犯罪を犯しにくいというのもありそうだが…。ただ、education の犯罪への効果はあるとしてもそれほど大きくないとはしよう。それよりも貧乏かどうかのほうが大きいし、それよりも偶然のほうが大きい。…と。
JRF2021/8/242471
……。
……。
○ 2021-08-16T23:34:12Z
プログラムのミスの修正。
空文字列のチェックにこれまで s is '' とか s is not '' とかを使っていたが、どうもそれは Python の実装方法によってはまずかったらしい。そこでそれらを s == '' または s != '' に変えた。
JRF2021/8/247557
かなりのファイルが影響を受けている。ちなみに simbdp2.py はバージョン 0.0.7 になった。
《simbd/simbdp2.py at master - JRF-2018/simbd》
https://github.com/JRF-2018/simbd/blob/master/simbdp2.py
JRF2021/8/246445
……。
……。
○ 2021-08-17T00:04:35Z
どうも SIGINT を受け取ったときに print するとマズいらしいので、Ctrl-C が押されたとき "SIGNAL" と print するのをやめた。わかりにくくなるけど…。
次のバージョンから…。
JRF2021/8/241304
……。
……。
○ 2021-08-17T09:06:20Z
hating は 1/2 をかけていく感じの処理をするということを書いた。すると hating は 0 にはなりにくい。そこで hating が 0.1 未満になれば、切り捨てて 0 とし、その相手に対する hating は dict から除去することにする。
JRF2021/8/248367
……。
……。
○ 2021-08-17T09:07:28Z
tombs を大きくすることは「来世がないほうが良い」より「思考と思念を深めるのが良い」すなわち「記録を残すのがよい」を大事に見ることで、逆に、「来世がないほうが良い」を大事にし tombs を小さくするなら、その副作用として、記録が失われることで災害に弱くなる。…ということだった。
JRF2021/8/248473
しかし、「来世がないほうが良い」を大事にしたとしても、同時に、「生きなければなららない」をさらに大事することにすれば、tombs は小さくなるけれども、災害には弱くならない…ということも可能かもしれない。
JRF2021/8/243482
しかし、「来世がないほうが良い」も「思考と思念を深めるのが良い」も「生きなければなららない」も目いっぱいに重視し「極大」にしているなら、そこにはある種完全なトレードオフが存在するのかもしれない。すると「来世がないほうが良い」「思考と思念を深めるのが良い」「生きなければなららない」のどれをどれぐらい重視するかというパラメータを決めれば、例えば tombs の大きさや、災害の起きやすさが、それによって決まる…という関係式が導ける…ということになるだろう。
JRF2021/8/245481
これは、制約式を取り込んだラグランジアンの計算から関係式の一組を導くのに感覚が似ているかもしれない。ラグランジアンは「最適化」の議論でよく出てくるものだ。
この「研究」が目的とした「最適化」というのは結局、そのようなトレードオフの関係式を、半ば経験的に半ば(文系)理論的に、導くことに帰着したとするしかないのかもしれない。
JRF2021/8/242568
……。
……。
○ 2021-08-17T09:10:26Z
軽犯罪について。tombs の数が多く、僧の数が少ないと軽犯罪が増える…という話。担当僧が生きてる墓は hating の最大値を 0.5 以上であれば 0.5 に切り詰め、生きていない墓は 0.5 にし、そうしたものを Tomb すべてについて平均し、それが 0.5 に近いほど軽犯罪率が増える…ことにしようという話だった。
JRF2021/8/246074
なぜ、0.5 に近いほど軽犯罪が増えるかというと、0.5 に近いと自分の生きている世界が荒廃していて、軽犯罪を犯さないと生きていけないように見えるからだろう。そのような「荒廃世界の幻想」が軽犯罪を起こしていると考えられる。
JRF2021/8/245071
「荒廃世界の幻想」に寄与するのは、死者の hating だけではあるまい。むしろ現世の生者の hating のほうが強く作用しそうなものである。とすれば、上の 0.5 という数値は、むしろ現世の hating の平均を替わりに使ったほうがいいのではないか。現世の hating の平均が 0.6 なら、担当僧が生きていれば 0.6 に切りつめ、生きていない者は 0.6 にする…といった感じで。
JRF2021/8/243400
しかし、そうすると tombs すべてで平均した数値は、現世の平均から若干下がったものにしかならず、ほとんど現世の平均の数値でその影響がとても強くなってしまう。死者に関する「バーチャルな真実」がほとんど働かない。それでは「来世」の効果がないといってもいいのではないか。
これではいけない。もう少し別の理論が使えないか。現世の平均より死者の平均が重視されるロジックはないものか。
JRF2021/8/247056
こういうのはどうだろう? 僧がメディアを支配しており、僧の語ることのほうが真実の重みがある。人々が tombs を見るのは、時を得たメディア幻想のためである。…と。しかし、これは古代においても嘘だ。人々は、人々が憎しみを語るのを日々聞いているはで、僧だけがマスメディアを支配しているというのは考えにくい。
JRF2021/8/248818
こういうのはどうだろう? 現世の憎しみが多いと、罪人を憎む者も多いから、捕まる人も多くなる。捕まる人が多いと、軽犯罪を犯すのもためらわれる。ところが死人の場合は捕まらないので、死者の部分だけが、問題になるのだ。死ぬ間際の hating の平均こそが問題なのだ。…と。
JRF2021/8/244703
これを真実とするほうが都合が良さそうだ。ただ、そうすると、「憎しみが多いと捕まる人が多い」ように実装しないといけないだろう。現世の憎しみが増えると囚人の数が少し増えるが、軽犯罪の数には影響しない。現世の憎しみやカルマのある者のほうがそうでない者より犯罪を起こしやすいというだけである。軽犯罪の数…すなわちカルマの上昇に寄与するのは、死者の hating のみである。…と。
JRF2021/8/245021
ここで、僧の数が多いと囚人が少なくなる。…ということが言えそうだ。僧の数が多いほど soothe で介入する平均が下がる、すなわち、僧の数が多いほど憎しみが少なくなる。死ぬとき憎しみが少ないと、それが上述の効果を通じて、捕まる人が少なくなる。すると囚人が少なくなる。…あたかも僧になれなかった人が囚人になったかのような関係だがそういうことではない。
JRF2021/8/243389
憎しみが多いと捕まる人が多い。…でないと、「来世がないほうが良い」の効果が崩れる。これがなければ「仏教」が有効でなくなる可能性がある。仏教の芽の一つがこんなところにあるのかもしれない。
JRF2021/8/245923
キリスト教は、終末に皆が平等に救われるわけではなく、選民思想的な部分を持っている。それが「皆がどうか」を見ない、荒廃世界の幻想を参照しない姿勢を作り、荒廃世界の幻想と(軽)犯罪増加によるカルマの上昇の関係を切り離す。キリスト教はローマの辺境で起こっており、警察と市民が切り離されていたため、憎しみが多いからと言って捕まる人が多いとは限らなかったため、このような関係が生じた面もあるのではないか。
JRF2021/8/240678
ここがキリスト教と仏教の根本的違いの一つで、キリスト教の「トリック」がある部分かもしれない。ただ、ここからどう組み立てれば「キリスト教」全体になるのかは私にはわからないが。
JRF2021/8/242027
……。
……。
○ 2021-08-17T09:11:02Z
以前、「神を信じると何が良いのか。良いこと・悪いことには報いがあると人々が信じると、悪いことが起きにくくなりそれを実際良い報いとして人々が受け取る。」と書いた。この真理は神がいてもいなくても成り立つ。だから、神はいないんだ。…というのは違う。
JRF2021/8/244696
この事実については神がいなくても成り立つかのように神は創造された。神はそのような創造をしばしば好む。…という見方もできる。
ここでの私の一連の議論も同じで、一見、無神論的に思えることもあるかもしれないが、神の存在を否定していない。
JRF2021/8/248603
……。
……。
○ 2021-08-19T14:51:45Z
戦争(蛮族の侵入)に関しては今のところ起こる確率が小さいこともあり、戦争に関するパラメータの成長が遅い。そこで戦争に関しては成長機会が通常の 2 倍あるようにした。
次のバージョンから。
JRF2021/8/246537
……。
……。
○ 2021-08-20T11:55:08Z
軽犯罪が増えると収監できる囚人の数が増えるとしよう。(現世の憎しみの平均が多いとさらにプラスされる。) しかし、軽犯罪について一定率が収監されるわけではない。
だから、犯罪者で捕まる者のうち、牢の数が足りなくて収監できない者も出てこよう。その場合、カルマの重い者から順に(多少ランダム性を加味して)収監される。
JRF2021/8/245936
すでに収監された者のカルマが、捕まって収監できない者のカルマより軽い場合はどうするか。刑期を短くするか? いや、それはなしにしよう。刑期が長い可能性があり続けることが、罪への抑止力となりうると思うから。それに、長くやっていれば、カルマの重い者ばかりが収監されるということになるだろうし。
JRF2021/8/248586
……。
……。
○ 2021-08-20T13:06:06Z
高齢の僧は普通人のようにその家族に扶養される…というのはなく、若い僧に扶養されるのはあり…としようかと思う。そして若い僧は、普通の高齢の家族を扶養することはなく、高齢の僧のみ扶養する。…と。僧は血縁とは縁を切ってるのが建前だから。
そして、扶養している僧・扶養されてる僧は還俗しない…としようか…。
JRF2021/8/246369
いや、扶養されてる僧は高齢なこともあり還俗しないが、扶養している僧は還俗しうるとしよう。還俗する者に扶養されている僧は、縁を切り、扶養されている子供は縁を切らずそのままとしよう。
JRF2021/8/240808
……。
……。
○ 2021-08-20T17:11:58Z
囚人や僧の財産は死蔵され、土地は売却される…としようと思っていたが、土地については囚人や僧も土地を持てるようにした。なぜなら、戦争に参加する兵も人を雇って農業を営めるとしていたことを思い出し、それなら、囚人や僧も人を雇って土地を耕せるとして良かろうと考えたから。それで儲けた財産を死蔵すれば問題なかろう。…と。ただし、土地の自発的な売り買いはできないとした。
JRF2021/8/245390
……。
死んだとき、僧であることはやめないが、囚人であることは終るとする。
JRF2021/8/244432
……。
女性が妊娠で僧をやめるときは、妊娠したときではなく、子供を産んだときにやめるものとする。(レイプ後の)流産などの場合はやめなくていいとするため。
JRF2021/8/243830
……。
僧は養子縁組ができるが、他にその子を扶養できる夫婦がある場合、夫婦を優先する。よって、このシステムではほぼ僧による養子縁組は起きないはず。僧に子供の扶養が起きるとすれば、不倫で子供が産まれた場合になるか。
JRF2021/8/242381
……。
支配層が収監されるときは、支配層をやめることとする。ただし、支配層は軽犯罪を犯しても収監されないものとする。
僧は犯罪をしがたいものとするが、まったく犯さないわけではないとする。
囚人はリアルには牢で犯罪を犯す可能性がないわけではないが、それはこのシステムでは考えず、囚人となってからは罪を犯せないものとする。
JRF2021/8/240721
……。
……。
○ 2021-08-21T07:35:49Z
理屈では正しいのかもしれないが↓のコメント欄のように(不変のアートマンとは限らない)霊魂の存在を簡単に否定してしまう「学僧」は、「高慢」と思われるのはしかたがない…少なくとも私からはそう見えてしまうなぁ…。まぁ、私もはたから見れば「高慢」のそしりを免れえないのだろうけど。
JRF2021/8/249729
《日本の伝統仏教界、霊魂の存在を否定する宗派もある | スラド インタビュー》
https://interview.srad.jp/story/21/08/19/216211/
JRF2021/8/249983
……。
……。
○ 2021-08-21T07:41:02Z
「失踪」などを扱うか悩む。失踪して扶養が切れることなどを想定。両親が両方とも囚人になって、子供を扶養できないというのはあるかもしれず、そうなると「失踪」に似た処理が必要になる。
JRF2021/8/246462
ただ、両親が両方とも囚人となったときは、囚人となって働いてその金で近所の人が助けてくれる…だから、何もしなくていいという考え方もできる。似たような考え方で失踪しても、金は送ってきて子供は育ててもらえる…と考えることもできる。子供が「いらない」なら、欲しくなかった子供ということでの養子縁組がすでにこのシステムにはある。
とりあえず「失踪」はなしの方向で。
JRF2021/8/242614
……。
囚人は働くとしてきたが、しかし、古代でそれは可能なのだろうか? 銃がない状況で、畑などで働いている者を逃げ出させないなんてことができただろうか? ただ、少し時代が下るがガレー船などでほぼ強制的に働かせる…とかは可能だったらしい。
難しいが、間を取って、働くことはできるが、労働力は通常の 3 割に計算することにしようかと思う。
JRF2021/8/242372
……。
囚人は不倫も結婚もできない。僧は不倫でき、女性は結婚できるが結婚すれば還俗し、男性は結婚できない。
囚人の不倫のしやすさは定義しないが、好みに与える影響は離婚に影響するため定義しなければならない。囚人に対する好みは -1.0 程度。(ちなみに憎しみがある場合、最大で -2.0 だった。)
JRF2021/8/242033
僧は不倫のしやすさについてだが、前は教育が高いと不倫しにくかった(最大 -0.3)が、基本それが効いてくるものとして、-0.05 するぐらいに留めておく。不倫の好みに与える影響は容姿=若さに 0.8 をかける程度とする。僧だからイヤだというものいればイイというものもいそうだからそれ以外はいじらない。
囚人の結婚のしやすさは定義しない。囚人に対する好みは -1.0 程度とする。
JRF2021/8/246289
僧の結婚のしやすさは -0.02 程度の影響。好みはやはり容姿=若さに 0.8 をかける程度だが、確かに結婚には不利だが結婚すればこのマイナスは消えるため、結婚生活の存続にはプラスになる。
JRF2021/8/248143
……。
……。
○ 2021-08-22T04:36:44Z
不倫から結婚への昇格。男性の僧の場合もわずかにありうることとした。当然、結婚すれば還俗。
JRF2021/8/241379
……。
18歳未満の少年の刑期は 1/2 にする。
JRF2021/8/244587
……。
生涯残る障害については、結婚・不倫・犯罪を少ししにくくした。犯罪については障害というよりも労働力を見ているが。simbdp3.py だけでなく simbdp2.py も。
JRF2021/8/249805
……。
重犯罪も犯罪者は財産を得ることができるが、被害者はケガをすることはあっても財産を失なうことはないようにした。処理が複雑になるため。
JRF2021/8/243875
……。
……。
○ 2021-08-22T04:38:09Z
simbdp2.py に、これまで書いてきた僧と犯罪のモデルを取り入れた simbdp3.py を公開する。(バージョン 0.0.1)
《simbd/simbdp3.py at master - JRF-2018/simbd》
https://github.com/JRF-2018/simbd/blob/master/simbdp3.py
JRF2021/8/249073
ただし、墓が減ることで予言の効果が減じる…というのはまだ実装していない。どう実装するか迷っている。
なお、今回、README.md も少し変更している。
JRF2021/8/244463
……。
……。
○ 2021-08-22T04:52:01Z
「シミュレーション仏教」こと simbd の「やらねばならない」ところはやり終わった気がする。
まだ、統計などやるべきところは残っているが、細かく私が決めるべきところはすでに決めたように思う。
これからはもう少しゆっくりできればと思う。
JRF2021/8/240866
……。
……。
○ 2021-08-23T11:36:35Z
simbdp3.py について少しバグを取り、後述の「ハイパーパラメータ」をいろいろ設定できるようにした。(バージョン 0.0.2)
《simbd/simbdp3.py at master - JRF-2018/simbd》
https://github.com/JRF-2018/simbd/blob/master/simbdp3.py
JRF2021/8/240693
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○ 2021-08-23T11:37:42Z
本目的三条件…「来世がないのがよい」、「生きなければならない」、「思考と思念を深めるのがよい」について。
本来は、「個人が生きなければならない」というのと「集団が生きなければならない」というのは違う。その違いから何かが言えるようになる。…とか私は考えていた。しかし、できあがったシミュレーションでは、個人か集団かというのが前景には出てこない。
JRF2021/8/244939
結局出てくるのは、メタなパラメータ…ハイパーパラメータ…要するに simbdp3.py にオプションとして指定できるパラメータのうちのいくつかが、三条件に合致するときの変化のようなものが見えるというだけだった。
今回それを説明していこうと思う。
JRF2021/8/246982
「生きなければならない」より「来世がないのがよい」を重視するということは、人口が増えたときの少子化を受け容れるということも意味すると考えた。それは「少子化」の婉曲表現とも言える。逆にいうと、「生きなければならない」を重視すると、人口が増えると、それを減少させる「何か」が起きるということである。そしてその「何か」は戦争(蛮族の侵入)だろうということにすると、一つのパラメータ(の組)が浮かび上がる。
JRF2021/8/241688
それが、ARGS.invasion_average_term_min と ARGS.invasion_average_term_max である。これは戦争が起こったあと、次の戦争が起こるまでの期間の平均を制御するパラメータである。人口が少ないうちは ARGS.invasion_average_term_max が参照されるが、人口が増えると徐々に ARGS.invasion_average_term_min が参照されることになる。
JRF2021/8/248685
「生きなければならない」を重視するとは、ARGS.invasion_average_term_min を ARGS.invasion_average_term_max より小さく設定するということである。それが多子化につながるところはシミュレーションが自動に対応するはずである。
JRF2021/8/245804
「来世がないのがよい」より「思考と思念を深めるのがよい」を重視するのに相当するのが、「思考と思念を深めるのがよい」が「記録を重視するのがよい」に読み替えて、墓の量を増やすことと、もう一つは予言の効果を高くすることに当ると考える。
JRF2021/8/242640
墓の量を増やすのは、ARGS.tombs_population を使う。墓の量が増えると軽犯罪が起きやすくなり、それが「来世がないのがよい」を「カルマが少ないのがよい」に読み替えたとき問題になると考える。ただし、墓の量を減らして軽犯罪のカルマを減らすと、重犯罪の害が少しヒドくなりやすいというデメリットもあった。
JRF2021/8/249072
予言の効果をいじるのは ARGS.prophecy_effect でできる。これを下げれば「記録を重視するのがよい」より「来世がないのがよい」を重視することになろう。
JRF2021/8/249759
しかし、予言の効果を減じるのと軽犯罪が減るのとがトレードオフになっているのは厳しい。両者をいいとこ取りできないか? そこで考えたのが、軽犯罪については、「死者の怨念」だけでなく「現世の教育」も影響すると考えることである。そのようにモデルを変えてみた。教育のみを高めるには、ARGS.education_goal、ARGS.education_goal_min、ARGS.education_goal_max をいじればよい。
JRF2021/8/242951
この教育・教化を「記録を重視」と別に動かすというのは、ちょうど、「思考と思念を深めるのがよい」の「思考」と「思念」を別に動かすことに相当するのではないか。教育・教化を動かすのが「思考」の重視、記録=墓を動かすのが「思念」の重視である。ここから逆に考えると、墓が「思念」になるということは、犯罪などの決定において咄嗟に用いられるのが「思念」であり、そういうのは信仰が薄れ、メディア発達した現代においては、異世界や転生の物語などが替わりを担っているのかもしれない。
JRF2021/8/243887
「思考と思念を深めるのがよい」は古代においては、宗教的思考も深めることでそれにより狂信が起こるという考え方もあった。それをおさめるのが「来世がないのがよい」ではないかということであった。そして狂信をおさめれば生きる確率が上がるということで「生きなければならない」にも資することだった。
JRF2021/8/248672
それを表すのが、ARGS.nation_education_power_threshold と ARGS.faith_realization_power_threshold だった。それらは国の教化レベルが高いと国力が高くなったり、信仰理解が高いと支配層の能力が高いと判断すべきだが、それを狂信であるとして影響を遮断することで、逆に災害における予言の効果を高める…というものである。
JRF2021/8/249720
「思考と思念を深めるのがよい」が「記録の重視」を意味すると同時に「狂信」への道を開くことから、その効果がプラスにもマイナスにもなることになる。「思考と思念を深めるのがよい」が「生きなければならない」を裏切る部分もあるということである。
「来世がないのがよい」を「カルマの重視」と「反狂信の重視」に分け、「カルマの重視」は「思考の重視」にむしろまかせ、「反狂信の重視」に注力することが最大の効果をもたらすために必要というビジョンになってくるかと思う。
JRF2021/8/242758
「いいとこ取り」はどこまでできるのだろう? 「いいとこ取り」のためには別に「エネルギー・熱心さ」みたいなものが必要なのだろう。そして、エネルギーの高過ぎる状態を維持することは本当は難しく、これがシステム三条件の一つ「リアル・自然であるほうがよい」に引っ掛ってくる…ということなのだろうと思う。
JRF2021/8/245227
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このシステムには現れない「内部」で、様々な表現…転生などのバーチャルな「真実」が語られている…という想定がある。そのような「物語」で、エネルギー最大になるように、またはエネルギー最大の状態よりもよくなるように、「真実」が補強されていると考えるべきだろう。
JRF2021/8/240003
その「真実」を補強しているのは、人ばかりではないかもしれない。神かもしれないし、我々に容易に想像のつかない摂理のようなものかもしれない。そういう「真実」の余地を認めることが唯物論的外道に陥らない仏教的態度になろう。
JRF2021/8/242841
シミュレーションで仏教をする。…とは、どういうことか? 仏教は特に現代では唯物論的に語られがちな部分がある。このシミュレーションはそのような「傾向」を延長したところにあるかもしれない。しかし、同時に仏教は唯物論は外道としてしりぞける。ただ、このシミュレーションだけが「真実」とはしないことが、仏教によりそうことになるのではなかろうか。
JRF2021/8/241453
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さて、あとは、今回述べた「ハイパーパラメータ」が意図通りに動いているか実験しながら、バグを取っていく作業が残っている。その後か、それと同時にか、LaTeX でドキュメントを書くかもしれない。
JRF2021/8/248662
その1・その2・その3・その4・その5・その6は↓。これらを読んでいることが前提。
JRF2021/8/249359