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『ビギナーズクラシックス中国の古典』の『史記』と『春秋左氏伝』を読んだ。読む分には戦争には「ロマン」がある。ウクライナとロシアの戦争と、日本にこれから来るかもしれない乱世を思った。 (JRF 7119)

JRF 2022年4月20日 (水)

『史記』と『春秋左氏伝』は、固い史書の側面があるが、講談風の語り芸が影響しているらしく、血沸き燃える描写もある。戦争描写があって、今ウクライナとロシアが戦争しているが、それに関する妄想もしてしまう。これから先苦しい日本。日本にこれから来るかもしれない乱世を思い、私も立たねばならないかぁ…とか妄想しながら読むところがあった。まぁ、「立つ」のは、私は人望も知性もなく無理なんだけど。

JRF2022/4/208824

……。

……。

『史記 ビギナーズクラシックス中国の古典』(福島 正 訳注, 角川ソフィア文庫, 2010年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4044072191
https://7net.omni7.jp/detail/1102981030

どうもわざと故事成語に関する部分を取り上げたりしていて、そういう話題が多かったという印象。『史記』については、久保田千太郎 作, 久松文雄 画のマンガで読んだのが、私の場合、強い印象になっている。

JRF2022/4/205403

……。

>この故事から、「将来の成功を期して静かに力を蓄えること」を意味する「鳴かず飛ばず」や、「主導的な地位にいる者の実力を疑い、それに取って代わろうとすることを意味する「鼎[かなえ]の軽重を問う」という成語が生まれました。「鳴かず飛ばず」は、今では「何の活躍もせずに空しく時を過ごすこと」などと、あまりよくない意味で使われているようですが、本来の意味は上記のとおりです。<(p.31)

私も「鳴かず飛ばず」は、「何の活躍もせずに空しく時を過ごすこと」…期待してたのにヒットが飛ばせないこと…のように解釈してた。orz

JRF2022/4/207768

……。

>「属鏤[しょくる]の剣」とか「属鏤の剣を賜[たまわ]る」ということばは、かつては人に自決や馘首[かくしゅ]を申し渡す時に使われた故事成語ですが、今ではほとんど使われることはありません。まあ、派遣切りやら指名解雇が横行するご時世ですから、せめて「属鏤の剣」などという物騒なことばぐらいは、このまま死語になってほしいものですね。<(p.90)

むしろそういうのが流行語になるような世の中に戻れば、そういう薄情なマネはできなくなるのではないかと思う。

JRF2022/4/203772

……。

>右の故事から生まれたのが「嚢中[のうちゅう]の錐[きり]」という成語です。「能力がある者は、いつかは必ず頭角を現わすものだ」という意味で、「錐、嚢[ふくろ]を通す」「錐、袋にたまらず」などと表現されることもあります。<(p.125)

いつか甥などに聞かれたときこう答えようと妄想していたことを「グローバル共有メモ」に書いた。

JRF2022/4/207890


○ 2022-04-03T12:40:14Z

日本は有能な人間を放っておくほど薄情な国ではないよ。新自由主義の過程で社内政治に長けた者だけが生き残ったというのは幻想。優秀な人間がちゃんと社会人してるもん。このところの経済の不調は、他の国、具体的には日本と得意分野がかぶる中国の成長がすごかったんだ。

JRF2022/4/202580

ただ、これだと周りの無職の人間なども含めてまるで無能と言ってるようで、良くなかった。ちょうど発言したころに研究所(理研?)で雇い止めをするニュースがあり、中国人の反応などを読んで、今は有能な人間も切られる厳しい世の中だなぁ…とも思った。

《「理研600人リストラ」に中国人ITエンジニアは「不思議です」と繰り返した|NEWSポストセブン》
https://www.news-postseven.com/archives/20220403_1741257.html?DETAIL

上の故事成語をちょうど読んだこともあり、次のように思い直して書いた。

JRF2022/4/208539


○ 2022-04-17T00:16:56Z

「日本は有能な人間を放っておくほど薄情な国ではないよ。」と前書いたが、これまで有能さを示す機会にめぐまれてない人は多いかもしれない。私の場合、機会をもらい「結果」を作ってもそれが失敗しかしてないので、無能であるのが明らかなのだが。

JRF2022/4/203617

あと「薄情」の使い方が間違っていたかな…と。無能な人間だから放っておくということをしないのが薄情でないということかもしれない。または、有能な人間を放っておけるほど「ぬるい」環境ではない…逆に、有能な人間による在野からの奮起を期待する危機的状況…というべきだったか。

JRF2022/4/206074

……。

>戦国時代の混乱の副産物として出現した能力重視の風潮。それを受けて登場した自由人である客たちは、統一帝国であった漢王朝のもとでは官僚としての新たな秩序に組みこまれ、かつての自由さを失いました。主人と客とが主体的な意志によって自由に関係を結ぶことのできた時代は、すでに過去のものとなっていたのです。<(p.154)

JRF2022/4/205714

俗にいう就職氷河期は、インターネット黎明期と重なっていて、私も含め若者が外で一旗上げようとしていた。しかし、ようやくその挑戦に光が見えてきたころ、ホリエモン逮捕により、多くの夢が失なわれた。あの「獄」は日本の現体制を転覆させないためにわざとなされたのだろうな…とか考えることがある。

ただ、この先の日本はかなり辛い局面を迎えることが予想され、最近では独歩的に円安になり、その不安がつのっている。ここで「獄」でつぶれた者達が再び奮起するような「乱世」が来るのだろうか。それに私は何ができるのだろう…とか妄想する。

JRF2022/4/209766

……。

>さて、本段で重要なのは「真っ先に関中に入って平定した者を関中の王にする」という約束が懐王と将軍たちの間で交わされたことです。当時、項梁軍はリーダーを失って戦略に迷いが生じ、反対に秦軍は当初の劣勢を盛り返して意気が上がっていました。そこで懐王は、将軍たちの前に「関中の王」という餌をぶらさげたわけです。<(p.199)

JRF2022/4/204847

最初、思った以上に善戦するというのは、今だとウクライナとロシアの戦争でウクライナのことを思う。今ロシアは東部に集中することで、戦線をたて直し、ここがロシア勝利に終れば、次は東部から西部へまたは南部(オデッサなど)への侵攻が起きそうだといったところ。懐王+項梁がゼレンスキー大統領のポジションだとすると、項羽や劉邦のような新たなヒーローがウクライナは欲しいところか。そうでなければ、ゼレンスキー大統領さえ殺せばいいとなってしまう。いくらでも人材があると見せたいところだろう。

JRF2022/4/209142

それは、軍のヒーローかもしれないし、海外からのさらなる支援を取り付けるような外交のヒーローかもしれない。

JRF2022/4/201818


○ 2022-04-19T14:47:33Z

マリウポリが取られて東部で決戦となると、南北から挟撃する形になるロシア軍のほうが有利かと思う。挟撃といっても間は広いが。ただ、ロシアも嘗めてるところがあって、核を持ってる限り欧米はそこまで介入できないと考えているだろうとは言えるのかも。そこを介入すると言った場合、単純には東部をロシアが確保した段階で、ウクライナがそれ以外の部分をもって電撃的に NATO に加入するというのがわかりやすいか。そうでないとすれば、ウクライナが自力でがんばってクリミアの一部を奪い返すようなシナリオがあれば、また違った展開もあるかもしれない…。

JRF2022/4/209536

○ 2022-04-20T00:07:54Z

もちろん、ウクライナの北進もないわけではないのかもしれないが、ベラルーシを引き込むというか「攻略」するのが条件で、それはかなり無理筋だろう。ウクライナからは越境して基地を攻撃したり、陽動したりがせいぜいではないか。

JRF2022/4/207915

○ 2022-04-20T08:59:11Z

今の段階で、ウクライナが NATO に期限付きで「準加盟」し、なんなら NATO が力を示すために南側を少し押し返して、NATO の本加盟までするかどうか、東部独立するかどうかを餌に平和交渉というのが、私には穏当そうに思える。それでも人はいっぱい死ぬだろうから、「ベスト」ではないだろうが。

JRF2022/4/205573

……。

……。

『春秋左氏伝 ビギナーズクラシックス中国の古典』(安本 博 訳注, 角川ソフィア文庫, 2012年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4044072264
https://7net.omni7.jp/detail/1106116943

出てくる国・人物が多過ぎ、難し過ぎる。これを読み解ける福沢諭吉などの偉人達はやはりスゴイ。私が若ければ…って若くてもこういうのは無理だったか。

JRF2022/4/207948

……。

>礼法では、嫡子を立てる場合は、年上の子を立てて、才徳は問題にしません。庶子を立てる場合には、身分の高い方の子を立てまして、年齢は問題にしません。どのような点で桓公の身分が高かったのでしょうか。桓公を生んだ母親の身分が高かったのです。母である側室の身分の序列が高ければ、子はどうして身分が高くなるのでしょうか。子の身分は母親の身分で決まりますし、母親の身分は子の身分で決まることになっているからです。<(p.44-45)

JRF2022/4/204211

日本では、皇位継承が危うくなっている。私は悠仁様が産まれる前は、よくわかっていないこともあり、女系天皇もありかと考えていた。しかし、今は、男系に限るべきだという見解になっている。

JRF2022/4/203787


○ 2022-01-25T02:17:59Z

女系天皇には反対だが、それをおくとしても、愛子様の名前をそこに出してくるのはあり得ないだろう。悠仁様の次に関して今の間だけ議論するならまだわかるが…。それは亡国、国を混乱に陥れるだけだ。

これに関しては、養子案がなるほどな…と思った。女性皇族と結婚せずとも単純に男系男子を養子にとればいいというのは、私は蒙が啓かれた気がする。

JRF2022/4/205439

○ 2022-02-02T20:12:15Z

天皇家が男系男子の養子を取る話つづき。

例えば、5親等以内に直系の男系男子がいない場合、最も近い傍系(養子)の男系男子を選ぶ…などと規定するのだろう。そのような規定でも、継承権の争いで暗殺等のリスクが出てくるが、ここまで男系男子が生まれにくかったことを考えれば、それぐらいのリスクは受け容れるのが吉なのかもしれない。

JRF2022/4/205065

愛子様の人格がいかに天皇にふさわしかろうと、現在の正統を「廃嫡」する形になるのはあまりにもまずい。

ただ、養子を取る案が、伝統に従ってどうなのかは私にはわからない。以前、私は女系天皇に間違って賛成していたように、後日養子については考えを改めることもあるかもしれない。

JRF2022/4/202419

……。

>これに対して、荘公が「不義には暱[ちか]づかず、厚くとも将に崩れんとす」と評しているのは、不義の者の支配する地域が拡大しても、同時に不義をも拡大拡張していることになるので、むしろ自滅の道を突き進んでいるだけだという、ことの推移についての状況判断を示していると言ってもよいでしょう。量的変化すなわち支配地域の拡大に伴う力の増大は、決して人々の心を帰せしめる質的変化に結びつくものではないと考えていると言えます。<(p.55)

JRF2022/4/205374

ロシアは NATO の拡大こそ不義者の支配の拡大と見たのだろう。確かに(新)自由主義が本当に人々を正しく支配しているのか、特に先進国と呼ばれる国では疑問が多いことだろう。ただ、世界全体で見れば豊かになっていることは確実でもある。

JRF2022/4/203328

一方、ウクライナにしてみれば、ロシアの力による拡張が人々を幸せにしないのも確実だろう。ロシアは、強引な植民政策によってその矛盾を解消しようとするだろうから、ウクライナに泣く人が多くなるのは確実な情勢で、それがわかっているから、ウクライナは譲るのが難しく抵抗が強いのだろう。

JRF2022/4/200920

……。

>僻遠の国であった呉が台頭してきた背後には、季礼のような人物が育つだけの文化的基盤が確立されていたことの示唆のように思います。<(p.185)

礼を守る軍・国が強いとは限らない。しかし、国が強くなると文化も発達し、礼を守れるような人物を輩出するようになる。そういう因果関係でしかない…と言いたくなるが、しかし、そんな簡単な話でもないように思う。

JRF2022/4/203839

国が若いから、礼で整えて信頼感を醸成し、強くなっていくということもあるだろうし、強い国が礼すら守れず、命令が下々にまで行き渡りにくくなって、本領を発揮できないこともあるだろう。逆に、煩瑣な礼や法律で、自由度がなくなり、人材や発明を活かせないこともあるかもしれない。

JRF2022/4/203558

ちょっと昔の日本は礼を重んじながら、酒…飲ミニケーションで、風通しをよくしてきたが、時代が変わって、酒よりも家庭を重視し、「変なマナー」を批判している感じだが、うまくいっているのだろうか?

JRF2022/4/204590

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