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2月から7月の音楽鑑賞。NHK BS P のプレミアムシアターのオペラ『ミランダ』、『椿姫』、『ハルカ』、『マハゴニー市の興亡』、『オーランド―』、『金鶏』、『リゴレット』、『エレクトラ』、『ほほえみの国』。 (JRF 1459)

JRF 2022年7月13日 (水)

(音楽鑑賞の感想の一つ前のものは、[cocolog:93323463])

今回挙げる以外にもプレミアムシアターやクラシック音楽館は見ていた。また、何枚か新しい CD を聴いたりした。以前から持ってる CD や放送録画を再視聴したりもしている。ただし、今回コメントして挙げたのは、NHK BS P でのプレミアムシアターを録画して視聴したものばかりとなっている。

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○ 2022-02-21T14:13:42Z

2022年2月20日放送の『プレミアムシアター』。山田和樹 指揮 第1947回N響定期公演。『ベートーベン:交響曲 第3番「英雄」』。最初はやりたいことがわからないと思っていたが、第1楽章の途中から、緊張感のある良い演奏と思うようになった。1・2・3楽章とティンパニの煽りが良いように感じた。オーディオの相性もあろうが。

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○ 2022-03-23T16:25:30Z

ミッチェル演出 パーセル作曲 ピション指揮 パリ・オペラ・コミック座『歌劇「ミランダ」』(収録: 2017年9月29日, 放送: 2022年3月20日 NHK BSP (再))を録画してみた。

JRF2022/7/138834

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○ 2022-03-23T16:25:30Z

ミッチェル演出 パーセル作曲 ピション指揮 パリ・オペラ・コミック座『歌劇「ミランダ」』(収録: 2017年9月29日, 放送: 2022年3月20日 NHK BSP (再))を録画してみた。

JRF2022/7/138974

↓によると、>英国の演出家ケイティ・ミッチェルはシェイクスピアの父権社会と女性の扱い方に疑問を抱き、『嵐』のなかで父プロスペロの思惑によりナポリの王子と結婚させられた娘ミランダを、現代のフィルターを通して描き直し、ピグマリオン楽団演奏のパーセルの音楽でオペラ作品にした。<…とのこと。元のシェイクスピアの劇は「テンペスト」。

JRF2022/7/137420

《Miranda - Opéra シェイクスピアの女主人公、現代に現る。 - OVNI》
https://ovninavi.com/miranda-opera/

葬儀の場面に、死んだはずのミランダが入ってきて、父・男に「復讐」をする…というストーリー。

JRF2022/7/134643

前半の葬儀の場面が美しく、これを見せられたら、生きるべきは私じゃなくて彼らだな…と思わせる西洋文化の達成があった。

後半の基本がまずわからない。ミランダは子供のころ、(1)他の人にレイプされてそれを隠すために16歳か17歳ぐらいで結婚し出産した。(2)今の旦那にレイプされて…、(3)父にレイプされて…。という3パターンのどれかが今一つわからなかった。ただ、父の動揺と父の新しい妻の父への反感からすると(3)なのかな…と思う。

JRF2022/7/134718

しかし、17歳で出産したのを非難するように歌うのはヨーロッパの文脈ではいいのかもしれないが、それ以外の国や過去を考えたときどうなのか。16歳で政治的に結婚しても幸せになることも可能なはず…。(ちなみに私は性交同意年齢や結婚可能年齢を引き上げるのには反対している [cocolog:92418805]。)

まぁ、実際、ミランダは旦那についてはすぐに許すので、そういう部分への配慮もないわけではない。

JRF2022/7/135449

問題は父で、父はミランダから自殺を促すように拳銃を手渡される。しかし、恥をかいてもう権力者としては生きられないはずなのに、今の妻が支えてくれるそぶりを見せ、「I die」とは言いつつ死ななかった。そんな父にも救い…というか執行猶予のようなものはあり、仕事があるということだろう。そこはやはりスゴイ文化だと思った。

全編すごいオペラだった。音楽についても美しく、特に一重奏から二重奏・多重奏にうつる流れが美しかった。

JRF2022/7/133146

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○ 2022-04-11T08:44:07Z

jrf> 音楽鑑賞。

オルチェーゼ演出 チャンパ指揮 ヴェローナ野外劇場『ヴェルディ: 歌劇「椿姫」』(収録: 2021年8月7・19日 ヴェローナ野外劇場 イタリア, 放送: 2022年4月11日 NHK BS P) を録画して観た。

JRF2022/7/132294

以前「椿姫」は、ショルティ指揮のゲオルギューの DVD を観ていた([cocolog:92685109])。今回は野外だったが、野外の割に録音が良いのは最近そうだがどうやってるのか…。表現は大味になっておらず、特にオーケストラはそう。歌はヨンチェバのヴィオレッタがやや大味かと思うが、ライブ感があっていいというべきところだろう。ヨンチェバはオペラ歌手にしてはそこそこ美人だが、ゲオルギューのあとだとやはりね…。

JRF2022/7/137274

演出は、最後が、ヴィオレッタの妄想という感じじゃなく、実際、アルフレードが来たようなものになっており好感が持てた。背景は、液晶か有機ELのディスプレイなのだろうか、ハッキリ色が出てキレイだった。

このオペラは、夜のお仕事をしている女性が見ると得るところがあるのではないかという内容。まぁ、昔と違って、健康は現代のほうが守りやすいかもしれないが。

JRF2022/7/139228

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○ 2022-04-12T03:12:03Z

トレリンスキ演出 ボロヴィチ指揮 アン・デア・ウィーン劇場『モニューシコ: 歌劇「ハルカ」』(収録: 2019年12月15・17日 アン・デア・ウィーン劇場 オーストリア, 放送: 2022年4月10日(11日) NHK BS P) を録画して観た。

JRF2022/7/134862

ハルカの衣装が田舎娘という感じではなく、まるでだましてわざと妊娠したかのように見え、まぁ、偏見なのだが…、イメージが違う感じだった。声のトーンとかはいいのだが。これは、現代において「田舎娘」は、ホテルのようなところで働いている…という主張なのだろうか?

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ハルカが狂っているという描写が私には大して狂っているように見えない。ちょっとしたおかしさが「狂ってる」と判断されるところに強固な倫理(カトリック?)があり、そうであるがゆえにハルカはヤヌシュの愛を期待できたし、ヤヌシュも反省を見せているということなのか。ヤヌシュがそれほど畜生と描かれないのが、逆に私には不満だった。

JRF2022/7/135475

音楽は、バルトークとかシマノフスキとかあの辺のトガったところには行かず、スメタナとかぐらいの民族性・時代性で、ポーランド風なのかなと思うところもあったが、そこまで個性を感じられるようでもなかった。

JRF2022/7/132424

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○ 2022-05-02T11:45:25Z

ホーヴェ演出 サロネン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 エクサン・プロバンス音楽祭2019『ワイル: 歌劇「マハゴニー市の興亡」』(収録: 2019年7月4・11日 プロバンス大劇場 フランス, 放送: 2022年4月22日 NHK BS P) を録画して観た。

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現代劇というよりは今では近代劇といった感じか。退廃的雰囲気を映した作品。ただ、現代的悲劇というには、意味はあまり感じられない。アラスカで7年働いたからといって働かずにずっと過ごせるというのもあまりリアルには思えない。ジミーがボクシングに「全財産」を賭けた段階で残金はすでに少なくなっていたということか。ハリケーンで…終末が訪れると思って散財していた…と? でもそこにどういう意味があるのか? 私には難し過ぎた。

JRF2022/7/135324

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○ 2022-05-16T14:55:03Z

グレイアム演出 ピンチャー指揮 ウィーン国立歌劇場 『ノイヴィルト: 歌劇「オーランド―」』(収録: 2019年12月18・20日 ウィーン国立歌劇場 オーストリア, 放送: 2022年5月15日 NHK BS P) を録画して観た。

未来への示唆と主張に満ちた立派な作品だと思いました。

JRF2022/7/136527

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○ 2022-06-13T13:46:01Z

コスキー演出 ルスティオーニ指揮 リヨン国立劇場 『リムスキー・コルサコフ: 歌劇「金鶏」』(収録: 2021年5月18・20日 リヨン国立歌劇場(フランス), 放送: 2022年6月12日 NHK BS P) を録画して観た。

難解な寓話。かなりエロティックな寓意の歌もある。

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何の寓意があるのか…学者と資本主義の物語なんだろうか? シェマハの女王が資本主義で金鶏が自由市場の寓意なんだろうか? それにしては細かなところがそういう感じじゃない。結局、私はよくわかってないということ。

音楽は、ロシア風のメロディーが良かった。

JRF2022/7/139468

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シュテルツル演出 マッツォーラ指揮 ブレゲンツ音楽祭2019 『ヴェルディ: 歌劇「リゴレット」』(収録: 2019年7月12・17・19日 ボーデン湖上ステージ(オーストリア), 放送: 2022年6月12(13)日 NHK BS P) を録画して観た。

巨大な動くロボットのセットとアクロバティックな舞台。ここまで金がかけれるなら、「現代的解釈」でなく伝統的演出にしてくれたほうが私はうれしいのだが…。まぁ、日本もガンダム動かしてたりするから、ロボットだからやりたい…というのもあるのかもしれないけど。

JRF2022/7/133429

ジルダ役のメリッサ・プティがかなりアクロバットをがんばっているのが印象的だった。話は前に([cocolog:92685109], [cocolog:92619030])書いたようにかなり胸糞悪い話で、すばらしい音楽がついている。

JRF2022/7/135992

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○ 2022-07-12T23:55:08Z

チェルニャコフ演出 ナガノ指揮 ハンブルク国立歌劇場『R.シュトラウス: 歌劇「エレクトラ」』(収録: 2021年12月11日 ハンブルク国立歌劇場(ドイツ), 放送: 2022年7月10日 NHK BSP)を録画して観た。

JRF2022/7/132043

『エレクトラ』は LD でベーム指揮のものを持っていたが、当時からわけがわからなかった。母と長女の葛藤…ということなんだろうが…。今回の演出でも、母が娘にむしろ叱咤してもらいたい…というのはあったように思う。

ただ、ラストの演出は…それで「驚き」はあるだろうけど、神話性みたいなのは薄れたかなと思う。

JRF2022/7/138844

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プリンスロー演出 レスナー指揮 メルビッシュ音楽祭2019 『レハール: 喜歌劇「ほほえみの国」』(収録: 2019年7月11日 ノイジードラー湖 湖上特設ステージ(オーストリア), 放送: 2022年7月10(11)日 NHK BSP)を録画して観た。

最初の乗馬服(?)っぽい衣装での女性のラインダンス(?)がとても良く、内容…特に衣装を期待した。ただ、ヨーロッパ風の衣装は割とファンタジックで良かったが、中国風の衣装はいまいちに感じた。

JRF2022/7/130475

「仏像」が布袋様みたいでまったく仏でないところなどは、ポネル&カラヤンの『蝶々夫人』と同じで、「本物」にし過ぎない配慮であり、演出に自由をもたせるためであり、ファンタジー性を強調する意味もあるのだろう。それは中国風の衣装もそうなのかもしれないが、どうせならもっとゴテゴテしたファンタジックなものにできたように思う。

JRF2022/7/130487

喜歌劇といいながら悲劇で、ヨーロッパより遅れたアジアの女性蔑視を問題にするあたり論議を呼ぶところもあるが、あくまでも個人間の物語に仕上げており、後味は悪くなかった。

JRF2022/7/134713

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