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ダレル・ハフ『統計でウソをつく法』を読んだ。統計でウソをつくためというより、ダマされないための方法を語っている。本の内容は、古びない話題ではあるとしても、さすがに古い。しかし、その古さゆえにハッとする記述もある。 (JRF 9423)
JRF 2023年3月23日 (木)
佐藤 信『推計学のすすめ』(講談社ブルーバックス, 1968年5月)と並んでかつて私または親の本棚にあって、『推計学のすすめ』はずいぶん前(2008年02月)に読みなおしていたが、『統計でウソをつく法』は、買い直すのが遅れていた。それをやっと買って読んだ。
JRF2023/3/230040
基本的には知ってる話だが、読んだことがあるかというと微妙に読んだことがない気もする。学生のころは一冊の本を読みきる時間がなかった…時間はあったのだが、他に優先すべき「遊び」などがたくさんあったから…。それを考えれば、今の学生もそれほど本を読み切るようなことはしないだろう…と思う。特に理系は、演習・実験・宿題に忙しいから。大学にいる甥にたくさん本を紹介したいと思うこともあるが、迷惑だろうというのもわかるので自重している。
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内容は、統計でウソをつくためというより、ダマされないための方法を語っている。基本的な話でいまさら私などは感慨をもたないが。
JRF2023/3/239514
……。
本の内容は、古びない話題ではあるとしても、さすがに古い。しかし、その古さゆえにハッとする記述もある。例えば、
《キンゼイ報告 - Wikipedia》
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%82%A4%E5%A0%B1%E5%91%8A
…はこの本に詳細は載ってないが何度も言及されている。Wikipedia で調べると経過も含めて、おもしろい。こういう古い本でなければ、現代では無視されるだけだろう。
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>時としては、問題のすりかえが言葉で行われることがある。「ビジネス・ウィーク」誌からの例をあげよう。
会計士たちは、「剰余金」という言葉は聞こえが悪いとし、貸借対照表からこの言葉を削除することを提案した。アメリカ会計士協会の会計手続委員会は、「留保収入」もしくは「固定資産償却」という記載用語を使うようにと述べている。
<(p.212)
JRF2023/3/230173
固定資産償却…って昔はそういうことだったのね…とわかる。現代が気付きにくくしていることの一つだと思う。
JRF2023/3/234253
……。
数式もなくすぐに読み切れるので、読んだことがない人は読んでみるべきだろう。オススメというか必読書のたぐい。現代だともしかすると似たもっと良い本もあるのかもしれないが、レトロな感じも良いので、この本をまず読んでみて損はないと思う。
JRF2023/3/234593
『統計でウソをつく法 - 数式を使わない統計学入門』(ダレル・ハフ 著, 高木 秀玄 訳, 講談社ブルーバックス, 1968年7月)
https://www.amazon.co.jp/dp/4061177206
https://7net.omni7.jp/detail/1100271625
JRF2023/3/230806