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河嶋陶一朗『魔道書大戦RPG マギカロギア』を読んだ。TRPG のルール&例としてのリプレイの本。TRPG の勉強(?)のため読んでみた。311のころ出た本で、その点、時代の要請にシンクロニスティックに応えていた面もあるのかなと思った。 (JRF 1852)

JRF 2023年3月21日 (火)

『魔道書大戦RPG マギカロギア』(河嶋 陶一朗 & 冒険企画局 著, 新紀元社 Role&Roll Books, 2011年5月)
https://www.amazon.co.jp/dp/4775308866
https://7net.omni7.jp/detail/1106031780

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昔から TRPG に興味を持っているのだが、友人のいない私にはやる機会がない。いや、大学時代にさそわれて一度やったこともあるのだが、どうも「常識」がよくわからず、嫌われて途中でほぼ離脱してしまった。

TRPG のリプレイは、雑誌とかで読んだことがあったように思うが覚えていない。ちゃんとしたルールセットとともにリプレイを読むのは今回が初だろう。今回の本を TRPG の勉強(?)だと思って読んでみた面もある。

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今回の作品は、たぶんどこかのブログなどで紹介されていたのだろうが、それがどこだったかは覚えていない。ずいぶん前に Amazon Wishlist に入れて、そのままになっていたのを、何を思ったか今回、買ってみたのだった。Wishlist に登録している間に、マギカロギアはさらなる展開があって、続編のようなものも出ているようだ。

私は 311 のあと、『易双六』というタロットカードを使ったソリティアゲームを作った。その動機のようなものとして、電力に制限のある中でも、電力に反感がある中でも、できる気休めのゲームが必要だろうという気持ちがあった。

JRF2023/3/214782

ちょうど、今回の本は、それに応えるような時期に完成し、世に出たという面で、シンクロニシティのようなものを感じる。それが、私が、この本を Wishlist に登録した理由の一つでもあっただろう。

JRF2023/3/211531

読んでみて、まず、TRPG はプレイヤーに複雑なルールへの理解の上に当意即妙も求められ、それを上回る能力がゲームマスターに求められるという点で、「貴族」の遊びだな…という印象を持った。シナリオ作りの練習などには適していると思われ、その点、訓練としてやる者もいるだろうということを考えると貴族だけでなく労働者にも現代は、その能力を広く求めるのかもしれない。厳しい時代だな…と思う。

そして当然のように私はそれに付いていけなかったということで、情けなく、とても悲しく思った。

JRF2023/3/216637

……。

>『マギカロギア』の基本的な展開は、「プレイヤーが操る魔法使いたちが、現実世界に解き放たれた〈禁書〉の回収を試みる」というものでうっ。〈禁書〉は、魔法使いたちに見つからないようにするため、自分を幾つかの〈断章〉に分けて、人間に憑依しています。そして現実世界に混乱をもたらす魔法災厄を引き起こします。<(p.235)

そして、プレイヤー4人ぐらいが、チームを組んで、ゲームマスターが進めるシナリオの魔法災厄を解決する…ということになる。

JRF2023/3/211707

電子書籍が一般になり、新聞がすたれていく時代。そしてインターネットで誰しもが著作権を気にする時代。それを背景にして、この物語が作られているのだろうが、私は、自分のブログ等が読まれないことに〈禁書〉にでも指定されているのではないかという妄想を抱くようなところがあり、それが私だけでなく一般の感覚だとすると、そういうのも背景として物語を作っていこうというのが本作のプランなのだと思われる。

JRF2023/3/210161

それが 311 の原発震災とシンクロニスティックに登場してきたというのは、それが社会に隠蔽などを求めるのではないか…という不安や、奇形などがありえたのでは…という不安をともにしているという面があるのだろう。時代の要請があったものと思われる。

私は『神々のための黙示録』という小説を2016年ぐらいに書くが、そこに出てくる要素が、本作などに似た部分として出てきて、同じ時代を生きて、いろいろ影響を受けるところも似ているんだな…とか思った。

JRF2023/3/210961

……。

コロナ騒動が終る今、私はほぼそれに対応できなかったが、若い人たちの中ではきっといろいろな対応があったものと思われる。それを知ることがこの先の私に可能だろうか?

JRF2023/3/212685

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