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宗教が「血を飲んではいけない」とするのはなぜか。実際、特に生の血に(精神的)薬理効果はあるのだと思う。しかし、その効果の薄さの割に、寄生虫や感染症のリスクが高過ぎ、「血を飲んではいけない」とする宗教が生き残ったのではないか。 (JRF 2351)
JRF 2024年7月 9日 (火)
Gemini さんに聞くと、そこには衛生上の理由があることを示唆された。血には、病原菌や寄生虫などが含まれている可能性があり、健康被害を引き起こす可能性がある…とのことである。ただ、肉は煮る・焼くなどして衛生状態をよくできる。血を煮た場合も、多くの物質が変性するが、安全に飲むことはできるようになると思われる。
JRF2024/7/99160
宗教で特に血が問題にされていたということは、血を飲むことによる精神作用などはあるだろうか。例えば、興奮させた動物の血を飲むことで、アドレナリンとかを摂取できるとかそのたぐいのことはあるだろうか?
JRF2024/7/91108
それを Gemini さんに聞くと、血液には、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニン、エンドルフィンなどが含まれ、興奮、鎮静、幻覚など、様々な精神作用を引き起こす薬理作用がある可能性はそれなりにあるようだ。
しかし、それらを効率的に摂取するためには、煮て変性されるより前の生の血のほうが良いものと思われる。ところが、薬理作用を重視して生の血を飲み続けると、必ずといっていいほど、寄生虫や感染症のリスクが顕在化したのだろう。薬理効果の割にリスクが高過ぎるのだ。
JRF2024/7/93588
そのため、血を飲んで薬理効果を模索させる可能性を遮断する「血を飲んではいけない」とする宗教が生き残ったのではないか。
薬理効果が多少あるというのがむしろポイントである。動物や人などを怒らせたり泣かせたりすることで、血を精神薬にできるという方向自体は確かにあった。血を飲みはじめれば、薬理効果に気付く者が出てくるのだが、その集団は必ずといっていいほど、病気に苦しむ、つまり、「呪い」にかかったのだろう。主に精神的な薬理効果は、「血が命」または「血が魂」という理解を生むが、それを飲むのは神の怒りを買うとなったのであろう。
JRF2024/7/91519
ユダヤ教など、古代からある宗教で「血を飲んではいけない」という戒律があることは多い。「骨を食ってはいけない」については大型獣の狩りをしてスカベンジャー的「骨(髄)食」から離れるためというのが私の理解だが、「血を飲んではいけない」についてはその理由をまだ十分考えていなかった。
JRF2024/7/97473