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マンガを読んだ。水木しげる の戦争物『総員玉砕せよ!』『姑娘』『白い旗』『敗走記』と氏の初期の名作『河童の三平 貸本まんが復刻版 - 全3巻』。あと日本の民俗学的性因習を描いたエロい 柏木ハルコ『花園メリーゴーランド - 全5巻』も読んだ。 (JRF 6727)

JRF 2024年9月17日 (火)

○ 2024-09-17T07:57:38Z

水木しげる の戦争物マンガを読んだ。『総員玉砕せよ!』『姑娘』『白い旗』『敗走記』。基本的には悲劇だが痛快さもある。慰安婦などの戦時の女性のヒドイ扱いの話もほんの少しある。これでもマシな話が集められているはずで、「美談」なのだろう。

ユーモラスな部分がある話もあるが、基本的にはシリアスで、水木しげる氏の一面はこうであったか…というところ。聖ジョージ岬の逸話などは、日本軍の暗号など情報の扱いをうかがわせる部分かとも思った。

JRF2024/9/176380

ずっと以前にもっと、慰安婦について氏の別の表現を見た気があったが、今回読んだ分には見あたらなかった。他の作家のものだったかな…?

今の私の生活は、この戦争のあとの努力の上に築かれたものだ。私はふがいなくて、いつにも増して申し訳ない気持ちになる。ありがたい。申し訳ない。

JRF2024/9/175395

『総員玉砕せよ! 新装完全版』(水木しげる 著, 講談社文庫, 2022年7月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5QPR2ND
https://book.dmm.com/product/4204211/b900ykds07113/

『姑娘』(水木しげる 著, 講談社文庫, 2010年8月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BLHCDND2
https://book.dmm.com/product/4250829/b900akds03057/

JRF2024/9/175418

『白い旗』(水木しげる 著, 講談社文庫, 2010年7月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BLHBNHBC
https://book.dmm.com/product/4250834/b900akds03062/

『敗走記』(水木しげる 著, 講談社文庫, 2010年7月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BLH9KRJ3
https://book.dmm.com/product/4250832/b900akds03060/

JRF2024/9/178384

……。

○ 2024-09-17T09:19:36Z

水木しげる『河童の三平 貸本まんが復刻版 全三巻』を読んだ。古いマンガで気の違ったような展開だが、最後、三平が死んでからの無常感にはうなった。正直、途中は現代では読むに耐えないかと思ったが、読後感は不思議な悟りに致れる名作のように思う。

『河童の三平 貸本まんが復刻版 - 全三巻』(水木 しげる 著, 角川文庫, 2015年3月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B074CF2JRV
https://book.dmm.com/product/690529/b510ckaka02145/

JRF2024/9/170874

……。

たしか『遠野物語』(参: [cocolog:94844972])にも河童の子を産むとか何かの話があったように思う。かつては全国にそのような話があったのか。

小学生を上がる前あたりにそれ以前の記憶がほぼなくなる…みたいなことがある。まるで他人にでもなったような…。それは親から見てもそのような部分があるのかもしれない。…と述懐する。

JRF2024/9/177008

……。

○ 2024-09-17T13:46:56Z

柏木ハルコ『花園メリーゴーランド - 全5巻』を読んだ。日本の夜這いなどの性因習の残る村に「迷い込んだ」高校一年生の「冒険」の話。エロいが青年誌レベルに留まっていると思う。ただ青年誌にしては高校生が幼いかな…と思う。

『花園メリーゴーランド - 全5巻』(柏木 ハルコ 著, 小学館, 2001年9月〜2002年11月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B093MJ4G53
https://book.dmm.com/product/102716/b600msgk00207/

JRF2024/9/176692

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