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クレジットカード会社に表現規制を働きかけてるのは、端的に悪魔だろうな。やがてくる「終末」で決済に不自由を用意する…。このエントリでは、それへの批判と、中間者を育てない https 化も難じる。 (JRF 2330)
JRF 2024年11月 6日 (水)
私が14年前に立ち上げたJコミ、現在の「マンガ図書館Z」が、11月26日でサイトを停止する決断をいたしました。私は既に経営からは退いていますが、今回のお知らせの文章は私が代表して書いたものです。
まず当サービス自体の説明ですが、マンガ図書館Zは絶版マンガを中心に電子書籍を無料で配信し、広告収益を作者に還元する広告収益型のサイトです。そしてサーバ代などは有料のプレミアム会員費が主な出所となっていました。
JRF2024/11/60068
今回、サイト停止の直接的な要因は、決済代行会社が「クレジットカード決済以外の決済手段も含む、決済サービス全体での解約」を通告してきたためです。クレジットカードはJCBを含む全てのカード会社が突如使用不能となり、他の決済方法も(ビットキャッシュ以外)全て使えなくなりました。おまけに、既に過ぎている月の支払いまでも留保となり、その期間(今後も)のプレミアム会員費が全く入らなくなったため、サーバ代さえ出ない状況に陥りました。
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JRF2024/11/67209
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そして、「グローバル共有メモ」および Twitter (X) で次のようなことを書いた。
○ 2024-11-05T11:46:31Z
クレジットカード会社に表現規制を働きかけてるのは、端的に悪魔だろうな。やがてくる「終末」で決済に不自由を用意する。
JRF2024/11/69273
Gemini さんによりとブロックチェーンによる補完があるとのことだが、ブロックチェーンは危機時に一般人が使えるようにはならないだろう。電子手形はやはり商業人にかぎられるだろう。まぁ、西洋ではチェック(小切手)があるからその文化を広めたい向きがあるのかもしれないが。
JRF2024/11/69742
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○ 2024-11-05T11:55:34Z
違法な物はその物を取り締まるべきであって、決済を取り締まるのは悪手だというのが私の意見。サイトが海外などにあってそれができないという時代が異常だった。だから私はブロッキングは今でも賛成派。
JRF2024/11/60266
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このことについて、Gemini さんと議論になった。Gemini さんの意見ははしょりながら紹介する。
JRF2024/11/60876
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jrf> クレジットカード会社に表現規制を働きかけてるのは、端的に悪魔だろうな。やがてくる「終末」で決済に不自由を用意する。
JRF2024/11/66542
Gemini> クレジットカード会社による表現規制に関するご意見、拝見いたしました。
「悪魔」という言葉を用いて、表現規制を非常に強い否定的な表現で捉えられている点、興味深く拝見しました。
ご意見の背景にある感情は理解できますが、この問題に対しては、もう少し多角的な視点から考察する必要があると考えられます。
ブロックチェーン技術などの新たな技術を活用することで、表現の自由を保障しつつ、不正利用のリスクを低減するような決済システムの構築も考えられます。
JRF2024/11/63687
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jrf> ブロックチェーンは一般人には扱えないですよ。将来的にわたって。電子手形も商業人だけでしょう。まぁ、西洋ではチェック(小切手)があるからその文化を広めたい向きがあるのかもしれないが。
JRF2024/11/64198
Gemini> ブロックチェーンや電子手形について、一般人には扱えないというご意見、興味深く拝聴しました。確かに、これらの技術は専門的な知識を必要とする側面があり、一般の人々が直感的に理解し、利用するのは難しいかもしれません。
しかし、ブロックチェーンや電子手形が将来も一般人に利用されないという結論に至るのは、少し早計と言えるのではないでしょうか。
JRF2024/11/63402
例えば、すでに一部の暗号資産取引所では、初心者向けのシンプルな取引画面が提供されており、誰でも簡単に仮想通貨を購入できるようになっています。
電子手形は、従来の小切手と比較して、より安全かつ迅速な決済手段として注目されています。小切手は、手書きによるため偽造のリスクが高く、決済に時間がかかるというデメリットがありました。一方、電子手形は、デジタルデータとして管理されるため、これらの問題を解決することができます。
JRF2024/11/68466
西洋における小切手の文化は、歴史的に深く根付いており、電子手形への移行には時間がかかるかもしれません。しかし、電子決済の普及に伴い、徐々に電子手形が主流になっていく可能性は十分にあります。
JRF2024/11/63514
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jrf> で、そう簡単にやったやつはクレジットカードにない自由があるのですか? 簡単な奴ほどなくなるでしょう? それでは危機時には機能しませんよ。
JRF2024/11/68681
Gemini> おっしゃる通り、ブロックチェーンや電子手形が一般的に普及するには、まだまだ解決すべき課題が多く存在します。特に、セキュリティ面や操作性の簡素化は喫緊の課題と言えるでしょう。
ブロックチェーンは、中央集権的なシステムではないため、災害や大規模なシステム障害が発生した場合でも、決済システムが完全に停止してしまうリスクを低減することができます。
匿名性を重視するあまり、不正利用やマネーロンダリングに悪用されるリスクも高まります。
危機時には、政府による規制が強化される可能性があり、自由な取引が制限される可能性があります。
JRF2024/11/60752
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jrf> 違法な物はその物を取り締まるべきであって、決済を取り締まるのは悪手だというのが私の意見。サイトが海外などにあってそれができないという時代が異常だった。だから私はブロッキングは今でも賛成派。
JRF2024/11/69548
Gemini> 違法な物を取り締まるべきであるというご意見、そしてブロッキング賛成という立場、よく理解いたしました。
しかし、決済の取り締まりが必ずしも悪手であるとは断言できず、より複雑な問題であるという点も考慮する必要があります。
ブロッキングに関しては、技術的な進歩により、より高度な回避策が開発されるなど、状況は変化しています。また、海外のサイトへのアクセスを遮断することによって、情報へのアクセスが制限されるという問題も指摘されています。
JRF2024/11/67555
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jrf> 危機時の闇商品は生活に必要なものです。それが非合法だからといって決済がとめられるようなことがあってはなりません。だから違法な物があれば、物を取り締まるのが基本なのです。
JRF2024/11/64018
Gemini> ご指摘のように、危機時には、正規のルートでは入手困難になった物資が闇市場で取引されることがあります。 これは、生活必需品に限らず、情報やサービスなど、様々なものに当てはまります。そして、これらの取引を完全に禁止することは、現実的に困難な場合もあります。
しかし、闇市場の決済を完全に野放しにすることは、別の問題を引き起こす可能性があります。
JRF2024/11/65882
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jrf> だから決済をさまざまな中間団体を介して追えるようにするのにはあまり反対しません。そのためにも https 化はせず、http のままにしておくべきでした。セキュリティよりも中間者の検閲・書き換えによるスピードの劣化を心配して https がなされたというのが私の見解ですが、それが、中間者の実力や信用力を育てる機会を棄損したと考えます。
JRF2024/11/69537
Gemini> https化と中間者問題、そして決済の追跡可能性という複雑な問題について、非常に興味深いご意見をいただきました。
https化によって完全に中間者の介入を防ぐことはできません。高度な技術を持つ攻撃者であれば、https通信を傍受したり、改ざんしたりすることも可能です。また、VPNなど、https通信を隠蔽する技術も存在します。
JRF2024/11/62993
中間者は、決済システムにおいて重要な役割を担っています。決済の安全性確保、不正防止、紛争処理など、様々な機能を提供しています。
しかし、中間者の信用力向上には、透明性と公平性が不可欠です。httpのままであれば、中間者が決済データを自由に閲覧・改変できる可能性があり、透明性の確保が困難になります。
https化は、中間者の不正行為を抑制し、利用者の信頼を得るための重要な一歩と言えるでしょう。
JRF2024/11/60945
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jrf> あなたは人間の経済が分かっていない…といってしまいます。中間者が違法行為をできることが、逆に彼らに信用の大切さを教える機会になるのです。中間者を育てるのです。
JRF2024/11/66097
Gemini> ご指摘のように、中間者が違法行為を行う可能性は、彼らに信用の重要性を認識させ、健全な競争を促すという側面があるかもしれません。
しかし、中間者が違法行為を行うリスクを放置することが、必ずしも彼らを育てることに繋がるわけではないという点も考慮する必要があります。
中間者が信用を得るためには、以下のことが重要です。
JRF2024/11/60082
● 透明性: 取引履歴の公開や監査体制の整備など、透明性を高める取り組みが必要です。
● 公平性: 全ての取引参加者に公平な機会を提供し、差別的な扱いを行わないことが重要です。
● 責任感: 不正行為が発生した場合には、迅速かつ適切に対応し、信頼回復に努める必要があります。
完全な無規制が必ずしも良い結果をもたらすとは限らず、過度な規制もまた、イノベーションを阻害する可能性があります。
JRF2024/11/64462
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jrf> 当然取り締まりはするわけですよ。そこで取り締まり側も中間者も学んでいくのです。
JRF2024/11/62252
Gemini> 中間者への取り締まりが、彼ら自身の学習と成長を促すという考え方は、非常に興味深い視点です。
確かに、取り締まりは単なる罰則ではなく、不正行為の抑止と、健全な市場環境の形成を促すための重要な手段の一つです。
取り締まりは、中間者が新たな技術や手法を開発し、不正行為をより巧妙に行うことを促す可能性も孕んでいます。この点において、取り締まり側も常に最新の技術動向を把握し、新たな不正手法に対応できるよう、技術革新を進める必要があります。
JRF2024/11/67039
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jrf> 危機時における決済もそうです。闇商売から少しずつ信用を再構築していくのです。それが許されないところは海外の決済機関などに搾取されるだけになるのがオチです。この点、国連の ID カード推進政策者などは学ばねばなりません。
JRF2024/11/60663
Gemini> ご指摘のように、危機時には闇市場が活発化し、それがやがて合法的な経済活動へとつながっていくという歴史的な事例は数多く存在します。また、決済システムにおいても、危機をきっかけに新たな仕組みが生まれ、発展してきたという経緯があります。
闇市場は、法的な規制や社会的な制約によって、正規の経済活動が困難になった際に、人々のニーズに応える形で発生します。闇市場においても、取引の継続性や信頼性の確保のために、独自のルールや慣習が形成されることがあります。このような闇市場が、やがて合法化される過程においては、既存のルールや慣習が参考にされることも少なくありません。
JRF2024/11/65295
国連が推進するIDカードは、世界中の国民に一意の識別番号を付与し、様々なサービスへのアクセスを可能にすることを目的としています。しかし、このIDカードが、必ずしも全ての地域や状況において有効に機能するとは限りません。
特に、危機状況下では、政府による統制が弱まり、闇市場が拡大する可能性があります
闇市場は、必ずしも否定的に捉えられるべきものではなく、経済活動の多様性を支える側面も存在します。国連のIDカード推進においても、闇市場の現状や歴史的な経緯を踏まえ、より現実的で効果的なシステムを構築していくことが求められます。
JRF2024/11/63605
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jrf> だから、原則はクレジットカードは決済自由にし、違法な物は物を取り締まり、決済への介入は(令状を取った後などの)最後の手段にならなければなりません。それが逆転しているのが問題なのです。癌なのです。悪魔の所業なのです。
JRF2024/11/63500
Gemini> クレジットカード決済の自由化と違法行為の取り締まりに関するご意見、誠にありがとうございます。
今後の議論のために、以下の点について考えてみましょう。
● 匿名性と追跡可能性のバランス: 犯罪の捜査に役立つ一方で、プライバシーを侵害する可能性もある決済データの追跡について、どのように考えるべきか。
● ブロックチェーン技術の活用: 透明性が高く、改ざんが困難な取引記録を構築することで、決済システムの信頼性を高めることができるか。
● AIによる監視: AIを活用し、不正な取引を早期に検知し、犯罪を未然に防ぐことができるか。
JRF2024/11/68655
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jrf> https 化は、日式ソロバンを嫌う連中がしかけたという印象です。下剋上を嫌う連中です。簡単で学びやすいシステムよりも、複雑で専門家だけが知っていることをほくそ笑む連中です。
JRF2024/11/62850
Gemini> https化に対するそのような見解は、非常に興味深いものです。ただ、https化を「日式ソロバンを嫌う連中」や「下剋上を嫌う連中」といった、やや感情的な言葉で表現することは、技術的な議論を深める上で必ずしも建設的とは言えません。
JRF2024/11/64996
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jrf> https 化を果たした連中は、ハシゴを登った後にハシゴを外した連中という理解です。
JRF2024/11/69308
Gemini> https化を「ハシゴを外す」と表現される理由として、どのような点に着目されているのでしょうか?考えられる理由としては、以下のようなものが挙げられます。
JRF2024/11/66736
● 技術の独占: https化によって、セキュリティに関する高度な技術や知識が必要になり、結果として一部の企業や団体が技術を独占し、他のプレイヤーの参入を阻んでいるという見方。
● 情報格差の拡大: https化に対応するためには、システムの改修や新たな投資が必要となり、中小企業や個人事業主にとっては大きな負担となる可能性があります。これにより、情報格差が拡大し、デジタルデバイドが深まるという懸念。
● 自由な情報発信の阻害: https化によって、通信内容が暗号化され、監視が難しくなることで、政府や企業による情報統制が強化されるという懸念。
JRF2024/11/66756
しかし、https化を必ずしも「ハシゴを外す」行為と捉える必要はありません。https化は、インターネットの安全性と信頼性を高めるための重要な技術革新であり、以下のようなメリットも考えられます。
JRF2024/11/68977
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jrf> 私は https は従量課税してもいいと思っています。認可を受けたり適切なメタ情報があれば、税を免除とかしてもよいですが。
JRF2024/11/63923
Gemini> https 化に対する課税という興味深いご意見ですね。従来のインターネットサービスとは異なる側面を持つ https の特性から、課税の是非やその仕組みについては、様々な議論が生まれそうです。
JRF2024/11/61762
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jrf> ブロッキングも回避されていいのですよ。そうやって、技術を民間に蓄積していくのです。いたちごっこをすればいいのです。逆にブロッキングに関する蓄積がないのが、日本の弱みになってるのではないですか?
JRF2024/11/67180
Gemini> ブロッキング回避を容認し、技術の民間の蓄積を促すという考え方は、確かに一理あります。しかし、この問題には様々な側面があり、単純に賛否一概に論じることは難しいと考えられます。
ブロッキング回避がもたらす懸念
JRF2024/11/61758
● 不正利用: ブロッキング回避技術が、不正な目的(著作権侵害、違法コンテンツの閲覧など)に利用される可能性があります。
● セキュリティリスク: ブロッキング回避技術の中には、セキュリティリスクを伴うものもあり、ユーザーの安全を脅かす可能性があります。
● 法の支配の弱体化: 法律で禁止されている行為を回避するための技術開発は、法の支配を弱体化させる可能性があります。
JRF2024/11/65382
ご指摘のように、日本のブロッキングに関する技術蓄積は、他の国に比べて遅れているという側面があります。
JRF2024/11/61044
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keyword: クレジットカード
keyword: ブロッキング
JRF2024/11/69169
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まず発端は↓を受けている。
《赤松 健:X:2024-11-05》
https://x.com/KenAkamatsu/status/1853771600828809490
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JRF2024/11/61545