cocolog:95185928
VRChat や Cluster の衣装の「政治・宗教目的利用の禁止」、やめて欲しい。初詣にもバーチャル坐禅会にも使っちゃいけないのか?…と Twitter (X) に書いたところ、あしやまひろこ さんなどから珍しく反応をいただいた。 (JRF 6584)
JRF 2024年12月13日 (金)
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上の あしやま ひろこ さんの論文では、同一性保持権(著作権法 20 条)や名誉声望保持権(同法 113 条 11 項)等の著作者人格権は私的使用が制限できるとあるが、私は基本的にはそれは名誉権に近いものであって、憲法が求める民主主義体制下では、他人の(個人の)利用状況まで制限できるものではないと解釈しているため、根本的に意見が合わない。
keyword: 同一性保持権
keyword: 人格権
JRF2024/12/135870
また、教育により自由にアバターを作れれば問題ないとするが、それも、私は、年齢がいったこともあり、教育でどうにもならないことが多いと感じるようになって、その理想は追及しえないと考えるから、アバターを作れない者は排除するのも問題があると考える。
JRF2024/12/132656
さらに、あしやま ひろこ さんは、将来的には、特定のアバターが使えないことが人権に反することもある…との書きぶりだったが、私は作者等が特に「新興宗教」を相手にしているらしきことがうかがえることから、憲法 第20条の信教の自由が現におびやかされていると判断している。また、政治については第15条の結社の自由がおびやかされていると感じている。このまま放っておくべきではない。
JRF2024/12/139892
ただし、↓という意見は持っていて、政治・宗教の禁止についても一定の理解はしているつもりである。
[cocolog:94023777](2023年2月)
>衣装の条件での宗教・政治活動の禁止は憲法に反していて、企業がそれを主張するとかはありえないんだけど、CGM…相手も(ほぼ)消費者ということになると、それを守ることが創作意欲を維持するために必要であることはありえ、「自由」を志向していてもそれへの抵抗を義務と考える必要はないと思う。「お互いさま」の領域。<
JRF2024/12/133891
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では、Twitter での議論を載せていく。
あしやまひろこ(@hiroko_TB)> 個人的な見解ですが、宗教的意義や宗教の布教にどの程度意味があるのか?を総合的に考えるべきで、過去地鎮祭は宗教でないと判断され、玉ぐし奉納は宗教とされたように、それがどの程度宗教的意義を持つか?をよく判断されるのがよいかと。
JRF2024/12/130250
jrf> ご返信ありがとうございます。その着物は、プライベートの利用は可と明記されているため、バーチャル坐禅会に参加者として参加は可能。初詣は記事にするので、神社の屋内に入るときは、着替える。…ことにします。参考になりました。
JRF2024/12/136992
あしやまひろこ> 厳密な事を言うと、プライベートであっても著作者人格権の例外はないので、プラベで可とかいてないと宗教はダメということにはなります。ただ、よく考えてほしいのですが、外見的に宗教っぽくあっても、実態として別に宗教ではない(クリスマスパーティーなど)ことはよくあるので、常識的に考えて禁止されてる宗教じゃないと考える場合は、自己責任にはなりますが、使っても特に問題にならないことはあるかと思います。
JRF2024/12/131025
jrf> わかりにくくてすみません。その規約はいわゆるVN3ライセンスで「政治活動・宗教活動」のところに「許可しません(ただし私的使用(プライベートな範囲での利用)については禁止しません)」と書いてありました。バーチャル坐禅会は無料で入退出自由なので、地鎮祭程度でもあると思います。私の責任で判断します。ありがとうございます。
JRF2024/12/139610
(ちなみに↑を書いたあと気付いたのだが、あしやまひろこ さんは VN3ライセンスの主幹。釈迦に説法。はずかしい…。)
JRF2024/12/134236
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@ROM_fukushima> 地鎮祭って宗教(行事?活動?)じゃないの!?
いかん……俺の中の常識が………
あしやまひろこ> あれは慣習じゃないの?という判例があり、僕も地鎮祭はまあ、建設するときに慣例的にやるもののような気もしてます。僕は、普通の日本人がやってる、慣習的な初詣、クリスマスパーティーも宗教じゃないのでは?という気はしてます。
たんぞー(@tanz0r_kitune)> 「目的効果基準」と纏められていた事例ですね。宗教的側面のある行事でも、その目的が教団や宗教法人の発展に当たらない場合は、政教分離に反しないという理屈です
JRF2024/12/130340
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たんぞー さんの意見を読んで、バーチャル坐禅会は、仏教解説がああるので、地鎮祭よりもずっと宗教活動の要素が強いと認識を改めた。ただし、プライベートな参加なので、SNS に写真をアップする程度なら問題ないだろうと判断する。もちろん、自己責任で。
JRF2024/12/137535
とはいえ、仮に「プライベート可」がなくても、訴えられて裁判になれば、おそらくリアル寄りの判断をするであろう最高裁あたりでは、信教の自由を優先する判断が出るものと思われ、「負ける」ことはないと思われる。しかし、民事的な仲裁である場合は、こちらの一方的な勝ちということはなく、企業慣習的なものの是認ということで、「今後その相手については無許可ではやらない」ぐらいは約束させられるかもしれない…とは思う。
JRF2024/12/131477
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Grace_B7A(@Grace_B7A)> (公共の福祉に反する)という前置きがあるんじゃないかと解釈してる。
おそらくその注意書きの趣旨は、衣装のイメージを損なうおそれのある使い方はやめてねというもので、初詣や坐禅会に関しては問題ないと考えている。
JRF2024/12/136853
jrf> 私もそう思います。事実上問題になるのは公共の福祉に反した場合のみではないか…と。ただ、広く規約が気にかけられてない状態を見て、作者の方が創作意欲をなくされることもないではないのかな…とも思います。
Grace_B7A> もっと単純だと思います。
「政治、宗教利用」とまとめられているがために、殊に前者は咎めたい、後者は新興宗教のことだろうという解釈で禁止しているのでは無いかと推測されます。
トラブル防止のために、ひとまず明文化しただけで、厳密な書き方をしているところが少ないだけではないでしょうか?
JRF2024/12/134452
jrf> そういう場合が多いと思います。ですが、自身が新興宗教などを信じていて、他宗教(または自宗教)とのトラブルを避けるために宗教利用の禁止をしている可能性もなくはないと思います。また、そうでなくて、仮に新興宗教のみを禁じる意図しか最初なくても、「無宗教の神社」が盛り上がっているのを見た時には、作者がモヤモヤした気持ちになることはあるでしょう。そもそも新興宗教を差別するのもいけないですし。
JRF2024/12/135291
Grace_B7A> 想定は無制限に出来るので、気になる場合は個別に確認を取るしかありません。
これまでお話を聞く中で感じたのは、「考えすぎではないか」ということで、そこまで慎重な想定をせずとも、皆もっと簡単に考えていると思います。
JRF2024/12/138965
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簡単に考えてるところに差別があるものなのですよ…。…と小声で主張しておきます。
JRF2024/12/135385
Twitter (X) での反応を少し書いていく。
元となった書き込みは↓
jrf> VRChat や Cluster の衣装の「政治・宗教目的利用の禁止」、やめて欲しい。着物を買ったのだが、これ、初詣にもバーチャル坐禅会にも使っちゃいけないのか? 厳しすぎる…。
《メタバース用途のアバター取引に伴う利益衝突に関する法的考察― クリエイターとユーザーの意思を尊重するために - あしやま ひろこ》
https://www.soumu.go.jp/main_content/000851755.pdf
JRF2024/12/139099