cocolog:95252112
法定準備金がらみで、金融で無限に経済を膨らませる話を以前した。そこでは「生産性」を無視していた。法定準備金の上げ下げと生産性や金利の問題を少し考えたが、うまくまとまらなかった orz。 (JRF 3386)
JRF 2025年1月26日 (日)
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○ 2025-01-19T16:40:28Z
以前、法定準備金がらみで、金融で無限に経済を膨らませる話をした。これを再検討したところ、以前は「無限に経済成長できる」と書いたが、これは修正が必要だと気づいた。労働などを通じた生産の裏付けが「経済成長」には必要だからだ。その論では金融現象だけとらえて生産物の分配という視点を意図的に除いていた。その生産をもたらすのが、同じところで書いた株価の増価と在庫(研究などを含む)の増加とを関連させる成長なのだろう。
JRF2025/1/263960
[cocolog:95165865](2024年11月30日)
>金融事象から経済を見た場合、銀行 X が、A に貸し出した金で Z から仕入れしたとき、それが X に預金されれば、次の日には、それを貸し出せる。それを貸し出した者 B が、A から全額買えば、A はその金でまた Z から仕入れでき、Z は X に預金ができる。こうしていくと次々に経済を成長させることができる。この図が最初のものである。
JRF2025/1/261106
ここでは給与を考えてなかったが、給与を考えると、給与は消費と預金だけに分けられるとする。銀行に預金はいくのでそれは経済に戻される。消費も経済に戻る。給与と消費の差額は、銀行によって経済に戻る。よって、最初の図から何の変更もない。
JRF2025/1/264357
銀行は利子を取るとする。しかし、利子は銀行員の給与に化けるとする。ここでも給与は消費と預金だけに分けられるとする。そのうち、消費は経済に戻るからよいとする。次に預金は 1/4 なされるとする。しかし、1/4 分は再び給与になるとする、それが無限に続くとすると、結局、等比級数の和を計算することになり、結局全額が消費になるとして良い。結局最初の図に戻る。
すると経済は無限に成長できるようになるが、これを制限するのが、法定準備金の制度である。再貸出を制限するのだ。これで昔はコントロールされていた。
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JRF2025/1/265366
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○ 2025-01-20T14:02:04Z
法定準備金の話つづき。法定準備金に対して可能なだけ金融拡張が必ず行われ、公定歩合的な利子とその可能な金融拡張をかけたものが、金融機関の生産物取り分になる…のではないか。国の生産性を上げたい場合、法定準備金を上げて金融拡張を減らし、その分、金融機関の生産取り分が少なくならないよう、公定歩合的な利子を上げれば、数値上は生産性が上がるのではないか? GDP が減って生産性が増えるシナリオ。しかし、生産物を減らさずに、GDP が減るなんてことはできるのか?
JRF2025/1/261412
『「シミュレーション仏教」の試み』の枠組みでは、法定準備金というものを導入すれば、株式や債券に対する死蔵資産割合の調節に使えるということになるのではないか? 法定準備率を下げると、生産に関係ない意味のない交換が増え、死蔵資産割合が増えると考える。
JRF2025/1/264846
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○ 2025-01-20T14:31:31Z
『「シミュレーション仏教」の試み』の枠組みでは、消費が人口や資産からの収益に絡んで、その多寡により、これも死蔵資産割合に影響するのだろう。農業の出来も、消費に影響する感じか。ただ、そうなるのは、株式や債券などのすべての資産の金利が固定されているので、死蔵資産割合で金利の変化を表さざるを得ないからだろう。
JRF2025/1/269050
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ただし、法定準備金を上げるという操作に対し、金融機関が金利を上げて欲しいと望むということは上からは言えそうだが、実際には、金融収縮による景気後退でデフレになるのかもしれず、金利は上げられる状況ではなくなるかもしれない。
JRF2025/1/264831
また、「生産に関係ない意味のない交換」は、現実の経済では、「バブル」として現れるのだと思われる。そして、それをつぶすというのは、そう単純な話ではない。大きく資産価格が毀損され、先にいったように景気後退が起こるだろう。にもかかわらず、なぜ生産性が拡大すると考えるか…それは、農産物などのみを生産物と見ているからだろう。工業製品については、農産物的な部分とバブル的な部分の合わせわざみたいなもので、法定準備金を上げる操作に関しては、生産が減る要素も考えねばならないということかもしれない。
JRF2025/1/269502
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『「シミュレーション仏教」の試み』の枠組みでは、個人の死蔵資産が増える前に大バクチが増える段階があった。(その枠組みでは、大バクチと株式的商業資産と債券的資産と死蔵資産があり、個人は最初は大バクチしか選べないが、経験を積むと商業資産や債券を選好するようになり、資産が増え過ぎると再び大バクチをやるようになり、それでも資産が増えると死蔵されることになる。)
JRF2025/1/264685
法定準備金を下げて資金がダボつくと、まずは大バクチが増えるということなのだろう。そして、世の中に目ぼしい大バクチがなくなると、死蔵資産が増えることになる…という感じか。法定準備金を上げると、それが逆になり、まず大バクチが減って、経済が弱ぶくむ…ということだろう。
ただ、それではまるで、法定準備金を下げれば総資産が膨れているかのような解釈をするということになる。それはなんか違うんだよな…。
JRF2025/1/264749
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実は、こういったことをまとめて一つのモデルにしたい。micro_economy_*.py も合流させて。でも、道は遠そう。
統一モデルができたらそれがいいけど、そうでなくてももっともらしい経済モデルを作り上げるなどして、従来の経済学の微分方程式モデルが、この場合うまくいかない…といったことが言えたらカッコいいのにな…とか夢想する。まぁ、そんなことは残りの私の人生では不可能かもしれないけれど。
JRF2025/1/262276
(「グローバル共有メモ」と Twitter (X) に書いたことのコピペを中心に。)
JRF2025/1/265140