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cocolog:95269284

表現規制をする決済システムには強い担税力が認められる。強く課税するべきでは? ただ、そのためには、究極的にはブロッキングを可能にして、ネットに中間者として信託や銀行などが存在感を持てるようにする必要があると思う。 (JRF 6126)

JRF 2025年2月 6日 (木)

(「グローバル共有メモ」や Twitter (X) で書いたことを中心に。)

最近、クレジットカード会社が絡んだ表現規制に関する噂が Twitter (X) で飛びかっている。[cocolog:95129833](2024年11月) でも話題にしたが。

それに関して次のようなツイートをした。

JRF2025/2/69109

……。

○ 2025-01-31T04:25:58Z

表現規制をする決済システムには強い担税力が認められる。強く課税するべきでは?

ちなみにこれを Gemini さんにぶつけたところ Gemini さんは私から見てバリバリの表現規制派であることが判明した。(Gemini さんの中身が、中国産の DeepSeek かと疑ってしまうほど。)

JRF2025/2/62066

《成人向けゲームについてクレカに続いて銀行も表現規制か?日本の銀行が外国からの送金や口座開設を拒否 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト》
https://www.gamespark.jp/article/2025/01/30/148947.html

JRF2025/2/60536

……。

私は、担税力に関しては、罰として税を課す経済学的考え方のほかに、官僚が税ベースを増やそうとするのを狙って増やしたいものに税を課す行政的考え方があるというのが持論なのだけど(参: [cocolog:95227325](2025年1月))、ここでは罰則としての経済学的考え方で言ってしまっている。ただ、エロなどの表現は少ないほうがいいという点では、行政的考え方も少し入っている。

JRF2025/2/62827

……。

上のツイートに対し、めがやん さんが反応してくれた。

めがやん> 単純に銀行業や決済業には取引に介在することによるあらゆる責任を回避できない仕組みに法制度ができあがっており、「犯罪」の定義がFATF勧告内でも明確に定義できないので、リスクのある取引には関わりたくないだけでしょう。
銀行業や決済業は電気通信業みたいに免責事項はないから。

JRF2025/2/67250

JRF> 今は仮想通貨(暗号資産)があるのでそれを使ってほしいというのもあるのでしょうね。比較的「まとも」な企業に。

めがやん> それとて、仮想通貨交換所と金融機関の取引により規制され得る。
「日本国外」と取引する以上「犯罪」となる定義はそれこそいくらでも広がるのであって、FATFに「犯罪」とするものの定義を共通化せよと言いたいところだが、そこは文化の壁を破壊することになるから無理臭い。

JRF2025/2/65567

「コンテンツにおける国ごとの違法・遵法判断、許容・拒絶判断を統一するか無視して、コンテンツ供給国における判断のみに依拠して外国に売って、その売買取引について責任も負わせず異議を唱えるな」とかFATF辺りに持っていくのが正面突破だが、「馬鹿」って言われて門前払いでしょうな。

JRF2025/2/66770

JRF> それでも一昔前なら、金融機関の社会的責任がより決済の自由を守る側に主張されていたと思います。潮目が変わったのだと思います。電子化によるコスト削減効果が、むしろ、セキュリティの重荷になったあたりでも、潮目が変わったのでしょう。

JRF2025/2/65405

……。

めがやん さんは私の提案は「馬鹿」らしいと一蹴するのだが、私は、いつもの議論になるが、ブロッキングが可能なら https の効率性を阻害でき、再 http 化することで、銀行のセキュリティコストやネットとの関わりも変わると考える。

JRF2025/2/61379

[cocolog:89103582](2018年3月)
>>
HTTPS じゃない HTTP は中間者攻撃みたいなのは可能なんだろうけど↓で述べた>国家や信託銀行など合法的な「正義の味方」はブログのプロバイダを味方に付けられるのだから、最終的に有利なのは「正義の味方」だろう。<ということは今も変わらないと思う。HTTPS を使ったとしても、相手方の内部事情がどうなっているかの問題は残るし、その辺りは結局同じなのではないか。

JRF2025/2/62583

《電子署名の替わりに Loaded Magic》
http://jrf.cocolog-nifty.com/software/2011/05/post.html
<<

[cocolog:95129833](2024年11月)でも https 化を難じたが、私は再びそこに議論を向ける。

JRF2025/2/68349

……。

○ 2025-02-01T10:26:56Z

ブロッキングは政策としては可能だと考える。暗号通信のシリアライジングを検知でき、https の効率性を阻害でき、再 http 化などを促すことができるから。

Gemini さんとの会話。

jrf> なぜ http でも十分だったのに https (SSL) が使われるようになったかというと、表向きはセキュリティが理由ですが、本当は、中間者の検閲や書き換えによるオーバーヘッドがなくなるため、暗号化した方が効率的に速く通信できるから…という功利主義的理由があると私は考えています。

JRF2025/2/66337

同じようにブロッキングもそれが法律で禁止されているとか自由が大事だからとかいう以上に、何か、ハッとするような技術的理由があって、エリートに反対されているのだと思います。しかし、それが私には思いつきません。Gemini さんは何か心当たりがありますか?

Gemini> (…DNSブロッキングやIPアドレスブロッキングなどあるが…)ブロッキングは、検閲や情報統制の手段として利用されることがありますが、その一方で、技術的な問題点や経済的なデメリットも抱えています。

JRF2025/2/66266

jrf> インターネットのそもそもの思想として、どこで IP が新たに立ち上がろうと、到達できるというのが建前である…という観点から議論できませんか? インターネットが広がる前、NTT などが通信インフラを作ろうとしていました。それらは回線をジャックしての中間者攻撃に弱かったと思われます。だから中間者攻撃には NTT などが想定したような対策が取れないと想定して、ブロッキングができないのが前提になってる…みたいな議論はできませんか? それと https の議論…中間者が邪魔できない…というのとは少し齟齬があるように思います。

JRF2025/2/61353

Gemini> httpsが普及すると、ブロッキングの効果が低下する可能性があります。

しかし、ブロッキングを行う側も、https通信を傍受する技術を開発しています。

jrf> 暗号通信を途中でぶった切ることを考えましょう。続く暗号通信が成り立つためには、それがシリアライズされている必要があります。その連続性を検知できるなら、または邪魔できるなら、ブロッキングは有効になるのではありませんか?

JRF2025/2/62323

Gemini> おっしゃる通り、暗号通信を途中で遮断し、その連続性を検知または妨害することで、ブロッキングを有効化できる可能性はあります。

しかし、これは非常に高度な技術を要する上に、いくつかの課題も抱えています。

jrf> シリアライジングを検知できる場合、逆にそれを検知する中間者のオーバーヘッドが https には生じることになります。P2P 技術など、シリアライジングを検知不能にする技術はありますか?

JRF2025/2/65061

Gemini> https はシリアライジングの検知を完全に防ぐことはできません。P2P 技術も、シリアライジングを完全に検知不能にするわけではありません。

jrf> ならばブロッキングは政策として可能ということですか? にもかかわらず中国などはブロッキングを十分にできてないと思われます。

Gemini> 中国の経済成長は、海外との情報交流に依存しています。このため、過度なブロッキングは、経済成長を阻害する可能性があります。

JRF2025/2/60009

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