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SF 小説の E・E・スミス『銀河パトロール隊』と『グレー・レンズマン』を読んだ。レンズマン・シリーズ 第1弾と第2弾。スペース・オペラの古典。電子書籍でスマホと Android タブレットでの初の読書。快適だった。 (JRF 7055)
JRF 2025年2月15日 (土)
SF 小説の E・E・スミス『銀河パトロール隊』(小隅 黎 訳)を読んだ。レンズマン・シリーズ 第1弾。スペース・オペラの古典。母のスマホを借りてはじめてスマホで(他の人の)小説を読んだ。スマホ読書、かなりイイ感じ。
『銀河パトロール隊』(E・E・スミス 著, 小隅 黎 訳, 東京創元社, 2002年1月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B007TAKM66
原著は Edward Elmer Smith『Galactic Patrol』(1937)。
JRF2025/2/155365
昔の冒険物を思わせる謎の生物的、宇宙人が出てくる大時代的なスペース・オペラで、主人公もめっちゃ選ばれたエリートにしては、病院での態度が悪かったりして、現代 SF の厳密さに慣れた現代の読者(私)からすると、「完璧」な小説ではない。しかし、逆にそれが、ワクワク感を持たらしていることは認めざるを得ない。
ただ、そんな中でも、独裁を否定的に書きながら、裁判から死刑執行まで主人公がやってしまうのは、さすがに引いた。あと、殲滅を基本とするのも時代だなぁ…と思って引いた。
最後の敵、時間が十分あったのに逃げないのは敵ながらあっぱれと思った。
JRF2025/2/159961
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私には珍しく Kindle で小説を買った。マンガはしまう場所がないので、もう電子書籍しか買わなくなってるが、文章は付箋を付けて読むのが私のスタイルなので、どうしても紙の本じゃダメと思っていた。ただ、今回、この本が、とても安くなっていたので、小説で付箋もほぼ必要ないだろうから、試しに買ってみたしだい。
買ってしばらくして、私はスマホを持っていないので、当然のごとく PC で読もうとしたのだが、寒いのと、目が悪くなって読みにくいので、どうも読む気が続かない。
JRF2025/2/153650
そこで試しに母にスマホを借りて、それで読むことにしたのだった。
これがすばらしい読書体験。
字を大きくできるのは、今後の視力の悪化を考えても心強いし、メモも簡単に付けられる。書き文字は(ほぼ)できないが、でも、音声入力で文字を打てるのはすばらしい。スマホで付けたハイライトなどが PC にも反映されるのもよい。
思わず私用に Android タブレットも注文してしまった! はじめてのモバイル(ある意味 Nintendo 3DS 以来)。贅沢して申し訳ないです orz。
JRF2025/2/151166
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○ 2025-02-15T14:22:09Z
SF 小説の E・E・スミス『グレー・レンズマン』(小隅 黎 訳)を読んだ。レンズマン・シリーズ 第2弾。スペース・オペラの古典。密偵捜査がメインの回。新しく買った Android タブレットでの読書は快適だった。
『グレー・レンズマン』(E・E・スミス 著, 小隅 黎 訳, 東京創元社, 2002年5月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B007TAKM6Q
原著は Edward Elmer Smith『Gray Lensman』(1939)。
JRF2025/2/156048
グレー・レンズマンとは、銀河パトロールに属していたレンズマンが、007 の殺しのライセンスみたいに、ランセンス的な物を得て、独立レンズマンになった姿をいう。前回の『銀河パトロール隊』ですでに主人公キニスンはグレー・レンズマンとなったわけだが、あまり「独立」という感じはなかった。
JRF2025/2/151535
それがこの『グレー・レンズマン』では、粗暴な鉱夫などに身をやつして密偵捜査を行うところが「独立」っぽい印象となった。ルパン三世が身分をいつわって何年も下調べするみたいな描写もあったが、ああいう、ちょっとショッキングな身のやつし方…麻薬にも酒にも(意識コントロール下であるものの)おぼれるまでいくこと…をしていた。『コブラ』もラグ・ボール篇は潜入捜査だった。冷戦に近い時代、スパイ物が受け入れられるような雰囲気があったんだろうね。
JRF2025/2/150725
そして、これは身分をいつわるというのとは違うが、前回もそうだったが、拷問なども受けヒドイ姿にもなることになる。これも寄生生物まで使われるかなりショッキングな描写で、これは何の影響なのかな…といぶかしんだ。そこからの回復が語られるので、その科学に希望をもたせる記述なのか…。タフガイ性の強調ではあるんだろうけど。
JRF2025/2/157155
その他にも、もちろん、銀河大戦的な大風呂敷もあって、このグレー・レンズマンが一つの到達点であるというのは、納得できる。前回も言ったが、前時代的だけど、興味深く、おもしろさは十分にあった。
物語の途中で、敵の首魁がアリシア人にあっさり殺されるのには、驚いた。リアル性を感じるすごいプロットだと思った。
JRF2025/2/159869
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Andoroid タブレット(参: [cocolog:95281539](2025年2月))での読書は快適だった。横置きにして文庫本の2ページよりやや文章量が少ない感じの1ページで読んでいった。ライトなしで読むのに快適なぐらいに、明るさを落として。
今後の読書が楽しみになる。
JRF2025/2/151799
(「グローバル共有メモ」と Twitter (X) で書いたことのコピペ。)
JRF2025/2/153944