cocolog:95311957
進化論的初期植物の戦略。動いて食われるのが酸素呼吸生物なら、食われ過ぎれば酸素が足りなくなるため、共生を強制できる。そして、酸素呼吸生物が他よりも圧倒的に強いことが、植物のそれへの「利他性」を導いたのであろう。 (JRF 5988)
JRF 2025年3月 5日 (水)
3月11日に発売の『宗教学雑考集』。
『宗教学雑考集 - 易理・始源論・神義論』(JRF 著, JRF電版, 2024年1月 第0.8版・2025年3月 第1.0版)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DS54K2ZT
https://bookwalker.jp/de319f05c6-3292-4c46-99e7-1e8e42269b60/
https://j-rockford.booth.pm/items/5358889
そこで、植物の利他性について書いた。それが Twitter (X) で利他性を問題とするような書き込みがあったので、少し反発してみた。
JRF2025/3/59902
まず、私の『宗教学雑考集』の記述から。
『宗教学雑考集 第1.0版』《ジャンケンと世界樹》
>昔、ジャンケンのプログラムを書いて対戦させるという実験をやらされた。おそらくアクセルロッドの囚人のジレンマに関するゲームの実験と関連しているのだと思う。要は、しっぺ返しみたいな単純なものが強く、思考プログラムが役に立たないことを示させたかったのだと思う。しかし、私は、そこに同じ手を一定数出し続け、その一定数をどんどん大きくしていくだけのプログラムを書いた。そうすれば、学習が有利になるだろうからである。こういうわざと負ける戦略は、アクセルロッドの実験では禁止されていた(はず)。
JRF2025/3/50435
私は、私のこの発想を「世界樹」的だと思った。なぜ世界樹が世界の創世神話に出てくるかと言えば、それは「思考」が有利な状況を(動物に負け続ける)植物達が作ったと考えることができるからではないかと私は考える。
植物も適者生存しているはずだが、最初に動物のエサになることを選んだ…。もちろん、食われないように細胞壁を強化したのだが、食われるようになってもその方向を捨てなかった。…のは、何か「適者生存」とは根本的に異なる戦略を植物が採ったからではないか…とか私は妄想する。
JRF2025/3/51469
(…)
将来、植物…木や藻で AI …グラボ(並列計算が得意なグラフィックボード)的なものは作れないものかと妄想する。
(…)
植物がグラボになれば、夢として最高だと思う。すると、木や藻が実は「考えていた」みたいになってしまうが、そうなったほうがおもしろいように私は思う。
<
JRF2025/3/51819
……。
利他性への批判は↓の記事に対する反発として出ていた。
《生物学者の福岡伸一さん「生命進化の歴史は利他的な助け合い」人は植物にリスペクトを(GLOBE+) - Yahoo!ニュース》
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b2d2ee445516a5558c468821ee6e5fbc8059ac5
反発は↓。
JRF2025/3/51297
○ 2025-02-26T03:23:38Z
《くまがい | 博士 x エフェクチュエーション:X:2025-02-25》
https://x.com/kmoooooog/status/1894208282539299052
>光合成が利他的というのはちゃんちゃらおかしい。「毒ガスを撒き散らしながら自分たちはガンガン増殖する」というのが当時の酸素発生型光合成であり、そのために地球の大気組成がぶっ壊れて還元型大気から酸化型大気への移行が起きているので生物史上最も利己的な生物機能ではないか<
JRF2025/3/50480
《Hiroki Gotoh@静大4年目:X:2025-02-25》
https://x.com/Cyclommatism/status/1894321295791460766
>そうそう。最も本質的な批判がこれです。光合成による酸素産生なんて、生命史上でも類を見ないほどの「利己的」な行い。当時の生命にとって有毒ガスである酸素を大気組成が変わるほど出しまくって、多くの生命を滅亡に追いやった光合成を「利他性」の鑑みたいに扱うことに、相当な違和感を覚えます。<
JRF2025/3/56859
そうか。細胞壁を作って食うのを阻害した最初の戦略があっても、その後、食われることを排除しなかった「利他的」な戦略はなぜかと思っていたが、動いて食う者が酸素呼吸生物なら、食い過ぎれば酸素の供給が減るから生きられなくなる。そこで共生を強制しているのか…。じゃあ、食われなさすぎると、気候が植物にも不利になるのかな?
JRF2025/3/59037
……。
○ 2025-02-26T04:27:45Z
しかし、この共生が成り立つためには、酸素を必要としないがそれが毒でもない植物捕食者が強力であってはならない。酸素呼吸生物がそういう捕食者より効率的で強力でなければならない。その関係の成立が植物の爆発的増加を可能にしたのではないか。とすれば、植物の酸素呼吸生物への「利他性」はかなり初期からあるのではないか?
JRF2025/3/59352
(「グローバル共有メモ」と Twitter (X) で書いたことのコピペを中心に。)
JRF2025/3/58671