cocolog:95505037
拙著『宗教学雑考集』の《必需品と贅沢品の宇宙的独立関係》という擬数学的議論を数学的に厳密に示せないかと相談したところ、Gemini 2.5 Pro さんと Claude Sonnet 4 さんから「できる」という解答を得た。 (JRF 7395)
JRF 2025年6月22日 (日)
https://g.co/gemini/share/b41c62aa5ad9
https://claude.ai/share/1174c10b-6c52-4abc-9e6d-fb116e697f2d
JRF2025/6/220605
pdf はそれぞれ↓になる。
http://jrockford.s1010.xrea.com/misc/independence_of_necessities_and_luxuries/independence_gemini.pdf
http://jrockford.s1010.xrea.com/misc/independence_of_necessities_and_luxuries/independence_claude.pdf
JRF2025/6/228288
ちなみに ChatGPT さんにうかがったところ、共に(ほぼ)正しい議論だとのこと。Grok さんも(ほぼ)正しいと認めてくれたようだ。「ほぼ」というのは若干、付け加えたいことがある…という感じだった。
なお元の議論を引用しておくと…。
JRF2025/6/228767
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物を必需品と贅沢品と原料に分けて考え、原料は人々が求めるものではないので、必需品と贅沢品のみ考えることとする。このような二分法なので、知的財産を生成するのは、贅沢品の生成によるとみなす。
話を大きくして人類・生命の目的はなんだろうか。ある程度の数を存続させること…「中位存続」が大きくあるだろう。中位存続がほぼできてはじめて、「贅沢をする」ことが次の目的となるように思うかもしれない。しかし、そうだろうか。
JRF2025/6/224767
中位存続には不確実性下でという条件がある。このような不確実性下…つまりランダムな変動を許す中…で有限値が無限の時間、0 に達することなく維持されるということはほぼありえない。つまり、数学的には絶滅の確率は 1 である。
しかし、有限の集合に対するなら確率 1 は望みがないが、無限の集合ならば確率 1 でも望みがある。
JRF2025/6/226420
人類は「有限」と言いつつリアルな存在だから、その生存(時間)の分割はいかようにでもできる。宇宙は、大きさは仮に有限であってもリアルにいかようにも分割できるという意味で、人類の生存時間に対して無限とみることができる(例えば宇宙の実時間を x 軸に概念時間を y 軸にし a を定数として y = tan(a × x) や y = exp(tan(a × x)) などとすればいい)。無限の宇宙に比べたとき、確率を計算すれば 0 でも、有限な生存時間は無限にまぎれ、生き残る「可能性」はありうる。
JRF2025/6/221024
そのような確率 0 を生き延びるような発明を持たらす知的財産があるとすれば、その価値は 0 の逆数で無限になる。
しかし、だからといって、贅沢品に全賭けするのがいいかというとそうではない。次の時間に無限の価値がある知財が得られる確率はまたほぼ 0 だろうからである。
すると 0 と無限をかけて現在価値というのを考えると、その平均は決まらないということになろう。評価できないのである。贅沢の中位存続への寄与ははかりがたいということになる。
JRF2025/6/223139
そこから、贅沢品を必需品と比べてどれぐらい作るべきかというのは、決し難い…独立であると考えるのだ。もちろん、ある程度、必需品がなければ生きられないから、必需品の必要量というのはありうる。しかし、それを超えてどれほど贅沢品を作るかというのは、決められることがらではないのだ。
宇宙はそうなっている。…という議論である。
軍の力をとても強くしがちな全体主義は必需品への偏りである。一方、言葉は悪いが、抵抗権・革命権は贅沢品にあたる。
JRF2025/6/224833
この必需品と贅沢品の宇宙的独立関係は、地球全体の話である。地球全体ではなく、国が複数あるときその国でどういう選択をするかというのはそれほど独立ではないだろう。
その時代の全体の状況によって、必需品(軍事)と贅沢品(自由)のどちらにウェイトを置くかが勝利につながるか違うというのはありそうで、どの国も競争をしている以上、ある程度は似た配分にしないといけないという面はあるように思う。地球としてはどういうウェイトでも許容しうるが、個々の国にとっては独立に決められるものではないだろう。
JRF2025/6/229749
どちらが勝つかは、その時代の、贅沢品=知的財産のアイデアの降りて来ぐあいにもよるだろう。ときには全体主義が優勢となることもありうる。
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JRF2025/6/222064
拙著『宗教学雑考集』の《必需品と贅沢品の宇宙的独立関係》という擬数学的議論を数学的に厳密に示せないかと相談したところ、Gemini 2.5 Pro さんと Claude Sonnet 4 さんから「できる」という解答を得た。会話はそれぞれ↓。
JRF2025/6/225349