cocolog:95841956
ラビ・M・トケイヤー『〈新版〉ユダヤ5000年の教え』、田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』、吉村昭『少女架刑』を読んだ。 (JRF 7164)
JRF 2026年2月 5日 (木)
……。
……。
○ 2026-01-03T15:47:18Z
ラビ・M・トケイヤー『〈新版〉ユダヤ5000年の教え』を読んだ。[cocolog:92372876](2020年11月)で読んだ『ユダヤ格言集』の新版。私の愛読書である講談社α文庫の『ユダヤ五〇〇〇年の知恵』([cocolog:86365513](2016年11月))の電子版を期待していたのだが違った。
JRF2026/2/51622
『〈新版〉ユダヤ5000年の教え』(ラビ・マービン・トケイヤー 著, 加瀬 英明 訳, 小学館新書, 2016年)
https://www.amazon.co.jp/dp/B01LYOODMJ
https://7net.omni7.jp/detail/1106700849
JRF2026/2/58963
『ユダヤ5000年の知恵』に比べてだが、最初の章の文が硬い。『〜の知恵』のほうはタルムードが話題の中心となっていたのが、今回の『〜の教え』は、環境が人を作るとはするのだが、国民性的な民族の話を前面に出している。小学館は右寄りの印象があるが、それがこちらの書き方を好ませたのかもしれない。これからも私はα文庫の『〜の知恵』が愛読書であることは変わらないだろう。電子書籍の利便性・永続性を求めたのだが、かなわなかったのは残念。
JRF2026/2/51916
一点、内容に関係ないが、書いておくべきこととして、Kindle 版はページめくりがうまく機能しないことがあった。章が変わるときに強制的に目次に飛ばされ、本文に返ってこれないのだ。そういう場合は通常のページ送りでなく、いったんタップして操作画面を出してからページ送りしないとダメだった。
先に、批判めいたことを書いてしまったが、そこはトケイヤーさんの本なので、もちろん、とても参考になること(格言など)が書いてあるのは間違いない。最初期待していたものと違うのでとまどいもあったが、結局は楽しく読めた。
JRF2026/2/57484
上で示した「ひとこと」でお気に入りの格言はすでに引用済みなので、追加で一点だけ引用しておこう。
>人によっては、勉強をするのにあまり時間を使いすぎて、真実を知る暇がない。<(No.1326)
今年も読書の時間が多くなりそうだが、その中でも「真実」に少しでも辿り着けるようでありたいと思う。
JRF2026/2/56834
……。
……。
○ 2026-01-04T15:32:30Z
田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』を読んだ。結婚後または結婚しない女性の大人の恋愛小説集。表題作は障害のある女性とそれに関心を持った男性の淡く美しい恋と別れの予感の物語、涙が出る。
『ジョゼと虎と魚たち』(田辺 聖子 著, 角川文庫, 2013年2月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00HEB8S66
https://7net.omni7.jp/detail/1100553631
JRF2026/2/57539
元は、1985年3月に角川書店から発売。表題作は『月刊カドカワ』1984年6月号に発表。
finalvent さんが『新しい「古典」を読む 3』([cocolog:95609806](2025年9月))でこの小説集を紹介されていて、表題作のあらすじだけで感動してしまって、この本を手に取った。表題作は2003年に実写映画化・2020年にアニメ映画化されている。
JRF2026/2/57267
私は結婚どころか恋愛すらせずに終わったわけだが、醜男の私が結婚するとすればちゃんとした仕事について実質的な見合い結婚しかありえなかったろうと思う。見合い結婚であれば財産とか仕事とかを家同士が見合うのが当然だが、これが恋愛結婚だとその辺の基礎…「大事なところ」をどう評価して性愛に組み込むかが不思議だった。最初の小説「お茶が熱くてのめません」はそこを見せてくれたように思う。
JRF2026/2/51779
他の小説も女性にとっておそらくそういう大事なところを切り出しており、普通の人はこういう小説を読んで(またはドラマをみて)その辺のところを学ぶのだな。…と、このトシになって私はようやく合点がいった。私は小説はただエンターテイメント的にしか読んでこなかったなぁ…。世の中の仕組み、そんなのわかりにくいよ! まぁ、私はこの先も小説から学ぼうとはしないだろうけど。新書とかに頼るよ。
最後の「雪の降るまで」などを読むと、女性の幻想を体現する「プレイボーイ」も大層なものだ、と思う。私には無理だな。無理だったな。当然の人生か→私。
JRF2026/2/56166
……。
○ 2026-01-04T18:01:22Z
感想『ジョゼと虎と魚たち』(田辺聖子) #sora2
https://youtube.com/shorts/Sj6QLW5q4yo
JRF2026/2/58404
……。
……。
○ 2026-02-05T03:48:42Z
吉村昭『少女架刑』を読んだ。1950年代の死にまつわる短篇小説集。時代の勢いの中で取り残されている「貧困」者は死に近くある。作者の、死への倒錯的な憧れが読み取れる。
『少女架刑 - 吉村昭自選初期短篇集I』(吉村 昭 著, 中公文庫, 2021年4月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B093GWZJM5
https://7net.omni7.jp/detail/1106921976
JRF2026/2/54556
1952年から1960年の間に発表された自選の作品集。『吉村昭自選作品集』(新潮社, 1990年)を二つに分けて文庫化したものの一方。紙の文庫は2018年10月に出ている。上は Kindle 版。
最近の熊騒動で作者の『羆嵐』が話題となり、それから『少女架刑』を読んだ人(Dollhouse Noahさん↓)がいて、その評判を読んで読んでみようと思った。私は『theHunter: CotW』という狩猟ゲームが好きで熊撃ちの興味があるのだが、刺激的らしい『羆嵐』 にはあまり興味を抱かず、こちらには興味を持った。
JRF2026/2/54109
《Dollhouse Noah:X:2025-12-31》
https://x.com/cybele_n/status/2006348218561671484
JRF2026/2/57979
1950年代の貧しくも平和な時代の死にまつわる物語。時代の勢いの中、死はやや軽くしかしやはり印象的で、作者はそこに倒錯的に性欲的美を配置している。ネクロフィリアとは少し違うようだが、死に魅了された視点がある。
時代の勢いの中には当然取り残された人々がいて、その貧しさと死は近い。『となりのトトロ』などもそうだったが、結核が大きな影を作っている。作者も結核だったらしく「肺結核の療養生活を終えて学習院大学に入っ」たという自己紹介が巻末エッセイにあった。
JRF2026/2/59950
表題作は、夜職の16歳の少女が死んで、その霊なのか死んだその少女の視点で、医療的死体解剖で自分が人形のように各部が切り離されるさまなどが見つめられる。夜職であったがヒーメンがあったことが明かされる。
JRF2026/2/59966
……。
○ 2026-02-05T03:52:16Z
ちなみに吉村昭『少女架刑』についても Sora2 で読書感想のジルパのショートビデオを作ろうとしたのだが、死の影が濃すぎるらしく、自殺防止・または残虐表現防止にひっかかるようで生成できず、あきらめた。orz
JRF2026/2/56875


一つのエントリにするには小さい読書感想をまとめて紹介します。
JRF2026/2/52152