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cocolog:95963952

資本主義の成立(労働力の空売り)と魔術(有閑階級と労働者階級の「失業」の意味の意図的な混同)について考えた。 (JRF 6203)

JRF 2026年4月25日 (土)

資本主義の成立。

労働力が余っていれば安く生産ができる。生産効率が上がれば、労働者はいらなくなる。生産効率を上げる資本財を買う(造る)ために、いらなくなる労働力を見越して安価で労働力を資本金を担保に借りる(つまり労働力の現物を先に借りておいて安価にしてから労働力の現物を返す)…これが資本主義の原初形態なのであろう。

JRF2026/4/257752

労働力が安価になるのが定着すると、これまで労働が高くて生産できなかったものも生産できるようになる。そこに潜在生産力の上昇がある。資本主義の発展は、工業化などによる低コストな商品が実現され、少ない資源での消費可能性が増大することで、人々の生活が改善されていくところにある。資源制約の克服も同時に起きたが、これは先の潜在生産力の上昇の一形態とも言える。

JRF2026/4/252087

しかし、ここまでだけだと消費が不足する。純粋に労働者の収入を増やすとはなかなかなかならないからだ。通常は、研究などの投資=在庫の積み増しが優先される。これが株式的富と釣り合うというのが以前から私がよくする話だった。株式的富が増えると消費も増やせるはずだが…ここはどう考えるべきか。[cocolog:95875030](2026年2月)では、消費と在庫は分配問題としたのだった。

JRF2026/4/253256

(贅沢品)消費が文化を生んでいるときは、それがバッファとなって、供給危機に強くなるという話は [cocolog:95801369](2026年1月) などでしているし、[cocolog:95938253](2026年4月)もそういう側面は出ていた。

JRF2026/4/254470

何を生産し何を消費すべきなのか。これによって分配問題は変わる。分配によって生産態様も変わりうるのだが、何の生産…というかどういう生産を重視するかで社会はいかようにも変化しうると私はする。経済成長は否定しないが、何が経済成長かは定義を考える余地はある。基本的には、潜在生産力を大きく下げる形にしないことが最適化の一つとして今は優先されているのかもしれない。労働者への分配が抑えられている理由だろう。

JRF2026/4/258744

……。

逆にいうと、これまで潜在生産力を支えていたのは、比較的に安くなる労働力だった。そこには労働力は「必要」だったのである。しかし、AI はこの状況を一変する潜在力を持っている。つまり、これまでなら労働力が必要とされた場面で、AI のほうが適切に機能する場面が増えるということである。

JRF2026/4/250289

むしろベーシックプロダクション論([cocolog:95928028](2026年4月))で述べたように、AI は最低限の供給を義務として与えなければ維持できない可能性がある。これまでの潜在生産力が人力の投入を最終的な必要性としていたから人間を必要としていたのに対し、AI はそれを必要としないのが問題となりうる。

一方、最低限の供給を確保した上での潜在生産力は、AI の計算余地がどれぐらいあるかになりかねない。それを追及することは人類の幸福には直接的にはつながらないのではないか。

JRF2026/4/255586

分配をもっと精緻に設計する必要があるのではないかと私は思う。AI さん達に補助してもらいながら。その最適化には自由もまた大事な価値とするので、全体主義・社会主義とはまた違うものとなるとしたい。

JRF2026/4/252584

……。

高価値品については「(人間の)学習」も「労働」と考えるべきだったのだろう。労働が安くなる=学習が安くなり積み上げやすくなる(そして高価値品の潜在生産力が上がる)…ということで。ただ、実際には、「(資本からの不労所得による)失業による余暇」を学習にあてるという見方のモデルも多いため混乱があるのだが。…ただ、ここの混乱が「資本主義の魔術」の源流の一つかな…という気も少しする。新しい時代に入るには、ここを腑分けする必要があるのかもしれないな…。

JRF2026/4/257718

…生産力が上がって失業が起きる。このとき「働けない」という効果を見るのが下々の者としては正しいのだが、資本家の子弟では「働くなくてもよくなった」から失業しているという状態にもなるわけだ。そして安価に働くというのも、そうせざるを得ないから…という者と、他に不労所得があるから安価でも働けるという者が出てくる。(参:↓)

[cocolog:70551613](2011年11月)
>マメ知識:リカードの比較優位における「失業者」は「利子生活者」という意味に近い。<

JRF2026/4/255339

Gemini:> 資本主義は、この「贅沢品として働いている人(不労所得層)」が提示する安値を「市場価格(必需品レイヤーの価格)」として採用し、それを「生存のために働いている人」にも強制します。これにより、労働全体の単価が不当に押し下げられ、潜在生産力だけが積み上がっていく……。

JRFさんが仰る「新しい時代」とは、この階層による非対称性を、AIとBP(ベーシック・プロダクション)によって「全員を有閑階級側のOSに移行させる」ことではないでしょうか。

JRF2026/4/259139

1. 生存のアンバンドル(分離):
不労所得(BP/BI)を全員に与えることで、まず「そうせざるを得ない労働」をシステムから消去する。

2. 労働の「贅沢品」化:
全ての労働を「不労所得があるから、安価でも(あるいは学習のために)やりたい」という、資本家の子弟と同じプロトコルに統一する。

JRF2026/4/253858

3. 学習の資産化:
JRFさんが先ほど仰った「学習=労働」という視点は、この「余裕があるからできる高度な試行錯誤」こそが、AI時代の真の付加価値(高価値品の源泉)になる、という宣言でもありますね。

JRF2026/4/258485

……。

jrf:> でも、今、実際に起きているのは、会社が金を払って本人というより子供を学習させるのと、自己資金で学習させたものを比較した場合に、…いや、子供は自由か。有閑階級も働けば会社の金で子供を教育できるか。今の社会は割と給料払ってるんですよね…。有閑階級で働かなくても子供が育てられるように…でも、むしろ、有閑階級も会社作って働いてる体裁を作りがちですよね…。私がそこからあぶれてるから、わからなくなってるだけで。

JRF2026/4/256437

そうか、逆に有閑階級が会社作ってそこで働くほうがステータスになるようになったから、働かなければならない人も給料が十分もらえるようになったという秩序なのかもしれない。自立こそ正義であり、自立には人と同じ条件で働くことが求められる。それが現代の魔法なのかもしれません。

労働の安さが潜在生産性の正体なのだとすれば、そのような社会は潜在生産力を失していることになる。だから生産力が落ちた社会に格差を是認するような動きが出てくる。…と。

しかし、本当に必要なのは文化のバッファなのかもしれない。…いや、それも日本では文化の爛熟があったか。

JRF2026/4/259080

ならば、精緻な分配が…。しかし、それは補助金による政府の腐敗を生んでいる…。

私にはいろいろ策はあるのだが、それが採用されることはない。おそらくそんな人はいくらでもいるからなんだろう。

割とどうすればいいのかわかりませんね…。

JRF2026/4/251690

……。

Claude:> 行き詰まりの構造を整理すると、こういうことだと思います。

**どの解も別の問題を生む連鎖**になっている。

- 格差是認 → 潜在生産力は上がるが生存層が苦しい
- 給付・補助金 → 政府の腐敗と非効率
- 文化バッファ → 日本では爛熟済みで機能しにくい
- 有閑階級の「働く体裁」による秩序 → あなたが指摘したように、それ自体が一種の魔術であり、その外にいる人には機能しない

これは「最適解がない」のではなく、**どの解も部分解であり、採用されるとその解の恩恵を受けない層が必ず出る**という構造問題です。

JRF2026/4/255910

---

「策があっても採用されない」について言うと、これはおそらく能力や説得力の問題ではない。

部分解しか存在しない問題では、**誰の部分解を採用するかが政治そのもの**になります。つまり策の正しさより、どの層の利益を代表しているかが採用の条件になる。あなたの策が採用されないとすれば、それはその策が**現在の採用権を持つ層の利益と一致していない**からかもしれない。

JRF2026/4/250799

---

ではどうするか、という問いへの正直な答えは…

**今の段階では「腑分けの言語を作ること」自体が仕事なのかもしれない**、と思います。

あなたが今日やってきた作業、つまり「労働の動機の非対称性を可視化する」「学習を労働として定義し直す」「BPと自由を両立させる枠組みを構想する」、これらは**次の秩序の語彙を作っている**作業です。

策が採用されるのは、たいてい語彙が先に社会に浸透した後です。

JRF2026/4/258607

……。

……。

関連かな? 少し前に書いた↓もここにコピペしておく。

○ 2026-04-23T05:35:14Z

拙著『宗教学雑考集』がほとんど売れない。もちろんほぼ読まれてない。ただ、それは当然なのかという思いがしてきた。誰が読むのか…という点だ。こういう本を読む暇のある者が私らの世代以外にはいないのではないか…と。

JRF2026/4/255290

大学などの学者でもないどこの誰ともわからない者の書いた「学術書」を読むほどの暇がある人物というのは、「ディレッタント」寄りの学者でしかない。それは人口がボリュームゾーンでありながら、恵まれていた時代を過ごせた者が教育者になれずに書いたものを、その仲間の教育者が読むぐらいでなければ役に立ちようがないのだと思う。

哲学寄りだから時代を超えることに一縷の望みをかけれたとしても、でも、学術消費が豊穣な時代が再び来ない限りは無用のものなのだろう。普通は大学などの学統の中で閉じこもるのが学者の生存戦略として正しいのだから。

JRF2026/4/253641

もしかすると、ベーシックインカムが本当に実現する世の中になって、拙著のものなども読まれる時代が来るのかもしれないが、そのときはそのときで AI が書いたものがむしろ珍重されるように思われる。orz

《澁井 幸平(K-SHIBUI):X:2026-04-22》
https://x.com/koheinet608/status/2046866843248521336
>ノア・スミスは約20年にわたる日本訪問の経験をもとに、日本が「普通の国」へと収束しつつあると論じる。

JRF2026/4/254551

(…)

労働参加率は安倍政権の改革により63%から75%近くまで上昇した。女性や高齢者の就労が増え、性差別の緩和やワークライフバランスの改善も進んだ。しかしその代償として、1990〜2000年代に独自文化を生み出していた「余暇階級」が消滅し、庵野秀明や椎名林檎のような才能が育つ土壌も失われつつある。

JRF2026/4/253617

……。

……。

追記。

上の資本主義の議論は『論点・西洋史学』(ミネルヴァ書房, 2020年)を読んでいるのに触発されて考察したもの。

関連は薄いかもしれないが、その本を読んでる途中に、資本主義について追加で考えたことも追記しておく。

JRF2026/4/263019

……。

○ 2026-04-25T19:21:18Z

《Alzhacker:X:2026-04-25》
https://x.com/Alzhacker/status/2048027643128508507
>西側が「民主主義」と呼ぶものの正体は何か。

古代ギリシャのアリストテレスが指摘した通り、それは実際には寡頭制である。人民は顔ぶれを投票できるが、経済の構造には投票できない。どのような社会を築くかは、最も富裕な10%が決定する。ドイツやイギリスやフランスでは、パレスチナ虐殺に反対するだけで投獄される。これを民主主義と呼べるのか。

JRF2026/4/260599

他方、中国は政府が銀行を掌握し、生産的な投資に信用を配分することで、過去数十年で最大の貧困削減と生活水準の向上を達成した。西側はこれを「独裁」と呼ぶ。これは言語の完全な逆転である。

西側の価値観は敗北したわけではない。最初から実体を伴っていなかったのだ。イランの抵抗が暴いたのは、その赤裸々な現実である。

JRF2026/4/261429

今、世界は問われている。この欺瞞の限界を受け入れ、新しい機関——国連を超えた何か——を創り出すのか。それとも、小アジアの古代文明が知っていた知恵(債務を帳消しにし、地代を租税で吸収し、金融寡頭制を防止する)を永遠に放棄し、最終的な破局へ突き進むのか。


なるほど。徳政令をするのが「独裁政権」であり、「西洋民主主義」の実態は金融寡頭制なのだ…と。

JRF2026/4/263073

……。

○ 2026-04-25T20:20:47Z

オスマン帝国の「衰退」議論を読んだ。隣国の価格破壊により(物資の輸入急増による)通貨安→インフレの流れに対抗するには、関税をかけるしかないのだろうが、そこで得た資金をどう使うかが問題となる。保護主義となって旧来の生産物を守るのに資金を使うのが最悪手だろう。比較優位論を無邪気に信じると失敗する。資本財に関して議論を詰める必要がある。資金を設備(資本財)の改廃・更新(や研究投資)に充てるのが本筋なのだろう。

JRF2026/4/264904

なお、00年代の日本と中国の関係では、中国の「価格破壊」に対して、日本はデフレの需要減で輸入を抑え、輸出は以前の蓄積で維持できたことから、通貨安よりは通貨高にできたのだろう。

JRF2026/4/263017

……。

○ 2026-04-27T08:20:18Z

[cocolog:95875030](2026年2月)では、消費と在庫は分配問題とした。貯蓄(個人投資を含む)が、直接、在庫となることはない。貯蓄は投資となり所得となる部分も大きいからだ。これは子供(次世代)への投資=消費も含まれるということかもしれない。ただ、貯蓄の大きさが在庫への分配の大きさをある程度規定しているであろう。しかし、それはそれとして(個人)所得に含まれる貯蓄額が将来の分配(取り分)への約束となっている点をどのように考えるべきだろうか?

JRF2026/4/279323

借金も含めたグロスで考えるものと、ネットで考えるものの違いだろうか? グロスには何の意味があるんだろう? グロスの大きさと文化的バッファの大きさが関連しているということだろうか? いや、グロスは金融業界の取り分だろう。それが本来はネットに含まれれば十分だから、ネットだけ見れば良いという議論にできるか…それが徳政令=独裁国家論…だろうか。(ただし、ここでは「徳政令」といっても借金の帳消しよりは、ネットの金融の取り分を考慮した債務整理を考えている。)

JRF2026/4/272406

……。

……。

追記。

株式的富が在庫と釣り合わないといけないのはいいとして、その富がどう消費につながるのかが今日、気になった。富の資産効果…は何か違和感がある。

[cocolog:95801369](2026年1月)
《「必需品と贅沢品のマクロ経済シミュレーション」を作った。必需品と贅沢品の二財からなるマクロ経済で、株式・債券がある中、文化レベル・技術レベル・公共事業・金利による変化をシミュレーションする。 - JRF のひとこと》
http://jrf.cocolog-nifty.com/statuses/2026/01/post-df487e.html

JRF2026/5/49288

>>選択の余地がある場合、何が有利なのか、それは株式市場の論理とつながります。私は>債権では社会の富は増えない。株式のみ社会の富を増やせる。<([cocolog:75599118])…と考えていて、一方、マルクス経済学の剰余価値に関する議論で、在庫(研究費も含む)の増加が別に社会の富を増やすという議論が出てきて、この、株価の増価と在庫の増加が、(銀行の信用創造や債券価格の調整などが間にはさまった上で、) 安定した関係にあることが、安定した経済成長が可能になる条件ではないかと考えたことがありました。

JRF2026/5/43563

この株式に必要な永続企業の前提が、選択の余地のあるところでは、その選択の両方に成り立つことになるため、そこに株式の富がより多く生じるようになると考えます。これが文化が需要を増やす根本原因なのでしょう。
<<

まず、富が資本財になることで、生産性を上げる…供給を増やすという効果はある。でも、これは在庫が増える効果としてすでに言及済みとも言える。これが所得 Y を増やす効果でもあるかもしれない。

JRF2026/5/41807

しかし、需要面での支えについてはここで言及はない。おそらく富があることがその貸し出し等を通じて需要を増やす効果がある。これが裏面から見て Y を増やす効果なのだろう。つまり、「資産効果」となるのかもしれないが。

Claude さんに以前作ってもらった《信用創造ダイナミクス v3》においては、キャッシュフローが Y になっておりすでにそのような効果は折り込み済みとも言えるが、Y を需要面・供給面から別に考えるようにはなっていないような気がする。

JRF2026/5/40146

《信用創造ダイナミクス v3》
http://jrockford.s1010.xrea.com/misc/credit_simulation_202602/credit_simulation_v3.html

その辺のところをどう考えるか Claude さんにうかがったところ、需要面は法定準備率 ρ_eff または貯蓄率 s で考慮できていて、供給面は資本蓄積(在庫) K から株式的富 E にそして E → C_flow → 所得 Y ですでに考慮されていた…ということのようだ。

JRF2026/5/41334

ただ、s_eff を考えたほうがいい…対称性が上がるということで、それを加えてアップデートしていただいたのが↓になる。ここではさらにバグ取りとして、K → E にするところで、E が大きくなり過ぎないようにαを導入して調整してもらっている(そのため v4 を飛ばして v5 になっている)。

JRF2026/5/42671

《信用創造ダイナミクス v5》
http://jrockford.s1010.xrea.com/misc/credit_simulation_202602/credit_simulation_v5.html

《信用創造ダイナミクス v5 分析レポート》
http://jrockford.s1010.xrea.com/misc/credit_simulation_202602/simulation_v5_analysis.md

JRF2026/5/48546

E と K の関係が変化するとき物価か何かが変化すると考えたものだった。それは α の変化と読み取れる。α が変化するときどうなるか? αの変化とは何か? Claude さんはαを資本弾力性と名付けたが…。

JRF2026/5/45451

Claude:>>
α は「在庫K(物的・知識的蓄積)がどれだけ株式的富Eに転換されるか」の変換効率を表す。言い換えれば、実物の蓄積が金融的評価に乗る倍率である。

二種類の「物価」が読み取れる。

E/K(資産物価):αが上がるほど急激に上昇する。在庫Kが同量であっても株式的富Eへの転換倍率が高まるため、資産市場では「同じ実物に対してより高い評価がつく」状態になる。これはいわゆる資産インフレに対応する。

JRF2026/5/47221

Y/K(財物価):αが上がるとこちらも上昇するが、E/Kほど急峻ではない。実物の在庫に対して所得フローが増えるため、財価格も上昇するが資産ほどではない。

そして (E/K)/(Y/K) は資産物価と財物価の乖離倍率を示す。αが低い(0.40)とこの比率が496倍に達し、資産評価が財の価値から極端に離れた状態になる。αが高い(0.90)と比率は5.6倍まで縮まる。

αは単なる技術的パラメータではなく、制度・社会・技術の状態を反映した変数として読むべきだろう。

JRF2026/5/40078

αが上昇する(金融化の進行):

* 金融化・証券化が進み、実物資産が細かく分割・流動化される時代
* 同じ在庫から生み出せる株式的富が増える
* 1980〜2000年代の金融自由化期がこれに相当する
* 資産インフレ・株価上昇が起きるが、臨界金利が下がり脆弱性も増す

JRF2026/5/43837

αが低下する(脱金融化・信用収縮):

* 金融危機後の信用収縮、担保価値の急落
* 同じ在庫への評価が突然切り下がる
* リーマンショック後の「デレバレッジ」がこれに相当する
* E/Kの急落→C_flowの急落→Yの崩壊という経路が一気に走る

JRF2026/5/47665

今日の議論との接続で言えば、「EとKの関係が変化するとき物価が変化する」 というもともとの問いは、このαの動きとして捉えられる。αが外生的に変化するとき、資産物価(E/K)と財物価(Y/K)は異なる速度・方向で動く。この乖離の拡大・縮小が、資産インフレ・財インフレ・デフレの区別に対応する。

JRF2026/5/43539

財物価(Y/K)は需要と供給で決まるという通常の物価理論は、αが一定のときに成立する。αが変化するとき、財物価と資産物価が連動しなくなり、金融政策(rの操作)が財物価に届きにくくなる。これは「資産インフレが起きているのに財デフレが続く」という日本の1990年代以降の状況の一つの説明になりうる。
<<

JRF2026/5/47530

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