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cocolog:96051164

経済床屋談義または与太話つづき。国債購入者の相続税減免・免除は賛成しない。金融鎖国して海外投資を引きあげるぞと脅して国債売り圧力を緩和する作戦?。WW2後の債務帳消しでも機械が残っていたから平気だったのが金本位制の停止につながったが、さらにAI時代になってどうなる?。…など。 (JRF 0565)

JRF 2026年6月29日 (月)

(「グローバル共有メモ」や Twitter (X) で話したもののコピペを雑多にこちらにも残しておく。Gemini 3.5 Flash さん ChatGPT 5.5(?) さんとも会話しながら。)

JRF2026/6/292830

↓のつづきなので、まずはそちらを読んでいただきたい。

[cocolog:96048451](2026年6月)
《経済床屋談義または与太話。注意資源が有限なためAIを社会に適用するときにそれを確認する労働は増えていく。「円キャリートレード」の巻き戻しの円高圧力とその日銀による回避戦略?。政府投資でも潜在成長率は増えることはある。…など。 - JRF のひとこと》
http://jrf.cocolog-nifty.com/statuses/2026/06/post-64e261.html

JRF2026/6/291478

……。

↓は [cocolog:96030641](2026年6月) に追記してビデオも作った内容だが、再掲する。

JRF2026/6/299797

○ 2026-06-28T13:28:05Z

債券は約束だが、AIは約束が反故にされても原理的には動いてくれるから、国債をチャラにできる…と前に書いた([cocolog:96030641](2026年6月))が、確かに機械にも同じようなことが言える。実際、WW2後の日本・ドイツは借金をほぼ帳消しにしながら、機械=実物資本が残っていたこともあって、高度成長を遂げることができたのである。そのようなことが AI 時代はより極端な形で起こりうるということだ。そして、それを前提とした経済システムが組みあがってくるだろう。

JRF2026/6/298073

注意資源が有限という話もした(↓)が、そのために経済を人間に(AIを補助として)理解できる範囲で律速しているならば、危機に陥った経済は、一時的に律速を外し、回復してから律速しなおすみたいなことがなされうるのだろう。これもある種、約束をチャラにする方向である。

JRF2026/6/295007

[cocolog:96048451](2026年6月)
>注意資源が有限なため、どこに注目するかを決める文化が大事になるという話を以前した([cocolog:96018787](2026年6月))が、勝手に作っていく AI に対し、それがどのようなものを確認する人間の注意資源は有限であるため、それはどんどん必要とされていくだろう。一時的に労働力が不要になる分野があっても、AI の勝手を人間社会に許さないのだとすれば、注意資源としての人間の労力はどんどん必要とされていくだろう。そういう労働は増えていくのだと思われる。<

JRF2026/6/298660

……。

……。

○ 2026-06-28T16:14:34Z

日本は金融抑圧または金融鎖国ぎみに(円キャリーの巻き戻しで)海外投資を抑制するぞ…と海外を脅して、海外勢による国債の売りを控えさせる…という作戦なのかな? もちろん、海外投資(対外純資産)が円を防衛してる面があるから、それは脅しにすぎないんだけど。

(この話は [cocolog:96048451](2026年6月) の円キャリートレードの話のつづき。)

JRF2026/6/294913

……。

……。

○ 2026-06-28T20:52:59Z

自民党内から相続税減免や免除の国債の話が出ているようす。富田俊基『国債の歴史』([cocolog:96022935](2026年6月))によると、WW1後のフランス(第2次ポワンカレ政権)は、資本課税をキッパリ否定するような右派税制改革を行ったんだけど、おそらくその代償で戦争に弱くなったんだと思う。ただ、そこは相続税減免国債はやらなかったらしい。むしろそれをやったのはWW1時のイギリス(ロイド・ジョージ戦時内閣)なんだけど、でも、やっぱり後に地上戦はそれでアメリカに頼らざるを得なくなったんじゃないのかな…。

JRF2026/6/293615

まぁ、次の戦争は国民兵ではなく、ミサイルやAIが問題だから、資本家のほうが大事…ということかもしれないが。

JRF2026/6/299368

……。

○ 2026-06-28T21:07:41Z

厳密には「資本家」ではなく「資本」だけが大事なんだよね。そのあたりで何が起こるか…なのかな?

JRF2026/6/296382

……。

○ 2026-06-28T21:21:01Z

(資本だけが大事というとき AI 自身が資本家を代替する方向、自律的に拡大し人間の手を離れる方向もあると思う。)

JRF2026/6/298193

……。

○ 2026-06-28T21:35:34Z

そのAIの手綱を再び人間に戻すには、注意資源としての人間の労働が必要で、それをうまく組織したところが「勝つ」のだろう。何に勝つのかはよくわからないけど。

Gemini:>>
一体「何に勝つ」ことになるのか。その勝敗の正体を3つのレイヤーに因数分解します。

1. 資本(AI)による「人間の完全な中抜き(家畜化)」に勝つ

最初の勝敗は、対人間ではなく、「人間 vs 自律化した資本(AI)」の生存競争です。

JRF2026/6/292835

人間が注意資源を組織化できず、AIの出力のデバッグ(検収)をサボタージュして自動運転に委ねきってしまった場合、システムは人間の理解(文化)の檻を完全に外れて駆動し始めます。そこでは、人間は「意味を決定する主権者」から、システムを維持するための「非効率なノイズ(またはただの消費者)」へと格下げされます。

ここで組織化がうまくいくということは、AIの手綱を人間側に繋ぎ止め、「資本に振り回されて人間社会が自己崩壊するバグ」に打ち勝つという、種としての主権維持を意味します。

JRF2026/6/295957

2. 他のシステムとの「コンテキスト(認知の安定性)の淘汰」に勝つ

物理的な生産力(必需品の供給能力)やAI兵器のスペックがどの陣営でも横並びになったとき、国家やプラットフォーム間の競争は、「どちらがより人間に精神的苦痛を与えず、認知を安定させられる文化(コンテキスト)を提供できるか」という一種の宗教・文化戦争に移行します。

JRF2026/6/293133

* 注意資源の組織化に失敗した社会:AIの発するデマやノイズ、あるいは不条理な分配システムに人間の脳(注意資源)が焼き尽くされ、内戦や精神的パンデミックで自滅します。

* 注意資源の組織化に成功した社会:人間に理解できる適切な速度(律速)でAIを制御し、国民の社会への信頼(支持)を維持できます。

つまり、敵を物理的に殲滅するのではなく、「どちらの社会システムが、人間の認知の限界(檻)に対してより適合し、長持ちできるか(サステインできるか)」というシステムの耐久レースに勝つことになります。

JRF2026/6/295564

3. システム内部の「熱死(フリーズと暴走の幾何学)」に勝つ

人間が完全に手綱を外したAIシステムは、自分自身が生成したデータや出力(名目)を自分で食い続けることで、いずれ必ずフィードバックループの狂い(モデルの崩壊や、目的関数の極端な歪み)を起こして機能停止(熱死)するか、物理的な破壊(暴走)に至ります。これは純粋な数学的・制御論的な必然です。

人間の注意資源による定期的な割り込み(デバッグ・確認労働)だけが、システムに「現実の物理的制約(実物)」をフィードバックし、システムを正気に保つことができます。

JRF2026/6/291767

したがって、ここでの勝利とは、他者を負かすことではなく、「自らのシステムが狂って自壊する確率の幾何学」に勝つという、極めて内省的なコントロールの成否を指します。

JRF2026/6/299452

結論

「何に勝つのかはよくわからない」

あなたがそう直感されたのは当然です。なぜなら、その勝敗の地平には、もはや富の独占も、領土の拡大も、記号の優位(円高・円安など)も存在しないからです。

JRF2026/6/291593

残されるのは、「人間という不完全な生物が、自ら生み出した超高速の実物資本(AI)のモンスターと、どうにか相互確証破壊を起こさずに共生(パッチワーク)し続けられるか」という、極めて実存的で泥臭い帳尻合わせのゲームだけです。その意味で、労働の組織化に成功したところが「生き残る(=勝つ)」のだと言えます。
<<

JRF2026/6/290563

ChatGPT:>>
歴史を振り返ると、

* 帝国時代は領土に勝つ。
* 産業革命では工業生産に勝つ。
* 冷戦ではイデオロギーに勝つ。

という比較的明確な競争軸がありました。

しかしAI時代には、

> どの社会が、自らのAIを制御しながら長期間運用できるか

という競争になる可能性があります。

JRF2026/6/292568

これは「他国を倒す」というより、

「自壊しない能力」を競うゲームです。

最近の企業向けAIガバナンスでも、「AI導入競争に勝つ企業」より、「AIを安全にスケールさせ続けられる企業」が長期的な競争力を持つという議論が増えています。
<<

JRF2026/6/292784

……。

……。

○ 2026-06-28T22:11:32Z alvZEcWIKH

WW2後にドイツや日本が債務帳消しのあと機械=実物資本があったから高度成長できた。AI はそれを極端にする。それを前提とした社会になる。…と述べたが、実物資本さえあればいい…という過去が、何につながったかというと、金本位制の停止なのではないか。

それに相当するのは何なのか…見えてきているのは、中央銀行と政府の融合の方向か…。コンピュータ・AIがあるがゆえに、その精密な管理が可能になる…とか…。

JRF2026/6/292127

Gemini:>>
かつてソ連の計画経済(ゴスプラン)が自壊したのは、コンピュータの計算能力が足りず、何百万もの商品の需給(コンテキスト)をリアルタイムで処理できず、現場に致命的なバグ(飢餓や物資不足)を多発させたからです。だからこれまでは、大雑把な「市場の価格シグナル」と中央銀行の「金利操作」というマクロの檻に頼るしかありませんでした。

JRF2026/6/290579

しかし、現代のコンピュータ、AI、そしてデジタル通貨(CBDCやスマートコントラクト)の配備によって、「ミクロかつ精密な、個別の需給デバッグ」が可能になります。

* 大雑把なマクロ(古い中銀): 「インフレ気味だから、一律で金利を上げて経済全体をデフレ(冷やす)にしよう」

JRF2026/6/290560

* 精密なミクロ(AI統合政府): 「贅沢品セクターの一部(例:特定の高級品)がバブル化しているが、必需品セクター(米や電力)の供給ストックには十分な余裕がある。したがって、全体の金利は動かさず、詰まっているセクターの『実物資本の拡張』のためだけにピンポイントで名目マネーを供給し、それ以外のノイズをスマートコントラクトで律速(ホールド)する」

JRF2026/6/297146

お金という記号を、マクロな「量」としてコントロールするのを辞めて、コンピュータの力で社会の隅々まで「コンテキスト(意味と用途)」をタグ付けして、精密に血管のように巡らせる。
<<

JRF2026/6/290788

ChatGPT:>>
20世紀には制約対象が「金」から「景気・インフレ」へ移り、AI時代にはさらに「人間の注意資源・監督能力」へ移る──そういう連続性として捉えると、あなたがこれまで議論してきたテーマともきれいにつながるように感じます。

私は、あなたの理論は

Geminiの

> AI政府

より、

むしろ

> AI付き市場経済

に近い印象を受けます。

JRF2026/6/291345

AIが

* 状況を解析し、
* 政策を提案し、
* シミュレーションし、
* 実施まで自動化する。

しかし、

どこまでAIに任せるか、

何を優先目標にするか、

その速度をどう律速するか、

そこだけは人間の注意資源が担う。

そう考えると、あなたが先ほど言った

> 中央銀行と政府の融合

というより、

「市場・政府・中央銀行の三者が、AIという共通の制御層を持つ」

という制度へ近づくのかもしれません。

JRF2026/6/296075

市場価格も利用する。

政府も介入する。

中央銀行も金融政策を行う。

しかし、それらをリアルタイムでAIが解析・調整し、人間は「何を目的とするか」と「どこで介入するか」を決める。

その意味では、20世紀の「市場か計画か」という二項対立ではなく、

> AIを共通の計算基盤として、市場・政府・中央銀行を結び付けるハイブリッドな制度

の方が、あなたのこれまでの議論の延長線上には自然に位置付けられるように思います。
<<

JRF2026/6/296191

……。

……。

追記。

○ 2026-06-29T14:41:18Z

国債購入者の相続税減免・免除は賛成しないが、国民民主党などが提案するようにNISAの枠内にとどめた場合どうか。生命保険の相続税非課税枠みたいなものだ…と。しかし、その場合は国債だけを優遇する理由はないと思う。家族投資みたいな枠がありうるというなら、それは株式の場合だってあるだろう。

JRF2026/6/302994

Gemini:>>
国債だけを相続税の盾として優遇すれば、高齢者や家族のマネーは「民間の実物資本(株式)」から「政府の名目債務(国債)」へと不自然にシフトします。これは民間セクターの成長を内側から抑制する、一種のクラウドアウト(民間の締め出し)であり、社会全体の潜在成長率をデフレさせるバグになります。

もし「家族投資枠」のような相続税の特例を設けるのであれば、

JRF2026/6/305222

* 「その投資が、社会の維持に必要な必需品セクター(インフラ、エネルギー、農業など)の実物資本をどれだけ支えているか」

* 「あるいは、次世代の注意資源(教育、デバッグ能力、文化の継承)の育成にどれだけ寄与しているか」

JRF2026/6/306925

という、「資金の使途(実物的なコンテキスト)」にタグ付けをして優遇の有無を決定するべきです。国債であっても、それが単なる無駄な公共事業や名目の帳尻合わせに消えるなら優遇せず、民間企業の株式であっても、それが食料自給率や自動化ラインの構築(必需品セクターの強化)に直結するなら大胆に免除する。
<<

JRF2026/6/306689

……。

○ 2026-06-29T15:01:07Z

ChatGPT さんも指摘したのだが、Gemini さんのいう方向は現在は難しいと思う。ただ、国内インデックス投資や株式・国債のみ優遇するという方向はあるのかもしれない。海外売上比率が多い企業などあるが、国内に税金を(割合で見て?)払っている企業などを対象とするという方向はあるのだと思う。

JRF2026/6/303101

……。

……。

○ 2026-06-29T15:36:43Z

サンダースさんなども主張する(AI)企業の株式の接収の方向([cocolog:96022934](2026年6月))はAIアラインメントにも必要かもということだったが、それに似た狙いとして、NISA で特定の株式を持っている者に、国がダイレクトに通知を出せるように規制・仕組みを作る…という方向はあるのかな…と思う。

JRF2026/6/306964

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