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cocolog:96083578

進化生物学。性淘汰がかなり効く場面では、群淘汰(群選択)は普通に起こる。それを Gemini さんによるシミュレーションで示してもらった。性選択なしや群間競争なしのアブレーション実験もして、かなりキレイな結果を得た。 (JRF 0587)

JRF 2026年7月26日 (日)

今回の成果は↓。

《group_selection_by_sexual_selection.ipynb: 性淘汰による群淘汰のシミュレーション by Gemini - Colab》
https://colab.research.google.com/drive/1SUSo2CJZD0w5Xj6mUWDk1a_DAs6r_b7D

いつもの ipynb 置き場にも置いておいた。以下からも辿れるようになっている。

《JRF-2018/misc_ipynb: Miscellaneous IPYNBs》
https://github.com/JRF-2018/misc_ipynb

JRF2026/7/265834

……。

拙著『宗教学雑考集』にも載せた《イメージによる進化》論などでは、群淘汰は起こりうると私はしてきた。

《イメージによる進化 - JRF の私見: 宗教と動機付け》
http://jrf.cocolog-nifty.com/religion/2006/06/post.html
>ニワトリが先か卵が先か、という議論がある。私の解答は「ニワトリの概念[イメージ]が先だ」というものである。

JRF2026/7/264551

(…)

通常の進化論では、群に利益があることでも、それが結果的に個人の利益になるのでなければ、フリーライダーが生じ、それによって得することが差を生んで、フリーライドしない者は数が少なくなる。すなわち、群に利益があることだけでは、その方向への進化は起こらない。つまり「群淘汰」は起こらない。…と考える。

しかし、私は、イメージの共有と選択慣性により、または「性選択(性淘汰)」により、群に貢献する者が選ばれやすくなることで、「群淘汰」に近いことは起きうる…と考える。選択慣性に乗るイメージがうまく作用し、群に益をなすものを異性が選ぶ集団が生き残る…ということは十分起こりうると考える。

JRF2026/7/267615

[cocolog:95349479](2025年3月)
>群淘汰を認めない進化論も天動説と同じだ。確かに、そのような見方には一貫性があり、そう突き詰めることはできるだろう。しかし、モデルを作る際は、太陽を固定した地動説的な見方…集団が最適化の軸になっているという見方も取り入れたほうがスッキリすることも多いと思われる。それを避けるべきではない…と私は思う。

このような集団も最適化の軸となりうるという視点の利点は、そういう集団の特殊な例として「私(自己)」が出てくるということだ。「私」という「集団」にこそモジュールは最も定位しようとする。…そういう言い方はできるだろう。

JRF2026/7/265521

keyword: 群淘汰
keyword: 群進化

JRF2026/7/266475

……。

Twitter (X) などを見ると、群淘汰を認めない「古い議論」が未だにあって、カチンときた。

そこで、今回、この性淘汰(性選択)が効果的な状況では、群淘汰(群選択)は起きうるということについて、Gemini さんにシミュレーションを書いてもらった。(Gemini さんは今回、Gemini 3.6 Flash さん。)

それが上記の ipynb になる。

JRF2026/7/268574

当初は、今の時代、誰でも AI に頼めばシミュレーションが得られるので、公開する必要はないかと思ったのだが、気が変わっていちおう公開することにしたのだった。公開したのち、ChatGPT さん(今回 ChatGPT 5.6(?) さん)に相談するとアブレーション実験したほうがいいよ。…とのことで、性選択なし・群間競争なし…のアブレーションをしたところ、かなりキレイなグラフが描けた。

JRF2026/7/264557

実はアブレーションの結果をみると、群間競争が活発な状況では、性選択がなくても、群淘汰的なこと…利他的な群が勝つということ自体は起きうる。性選択はそういう勝利を確実にするものとして、性選択こそが逆に選択されてきたと予想できる結果とも言えるのかもしれない。

JRF2026/7/265635

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