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山川出版社『新もういちど読む山川日本史』と『詳説日本史図録 第10版』を合わせて読んだ。集中して読むのが難しく、読み切るのにかなり時間がかかった。これを他の教科と並行して学ぶ高校生は大変だ…。 (JRF 7984)

JRF 2026年8月23日 (日)

『新もういちど読む山川日本史』(五味 文彦 & 鳥海 靖 編, 山川出版社, 2017年7月)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B5V8VQ8C

『詳説日本史図録 第10版』(詳説日本史図録編集委員会 編, 山川出版社, 2023年3月)
https://www.amazon.co.jp/dp/4634025310

JRF2026/8/231175

『図録』のほうは紙の本だったが、『もういちど…』のほうは Kindle で読んだ。Kindle 版にはいくつかの写真が見れなくされていたが、『図録』のほうでほぼすべて補えるようだった。

とにかく読むのに時間がかかった。今は 8月23日 だが、7月中旬にすでに読むのに時間がかかっているとこぼしているから、相当時間がかかったことになる。

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○ 2026-07-16T05:33:50Z

ここしばらく日本史の「教科書」を図録とともに読んでいる。このペースだと読み終わるにはものすごく時間がいりそう。これを高校生が全部読まないとダメとか、そんな時間ないだろ…と思う。高校生は大変だ。
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JRF2026/8/236101

もちろん、その間に、いろいろ他のことをやっているのはこの「ひとこと」を見ていただければわかるだろうけど、それでも…という感じ。

そして、こんだけ苦労して得たことは…というとほとんどない。知っていることが多かったし、議論を刺激してくれる感じがなかった。以前↓を読んだとき教科書を読んだほうがよさそうだと思って、今回の『もういちど…』と『図録』の読みにつながったのだが、でも、議論を刺激してくれたのは↓だったという評価になった。

JRF2026/8/236649

[cocolog:95928027](2026年4月)
>岩城卓二 他 編『論点・日本史学』を読んだ。私の高校時代の選択は世界史で、日本史を学びたいと思ってこの本を手にとったが、その目的にそぐわなかった。すでに日本史を知ってる大学生が自分が探るべき論点のカタログとして使うような本だと思う。<

JRF2026/8/232502

読む時間がかかった原因を自分なりに分析すると、集中力の維持が難しかったのが挙げられると思う。図録では特に集中力の維持が難しかった。図から図へ移るときにいろいろ思い浮かんだり、ページごとにトピックが変わるので、そのタイミングで物を書きにいったり…。図録の文字が小さいのも目が疲れやすかったように思う。目の良い若い人向けの本なのだろう orz。 それでいて、肝心の図も小さいので、解説だけ読んで、写真は読み飛ばしてしまうことが多かった orz。

JRF2026/8/237714

『もういちど…』のほうは結構手早く読めたように思う。ただ、こちらは、、記述があっさりしすぎていた。図録や載っている年表で補えることもあるが、補えないことのほうが多い。すでに他の教科書で習ってる前提なのか、興味があるものはネットで調べろということなのか。すでに読んだ人を対象としているせいもあるかもしれない。

あと、体調的に、夏で妙にだるかったのもあるだろう。

JRF2026/8/232460

……。

時間がかかったという話はこれぐらいにして、わずかながらメモしたことを見ていく。

JRF2026/8/231153

……。

一つには関白という制度について、『もういちど…』のほう(p.104)では、関白を読んで「あずかりもうさせる」と訓じている。↓と書いた。

JRF2026/8/239043

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○ 2026-08-23T01:37:47Z

愛子様を摂政にというのはあって良いと思う(参: [cocolog:94856421](2024年5月))。摂政公選制(候補者を皇族にかぎり参議院で承認するぐらいの)もありうると思う。ただ、そういうものになると、摂政というより伝統的には関白というべきではないかという気はする。憲法的には摂政の規定しかなく、そういうことをしたいなら皇室典範は少なくとも変えないといけないけれど。でも、昭和天皇だった裕仁様は、「摂政宮」だったらしいし、関白でないほうが現代的なのかな?
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JRF2026/8/234568

関白でないとすれば執政とかも考えられる。ただ、Gemini さんは、現憲法下では政治的権力を持たないようにするのが前提なため、「関白」とか「執政」はふさわしくないとのこと。「摂政」も「政」の字を含んでいるから問題あるのだが、現憲法自体が認めているのでありうるということのようだ。

ちなみに「摂政宮裕仁親王」という文字列は、『図録』p.366の年表で知った。

JRF2026/8/239415

……。

『図録』(p.19)では、青銅器は剣なども祭器だったという。しかし、p.25 では銅剣が凶器として使われた証拠が出ており、混乱する。私は銅剣は鉄剣と同じような形ではなかっただろうが、武器としてかなり広く使われていたという直感がある。

Gemini:>
弥生時代の青銅器(銅剣・銅矛・銅戈など)が「祭器(宗教的道具)」なのか「実戦的な武器」なのかという問題は、日本考古学史においても長年議論されてきた非常に重要な論点です。

JRF2026/8/239246

『図録』の19ページと25ページで一見矛盾するように見える記述が存在するのは、まさに青銅器が時代と地域によってその性格を劇的に変化させた(あるいは実戦用と祭祀用が同時に並存していた)という歴史的実態を反映しています。ご直感の通り、最初から「まつりごと(祭祀)」のためだけの飾りだったわけではありません。

『図録』の記述は次のように整理することができます。

1. 伝来〜弥生中期: 実際に人を傷つける「凶器・武器」として広範に使用された(p.25の内容)。

2. 弥生中期後半〜後期: 鉄器の普及に伴い、巨大化・薄型化して実用性を失い、完全に「祭器」へと移行した(p.19の内容)。
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JRF2026/8/232377

jrf:>しかし、今のこの「教科書」の書きぶりからすると、鉄器も相当早く日本には達していて、実は青銅器と同時期に日本には来ていた…といった感じなのです。弥生時代ですね。私は鉄器は来ていたとしても普及は青銅器のかなり後という認識なのですが。<

Gemini:>かつては、世界史の標準的な発展段階(石器→青銅器→鉄器)に当てはめ、日本でも青銅器が先に定着したと考えられていました。しかし、現在では「弥生時代の開始(水稲農耕の伝来)とほぼ同時期に、青銅器も鉄器もセットで日本列島(北部九州)に入ってきた」というのが定説となっています。

JRF2026/8/237924

* 証拠の発見: 北部九州の弥生時代早期〜前期の遺跡(例:福岡県の曲り田遺跡など)から、青銅器と鉄器(主に小型の工具類)が同じ地層(同時期)から出土する例が相次ぎました。

* なぜ同時だったのか: 日本列島は、大陸(中国大陸・朝鮮半島)で青銅器と鉄器の両方がすでに普及し、技術が成熟しきった時代(中国の春秋・戦国時代)に、それらを一挙に受け入れました。つまり、段階を踏むことなく「完成された最先端技術のセット」が海を渡って突然もたらされたのです。
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JRF2026/8/235591

jrf:>それが青銅器が祭器としてしか使われなかったという記述につながっているのではないですか。そことの整合性を Gemini さんはどう取りますか。 <

Gemini:>
青銅器と鉄器が弥生時代前期に「同時に伝来した」ことは事実ですが、最初から双方とも同じ量だけ存在していたわけではありません。

JRF2026/8/237896

* 初期(弥生前期〜中期初頭):

- 鉄器: 最も貴重な「超超高級品」であり、流通量がきわめて少ない状態でした。また、当時の日本列島には鉄を加工する技術(鍛造技術)がまだなく、大陸からの輸入品をそのまま使うか、削って小さく加工する程度しかできませんでした。そのため、兵士全員に行き渡るような「実戦用武器」として大量配備することは不可能でした。

- 青銅器: 鉄に比べて融点が低く、型に流し込む「鋳造(ちゅうぞう)」が比較的容易でした。そのため、大陸からの輸入品だけでなく、早期に日本国内での再加工・生産が始まりました。

JRF2026/8/230959

つまり、鉄器は存在していたものの数量が圧倒的に不足していたため、「集落同士の殺し合い(戦争)において、手に入る数少ない金属製武器」として、初期は青銅剣や青銅矛が実戦で使わざるを得なかったという事情があります。吉野ヶ里などで出土する「青銅器が刺さった人骨(p.25)」は、まさにこの過渡期の生々しい痕跡です。

JRF2026/8/235664

2つの記述の整合性は「歴史の時間の経過(プロセス)」として次のように説明されます。

1. 弥生前期(同時伝来・鉄の不足期):
鉄器は超希少品。青銅器は貴重な「実戦用金属武器」としても機能していた(=p.25:凶器として使用された証拠)。

2. 弥生中期〜後期(鉄の量産・定着期):
鉄器が実戦武器の主役となり、青銅器は実用性を失って完全に神聖な「祭器」へと特化・巨大化した(=p.19:祭器としての青銅器)。
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JRF2026/8/236474

……。

明治に入り、寄生地主制度への批判がある。それは当時から批判されていることではあるのだけれども、その地租が法人税に代わっていった経緯があり、その前を考えると、あえて、企業(所有者)が土地を持つことで国への納税を分担するという機能もあったに違いなく、その点が寄生地主的になっていた面もあったのではないか。

こういうことはときどき論じている。

JRF2026/8/233551

[cocolog:86756868](2017年)
>土地を持っている人が税を払う=担税力のある者(会社)は土地を持つという前提の「地租」が、担税力のある者が株式で配当することを前提とする「法人税」に移りかわった(…)<

昭和の昔でも、金持ちが法人税を払ってない(西武グループの堤義明さんとか(?))とか批判があったりしたのだが、でも、地租を実体的に引き継いだ固定資産税はどれぐらい払っているのか…といった部分は明らかでなく、フェアでないな…と私は思ってきた。

JRF2026/8/237084

……。

『図録』p.353 の年表に「1239.4 幕府、人身売買を禁止。」とある。これは拙著『宗教学雑考集』《日本で黒人奴隷の流行があった?》の話題でも出てきたのを思い出す。

>Ubisoft のゲーム『アサシン クリード シャドウズ』の発売の少し前に、そのゲームが題材にしたと思われるトーマス・ロックリー『信長と弥助 - 本能寺を生き延びた黒人侍』に「イエズス会は奴隷制に反対していたが、日本で黒人奴隷を使う流行があった」という旨の記述があると Twitter (X) で話題となった。

JRF2026/8/237373

(…)

制度的にイエズス会が奴隷を禁じていたというならば、日本も鎌倉時代の御成敗式目で人身売買が禁止されて以降、「奴婢[ぬひ]」は認められなくなっているという建前がある。飢饉[ききん]の際に一時人身売買が公に容認されることなどはあり、戦国の世では普通に人身売買はあったようなので、それが法としてどれほど守られていたかは問題にはできるけれども。ただし、それをいうならば、イエズス会のほうも奴隷貿易に与えた許可証などが残っているらしい。
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JRF2026/8/234884

この「ひとこと」的には、[cocolog:94949593](2024年7月) あたりの話題である。

JRF2026/8/236952

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